フィギュアスケートのペア競技で日本に旋風を巻き起こした「りくりゅう」こと三浦璃来選手と木原龍一選手。
2026年ミラノ・コルティナ五輪では、ショートプログラム5位からの大逆転で金メダルを獲得し、日本中を感動の渦に巻き込みました。
一方で、華々しい活躍の裏側には、ネット上でアンチ的な批判や否定的な声が存在するのも事実です。
「りくりゅうを嫌いという人がいるのはなぜ?」「5ちゃんねるやガルちゃんでの叩きは本当?」「批判の内容に根拠はあるの?」といった疑問を持つ方は少なくないでしょう。
この記事では、りくりゅうに向けられるアンチ的な声の全容を、客観的なデータと事実に基づいて整理し、批判の背景にある真相まで掘り下げて解説していきます。
りくりゅうとは?ペア結成から金メダルまでの軌跡
「りくりゅう」とは、フィギュアスケートのペア競技で活躍する三浦璃来選手と木原龍一選手の愛称です。
三浦選手は2001年12月17日生まれの兵庫県出身で、木原選手は1992年8月22日生まれの愛知県東海市出身です。
2人の年齢差は9歳で、身長差は約30センチという組み合わせながら、2019年のペア結成以降、驚異的なスピードで世界のトップへ駆け上がりました。
練習拠点をカナダに置き、年間360日をともに過ごすという生活スタイルの中で、息の合った演技を磨き続けてきた2人は、2023年と2025年の世界選手権で優勝を果たしています。
グランプリファイナルや四大陸選手権も制覇し、ISU公認シニア国際大会をすべて制覇する「生涯ゴールデンスラム」を達成しました。
そして2026年2月のミラノ・コルティナ五輪では、ショートプログラムで痛恨のミスにより5位と出遅れながら、フリーで世界歴代最高の158.13点を叩き出し、合計231.24点で大逆転の金メダルを獲得しています。
トップとの6.90点差をひっくり返した逆転劇は、現行の採点方式が導入された2006年トリノ大会以降で最大の記録です。
日本のペア競技における五輪金メダルは史上初の快挙であり、カップル競技全体を見ても日本初という歴史的な偉業でした。
りくりゅうのアンチとは?批判が生まれる背景
りくりゅうに対するアンチ的な声は、特定の組織や運動によるものではなく、SNSや匿名掲示板で散発的に投稿される批判的な意見の総称です。
人気が高まるほど注目度が上がり、それに比例して否定的な声も可視化されやすくなるという構図は、りくりゅうに限らずあらゆる著名人に共通する現象といえます。
りくりゅうの場合、批判の矛先は大きく分けて「スキンシップへの違和感」「採点への疑義」「プライベートの詮索」「年齢差への言及」の4つに分類できます。
ただし、重要な前提として、こうした批判はネット上の声全体の中では少数派にとどまっており、大多数のファンや視聴者は2人の実力と関係性を好意的に受け止めています。
5ちゃんねるのりくりゅう公式ファンスレッドではPart10まで継続するほどの活発な応援が続いている一方、テンプレートに「アンチ、荒らしはスルー。
構うのも荒らし」と明記されていることからも、ファンコミュニティ内でアンチの存在が認知されつつ、冷静な対応が呼びかけられている状況がわかります。
スキンシップが気持ち悪い?ベタベタ批判の真相
りくりゅうに対する批判の中で、国内で最も多く見られるのが「ベタベタしすぎで気持ち悪い」というスキンシップに関する声です。
具体的には、競技前後の頻繁なハグや顔を寄せ合う仕草、さらに競技外のイベントや観光中でも密着している様子に対して、違和感を覚えるという意見が見受けられます。
ペア結成初期の2019年から2021年頃までは、2人の関係性は「爽やか」と評されるのが一般的でした。
しかし、成績が上昇するにつれてスキンシップの頻度や親密度が増したことで、2022年後半あたりから「以前の爽やかさがなくなった」「公私混同ではないか」という声が出始めています。
注目すべきは、木原選手の過去のパートナーとの距離感との違いです。
木原選手が以前組んでいた高橋成美選手とはクールで控えめな関係性であり、須崎海羽選手とも必要以上に距離を縮めないスタイルでした。
三浦選手も前パートナーの市橋翔哉選手とは兄妹のような関係で、過度なスキンシップはなかったと確認されています。
つまり、この親密な距離感は「りくりゅう」というペアに特有のものだといえるでしょう。
ただし、こうした批判に対しては擁護の声の方がはるかに大きいのが実情です。
カナダを拠点とする生活の中で欧米のスキンシップ文化が自然に身についたという見方や、ペア競技の特性上、信頼関係の表現として不可欠だという意見が多数を占めています。
「氷上でのハグがあまりに美しい」「見ているだけで幸せになる」といった肯定的な反応が、SNS上では圧倒的多数を占めているのが現実です。
ミラノ五輪での採点批判|ロシアからの疑義と各国の反応
2026年ミラノ・コルティナ五輪の金メダル獲得後、最も大きな波紋を呼んだのが、採点に対する海外からの批判です。
ロシアのペア王者であるドミトリー・コズロフスキーは、ミラノ五輪中継の解説中に「フリーで158点はこのペアにとって明らかに過剰だ」「審判陣による不真面目な行為だ」と怒りをあらわにしました。
ロシアメディア「スポーツ」がこの発言を報じ、さらに新聞「MK」は「新たな大きなスキャンダル」「採点の客観性に疑念を抱かせる結果だ」と論じています。
コズロフスキーは、かつて4回転ツイストリフトを組み込んでいた中国ペアと比較し、「過剰な高得点は後続選手の条件に影響する可能性がある」とも主張しました。
中国版SNSのWeiboでも一部に「採点が水増しされすぎでは」という声が見られました。
しかし、この批判に対して、大会の出場メダリストたちは明確に反論しています。
銀メダルを獲得したジョージアのペア(メテルキナ&ベルラワ組)は、「彼らは得点に値する成果をあげた」「失敗後に立ち直り前進する姿は非常に素晴らしい」と称賛しました。
銅メダルのドイツペア(ハーゼ&ボロディン組)も「日本人は非常に強いので、高いスコアも不思議はない」と断言しています。
4位のハンガリーペア(パブロワ&スビアチェンコ組)は「現時点で彼らは世界一だ」と認めました。
ロシア国内でも意見は割れています。
トリノ五輪で金メダルコーチとして知られるロシアの重鎮タチアナ・タラソワ氏は、TASS通信の取材で「本当に圧倒的な演技だった」「このような演技は教えて育てられるレベルではない」「世界記録に値するパフォーマンスだ」とりくりゅうを絶賛しました。
さらに中国のファンの多くも「試合を見て判断すべき」「このペアは大好き」と支持するコメントを寄せています。
採点批判の背景には、ミラノ五輪全体を覆っていた採点疑惑の空気があります。
りくりゅうのペア競技より前に行われたアイスダンスでは、フランス人審判の不正採点疑惑が大問題に発展し、署名活動にまで至っていました。
ISUは「異なる採点者が異なる得点を出すのは通常のこと」と声明を出しましたが、大会全体で採点への不信感が高まっていた中で、りくりゅうの世界最高得点も巻き込まれた側面があるといえるでしょう。
5ちゃんねるやガルちゃんでの叩きの実態
匿名掲示板における反応は、りくりゅうへの評価を知るうえで一つの参考になります。
5ちゃんねるのスケート板には、りくりゅう専用のファンスレッドが設置されており、2026年2月時点でPart10まで到達する活発なコミュニティが形成されています。
スレッドのテンプレートには「アンチ、荒らしはスルー」と明記されており、否定的な投稿が完全にゼロではないものの、コミュニティとして建設的な議論を優先する姿勢が明確に示されています。
実際に確認できる否定的な投稿の多くは、スキンシップへの違和感や交際関係への憶測に関するもので、競技力そのものを否定する声はほとんど見られません。
ガルちゃん(ガールズちゃんねる)でも、ミラノ五輪の金メダル獲得後に大きなトピックが立ち、祝福のコメントが多数を占める中、一部に「ベタベタしすぎ」「恋愛関係を詮索しすぎる世間もどうなのか」といった声が混在していました。
匿名掲示板の特性上、否定的な意見が目立ちやすい傾向がありますが、全体の論調としてはりくりゅうの実力と人柄を認める投稿が主流を占めています。
一方で、Threads等のSNSでは「りくりゅうに対して嫌な投稿が続いている」という報告も2026年2月18日時点で確認されており、金メダル獲得後もアンチ的な活動が完全に沈静化したわけではありません。
プライベートの詮索問題|交際報道と法的リスク
りくりゅうの2人が交際しているのかという話題は、ファンのみならずメディアからも大きな関心を集めています。
2026年2月の金メダル獲得後、SNS上には「結婚してほしい」という祝福まじりの投稿が殺到しました。
米国メディア「Heavy」も「三浦璃来と木原龍一は付き合っているのか」と報じ、国際的にも議論が過熱しています。
しかし、2人の交際関係についての公式発表は一切存在しません。
本人たちは互いの関係性について「兄妹に近いかも」と表現しており、NEWSポストセブンの取材では年間360日一緒に過ごし互いに手料理を振る舞う関係であると報じられています。
この問題については、弁護士ドットコムが2026年2月17日に法的観点からの解説記事を公開しました。
記事によると、「結婚してほしい」という程度の祝福まじりの感想は表現の自由の範囲内であり、通常は法的問題が生じないとされています。
一方で、本人の私生活を詮索したり、交際を断定して広めるような行為は、プライバシー侵害や名誉毀損として損害賠償の問題が生じる可能性があると指摘されています。
有名人であっても私生活は保護されるべきであり、軽い冗談のつもりでも度を越せば法的責任が生じるケースがある点は、ファンもアンチも認識しておく必要があるでしょう。
年齢差9歳への反応|おじさんと少女という構図
木原選手が33歳、三浦選手が24歳という9歳の年齢差も、一部で話題になるポイントです。
実は「おじさんと少女」という表現は、木原選手自身が2022年の読売新聞の取材で自嘲的に口にしたものでした。
「オジさんと少女ですかね」と語った木原選手に対し、三浦選手は「やだ気持ち悪い」と間髪入れずにツッコミを入れたエピソードが報じられています。
ネット上では「三十路と二十歳」「姫と従者」といった呼称も見られますが、これらの多くは悪意ある批判というよりも、2人の関係性を親しみを込めて表現するからかいに近いニュアンスのものが大半です。
ただし、匿名掲示板の一部には年齢差を根拠にした否定的な投稿も存在します。
しかし、ペア競技では年齢差のあるカップルは珍しくなく、競技特性上むしろ経験豊富な選手と若い選手の組み合わせは合理的な選択です。
ミラノ五輪の金メダル獲得後は「泣き崩れる9歳年上の木原選手を優しく抱きしめる三浦選手の姿」が感動を呼び、年齢差を超えた絆を称える声が圧倒的多数を占めました。
過去に起きた外部からの攻撃事件
りくりゅうに関連する攻撃的な言動として記録に残っているのが、2022年3月の英国人解説者事件です。
フランス・モンペリエで開催された世界選手権のペアショートプログラム中、国際映像の英国人解説者サイモン・リード氏が、りくりゅうのコーチであるメーガン・デュハメル氏に対して侮辱的な発言を行いました。
同席していた別の解説者もその発言を笑っていたことが確認されています。
マイクがオフになっていると勘違いしての発言でしたが、ISU(国際スケート連盟)は即座に対応し、2人の解説者をISU大会から永久追放処分としました。
ISUは「いかなる差別的、偏見的な発言も強く非難する」と声明を発表しています。
デュハメル氏はカナダの五輪メダリストであり、りくりゅうの技術向上に大きく貢献してきたコーチです。
この事件はりくりゅう本人に向けられた直接的なアンチ行為ではありませんが、チーム全体に対する不当な攻撃として、フィギュアスケート界に衝撃を与えました。
選手本人のSNS対策と精神的健康の守り方
りくりゅうの2人は、アンチへの対処法として注目すべき独自のアプローチを実践しています。
毎日新聞の報道によると、りくりゅうはシーズン中にSNSから距離を置くことを習慣化しています。
ただし、本人たちの説明では、アンチ対策が直接の理由ではなく「気が散るのを防ぐため」とのことです。
朝日新聞の2023年の取材では、SNSを見ない代わりに2人でモノポリーなどのボードゲームを楽しんでいると報じられました。
試合前にはマリオカートや桃太郎電鉄で気分を盛り上げるのが「りくりゅう流」だと読売新聞も伝えています。
毎日の細かい喧嘩をため込まずにその日のうちに解決するという信頼関係の構築法も、精神的な安定を保つうえで重要な役割を果たしているのでしょう。
この姿勢は、ミラノ五輪でのアスリートへの誹謗中傷が深刻な社会問題となっている中で、一つの理想的なモデルケースとして注目されています。
ミラノ五輪で深刻化するアスリートへの誹謗中傷
りくりゅうへのアンチ的な声は、ミラノ五輪全体で深刻化しているアスリートへの誹謗中傷問題の一部でもあります。
JOC(日本オリンピック委員会)は2026年2月13日の中間総括会見で、日本選手団への誹謗中傷が6万件を超えたことを明らかにしました。
この件数はJOCが「想定以上」と表現するほどの規模です。
2月12日時点で1,055件の削除をサイト管理者に要請し、うち198件の削除が完了したと報告されています。
JOCはミラノと日本の2拠点にチームを設置し、AI技術を活用した24時間体制でSNSの監視を実施しています。
JOC関係者は「アスリートの尊厳を傷つけることは、恐怖を与え、発揮できるはずの力を奪ってしまう。
やめてもらいたい」と改めて呼びかけました。
フィギュアスケートの代表選手の中には、17歳の中井亜美選手が「やっぱりアンチにはコメントされると思っている」と語るなど、若い選手にも影響が及んでいる実態があります。
別の五輪選手はInstagramに「次は辞退してくださいね」というコメントが届いたことを「人生で初めてのアンチです」と明かしています。
2023年の誹謗中傷に関する実態調査では、誹謗中傷を投稿した人の60.4パーセントが「正当な批判だと思っていた」と回答しており、自覚なく法的なラインを越えてしまうケースが多いことも指摘されています。
名誉毀損罪は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科される可能性があり、「応援のつもり」や「正当な意見」であっても、内容によっては法的責任が発生する点を認識しておく必要があるでしょう。
まとめ:りくりゅうアンチの全容と冷静な向き合い方
- りくりゅうとは三浦璃来選手と木原龍一選手のペアの愛称で、2026年ミラノ五輪で日本ペア史上初の金メダルを獲得した
- アンチの正体は特定の組織や運動ではなく、SNSや匿名掲示板で散発的に投稿される少数の批判的意見の総称である
- スキンシップへの批判は国内で最も多い論点だが、大多数のファンは2人の距離感を好意的に受け止めている
- ミラノ五輪での採点批判はロシアの一部関係者に限定されており、大会メダリスト全員がりくりゅうの得点を支持した
- ロシアの重鎮タラソワ氏も「圧倒的な演技」「教えて育てられるレベルではない」と絶賛し、ロシア国内でも評価は二分されている
- 交際関係に公式発表はなく、プライバシーの詮索や交際の断定的な発信はプライバシー侵害となる可能性がある
- 5ちゃんねるやガルちゃんでは否定的投稿が一部あるものの、全体としては支持や称賛が主流である
- 選手本人はシーズン中にSNSから距離を置き、ゲームなどで精神的な安定を保つ独自のアプローチを実践している
- ミラノ五輪全体で日本選手への誹謗中傷は6万件を超え、JOCが24時間体制でAI監視を行うほど深刻化している
- 正当な批判と誹謗中傷の境界線を意識し、応援であっても法的リスクが伴う可能性があることを認識すべきである

