フィギュアスケート・ペアの三浦璃来・木原龍一組、通称「りくりゅう」は、国別対抗戦の舞台で圧倒的な存在感を放ち続けてきました。
2023年大会での世界王者としての貫禄ある演技、2025年大会での全スコア自己ベスト更新、そして2026年ミラノ・コルティナ五輪での逆転金メダルへとつながる成長の軌跡は、多くのフィギュアスケートファンの心を掴んで離しません。
チーム日本の得点源としてどれほど貢献したのか、キスアンドクライでの二人の表情に見える信頼関係とは何か、東京体育館で沸き起こった応援の熱量はどれほどだったのか。
この記事では、りくりゅうが国別対抗戦で残した全記録を振り返りながら、五輪金メダルへと至る道のりを時系列で徹底的に解説していきます。
得点の推移や他国ペアとの比較、怪我からの復活劇まで、知りたい情報をすべて網羅しています。
りくりゅうが国別対抗戦で残した成績と得点の全記録
りくりゅうは、2023年と2025年の2度にわたって世界フィギュアスケート国別対抗戦に出場しています。
いずれの大会でもペア部門のトップクラスの成績を収め、チーム日本に大きなポイントをもたらしました。
ここでは、両大会の具体的なスコアを記録として振り返ります。
国別対抗戦2023での成績は?SP・FS・合計スコアを振り返る
2023年4月に東京で開催された国別対抗戦で、りくりゅうはペアSP80.47点で2位、ペアFS143.69点で2位という安定した成績を残しました。
この大会は、同年3月のさいたま世界選手権で日本人ペアとして史上初の金メダルを獲得した直後の開催であり、世界王者としての注目度は非常に高いものでした。
SPではアレクサ・クニエリム/ブランドン・フレイザー組(アメリカ)に僅差で届かず2位となりましたが、フリーでも143.69点と高水準をキープしています。
合計スコアは約224点で、チーム日本は総合3位の銅メダルという結果に終わっています。
ペア部門で最大ポイントを獲得できなかったものの、2023年大会の段階でSP80点台・FS143点台をマークしていた事実は、その後の飛躍を予感させるものでした。
国別対抗戦2025で全スコア自己ベスト更新!驚異の得点内訳
2025年4月の国別対抗戦では、りくりゅうはSP・FS・合計すべてで自己ベストを塗り替える快挙を成し遂げました。
具体的なスコアは以下の通りです。
| 種目 | 2025年国別対抗戦 | 順位 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ペアSP | 80.99点 | 1位 | 今季世界最高・自己ベスト |
| ペアFS | 145.06点 | 1位 | 自己ベスト(従来は144.35点) |
| 合計 | 226.05点 | – | 自己ベスト |
SPでは今季世界最高となる80.99点をマークし、フリーでもそれまでの自己ベストだった2023年世界選手権の144.35点を上回る145.06点を叩き出しています。
チーム日本はアメリカに次ぐ総合2位(銀メダル)でしたが、りくりゅうはペア部門で最大ポイント(SP12点+FS12点=24点)をチームにもたらしました。
シーズン最終戦でこの結果を出せたことが、翌シーズンのミラノ五輪へ向けた大きな自信となっています。
2023年と2025年の得点を比較して見える成長ポイント
2回の国別対抗戦の成績を並べると、りくりゅうの着実な成長が数字でも明確に読み取れます。
| 種目 | 2023年国別 | 2025年国別 | 伸び幅 |
|---|---|---|---|
| ペアSP | 80.47点(2位) | 80.99点(1位) | +0.52点 |
| ペアFS | 143.69点(2位) | 145.06点(1位) | +1.37点 |
| 合計 | 約224点 | 226.05点 | 約+2点 |
数値の伸び幅だけを見ると約2点の向上ですが、注目すべきは順位の変化です。
2023年にはSP・FSともに2位だったものが、2025年には両方で1位を獲得しています。
2023年と2025年の間には木原龍一選手の腰椎分離症による長期離脱があり、一時は競技復帰すら危ぶまれました。
その苦難を乗り越えた上でのスコア更新と順位向上には、技術面だけでなく精神面での大きな成長が表れています。
国別対抗戦でのりくりゅうの演技はなぜ高く評価されたのか
りくりゅうが国別対抗戦で高得点を獲得できた背景には、プログラムの完成度、体格差を超える技術力、そして二人の間にある深い信頼関係があります。
一つひとつの要素を掘り下げて見ていきましょう。
使用曲とプログラム構成が生み出す唯一無二の世界観
2024-25シーズンの国別対抗戦2025では、SPにローリング・ストーンズの「Paint It Black」、FSに「Adios」を使用しました。
「Paint It Black」はロック調の力強い楽曲で、りくりゅうのキレのあるスケーティングと相性が抜群だと一般的に高く評価されています。
実際にこの楽曲は手応えが大きかったのか、翌2025-26シーズンのミラノ五輪でもSPとして継続使用されました。
一方のフリーは五輪シーズンに映画『グラディエーター』の楽曲「Strength And Honor」「Nelle Tue Mani」へ変更され、表現の幅がさらに広がっています。
国別対抗戦でのプログラムは、五輪に向けた「実戦テスト」の意味合いも含まれており、シーズン最終戦で完成度を高めきった演技がスコアに反映されました。
他国ペアとの体格差を覆すダイナミックな技術力の秘密
三浦璃来選手の身長は146cm、木原龍一選手は174cmで、ペアとしての合計身長は世界のトップペアと比べて明らかに小柄です。
ミラノ五輪の表彰台で銀メダルのジョージアペアや銅メダルのドイツペアと並んだ写真が話題となりましたが、体格差の大きさは一目瞭然でした。
しかし、この小柄さがハンディキャップにならないどころか、むしろ武器になっている面もあります。
三浦選手の軽量な体格はスロージャンプやツイストリフトでの高さに直結し、GOE(出来栄え点)の加点を得やすくなっています。
国別対抗戦2025のフリーでもリフトで高い加点を獲得しており、体格差を技術でカバーするだけでなく、独自のダイナミズムとして昇華させている点が、海外からも高く評価されてきました。
キスクラでの表情やリアクションに見る二人の信頼関係
りくりゅうの魅力は、演技そのものだけではありません。
キスアンドクライ(通称キスクラ)で得点を待つ二人の姿は、国別対抗戦でも毎回注目を集めています。
国別対抗戦2025のフリー演技後には、演技を出し切った三浦選手が笑顔を浮かべ、木原選手は膝をついて動けない様子を見せました。
9歳の年齢差がある二人は、敬語を使わず「龍一くん」「璃来ちゃん」と呼び合い、試合前にはマリオカートや桃太郎電鉄で気分を盛り上げるのが「りくりゅう流」だと知られています。
このような対等でリラックスした関係性が、プレッシャーのかかる大舞台でのパフォーマンスを支えていると、多くのフィギュアスケート関係者が指摘しています。
チーム日本におけるりくりゅうの貢献度と存在感
国別対抗戦は団体戦形式の大会であり、個人の得点だけではなくチーム全体の成績で勝敗が決まります。
その中で、りくりゅうがチーム日本に果たした役割は極めて大きいものでした。
国別対抗戦のポイント制度とペア種目の重要性とは
国別対抗戦では、各種目の順位に応じてポイントが配分されます。
1位で12ポイント、2位で11ポイント、以下1ポイントずつ減っていく仕組みです。
出場種目は男子シングル(各国2名)、女子シングル(各国2名)、ペア(各国1組)、アイスダンス(各国1組)の4種目で構成されています。
ペアは1組しか出場できないため、その1組の順位がそのままチームのポイントに直結します。
日本はアイスダンスで他の強豪国に差をつけられやすい傾向があるため、ペアで高ポイントを稼ぐことがチーム順位を押し上げるカギとなります。
りくりゅうがペア部門で安定して上位に入り続けていることは、チーム日本の競争力を維持する上で不可欠な要素です。
チーム日本のキャプテンや仲間との絆がもたらす相乗効果
国別対抗戦はチーム戦であるがゆえに、選手同士の連帯感が結果に影響する場面があります。
2025年大会では坂本花織選手がチーム日本のキャプテンを務め、りくりゅうを含む8名の選手が一丸となって戦いました。
他の種目の選手がリンクサイドから声援を送る光景は国別対抗戦ならではのもので、りくりゅうも仲間の声援を背にSP・FSともに自己ベストを更新しています。
木原選手は演技後に「チームジャパンの力になれた」とコメントしており、団体戦ならではの充実感が伝わってきます。
「りくりゅう先輩」として後輩スケーターからも慕われている二人の存在は、チーム日本の精神的な柱でもあるのです。
SP・FSともに1位を獲得した圧倒的なチーム貢献
国別対抗戦2025でりくりゅうがチーム日本にもたらしたポイントを具体的に見てみましょう。
ペアSP1位で12ポイント、ペアFS1位でさらに12ポイント、合計24ポイントという最大値を獲得しています。
日本は最終的にアメリカに次ぐ2位でしたが、もしりくりゅうが2位以下に沈んでいた場合、3位以下に転落する可能性もありました。
2023年大会ではSP・FSともに2位で合計22ポイントの獲得にとどまっていたことと比べると、2025年はフルスコアでの貢献を果たしたことになります。
このように、りくりゅうは「日本のペアが世界で戦える」ことを証明し続けてきた存在といえます。
国別対抗戦の会場で巻き起こった応援と観客の熱狂
国別対抗戦は、通常の大会とは異なる独特の熱気に包まれます。
各国のファンがチームを応援し、会場全体が一体となる雰囲気の中で、りくりゅうの演技はどのような反応を引き起こしたのでしょうか。
東京体育館を揺らした日本ファンの応援がすごかった理由
国別対抗戦2025の会場となった東京体育館では、りくりゅうの登場とともに大きな歓声が上がりました。
テレビ朝日の放映で土曜日の視聴率は世帯7.0%を記録し、週間スポーツ番組の1位を獲得しています。
国別対抗戦は2年に1度しか開催されない希少な大会であり、自国の選手を目の前で応援できるチャンスとあって、会場は熱気に満ちていました。
特にフリー演技後のスタンディングオベーションは会場全体に広がり、日本のフィギュアスケートファンの熱量が改めて証明された瞬間となっています。
りくりゅうへの応援は単なる声援を超え、チーム日本を後押しする大きなエネルギーとして機能していました。
海外メディアや他国選手からの絶賛コメントまとめ
りくりゅうの実力は、国別対抗戦の時点で海外からも広く認知されていました。
2025年世界選手権で2年ぶりの優勝を果たした直後の大会ということもあり、海外メディアの注目度も非常に高いものでした。
後にミラノ五輪で金メダルを獲得した際には、米国の解説者が「実に見事で美しかった」と脱帽し、韓国メディアは「奇跡のよう」「史上最強の日本」と報じています。
中国のファンや関係者からも「試合を見れば得点に値する」という擁護の声が寄せられるなど、ペア競技の強豪国からも認められる存在となりました。
こうした国際的な評価の土台は、国別対抗戦を含むシーズン通しての安定したパフォーマンスによって築かれたものです。
エキシビションで見せたノリノリの大トリ演技とは
国別対抗戦2025の翌日に行われたエキシビションでは、りくりゅうが大トリで登場し、自国の観衆を大いに沸かせました。
競技とは異なるリラックスした雰囲気の中で、ノリのよい演技を披露し、会場は温かい拍手に包まれています。
さらに、チーム日本の8選手全員によるチーム演技も行われ、SNSで流行していた3曲に合わせた特別な振り付けが披露されました。
国別対抗戦ならではのエキシビションは、選手同士の仲の良さやチームの一体感が伝わる貴重な場です。
一夜明けの取材で木原選手は今シーズンを「300点」と自己評価し、「150点も夢じゃない」と翌シーズンへの抱負を語っています。
この言葉は、実際にミラノ五輪でフリー158.13点という世界歴代最高得点として現実のものとなりました。
腰椎分離症からの復活と国別対抗戦2025までの苦難の道のり
りくりゅうが国別対抗戦2025で全スコア自己ベストを更新するに至る過程には、深刻な怪我との戦いがありました。
2023年の頂点から一転、長い暗闘の日々を経て再び舞台に戻るまでの道のりを追います。
木原龍一を襲った腰椎分離症の発症から長期離脱の経緯
2023年9月、シーズン初戦のオータムクラシックを2位で終えた直後、木原選手に腰椎分離症が発覚しました。
一時は歩くことすらままならない状態に陥り、GPシリーズ2大会と年末の全日本選手権を欠場する事態となっています。
三浦選手は、一人で練習する木原選手の姿を見て「悲しくなった」と後に語っており、パートナー不在の期間は精神的にも苦しいものでした。
世界選手権初優勝から半年足らずでの長期離脱は、二人のキャリアにおいて最大の試練だったといえます。
約138日ぶりの実戦復帰から世界選手権再制覇までの流れ
懸命なリハビリを経て、りくりゅうが復帰戦を迎えたのは2024年2月の四大陸選手権でした。
約138日ぶりとなる実戦復帰で2位(銀メダル)を獲得し、続く2024年3月の世界選手権でも2位に入っています。
腰の痛みが完全になくなったわけではなく、練習でも技の回数制限がある状態での復帰でしたが、木原選手は「痛みはもうゼロ」と語れるまでに回復していきました。
そして2024-25シーズンに入ると完全復活を遂げ、GPシリーズ・四大陸選手権・世界選手権の全てで好成績を収めています。
2025年3月のボストン世界選手権では2年ぶり2度目の金メダルを獲得し、続く国別対抗戦2025で全スコア自己ベストを更新するという、見事な復活劇を完成させました。
怪我を乗り越えた二人が国別の舞台で語った言葉
国別対抗戦2025の取材で木原選手は「僕たちは追いかける立場が好き」「挑戦者でいたい」と語っています。
世界王者の座に安住するのではなく、常に上を目指し続ける姿勢が、怪我を経てさらに研ぎ澄まされた印象を受けます。
また、国別の舞台で「自分たちはいろいろ苦労があって、ようやく巡り合えたパートナー」と二人の関係について語る場面もありました。
これらの言葉からは、単にスコアを追い求めるだけでなく、パートナーとしての信頼関係を何よりも大切にしている姿が伝わってきます。
今季をケガなく完走できたことが五輪シーズンへの大きな弾みとなり、結果としてミラノ五輪の金メダルへとつながっていったのです。
国別対抗戦からミラノ五輪金メダルへつながった成長の軌跡
国別対抗戦2025での手応えを胸に、りくりゅうは2025-26シーズンのミラノ五輪へと突き進みました。
シーズン最終戦から五輪金メダルまでの流れを時系列で振り返ります。
国別で得た自信と課題が五輪シーズンにどう活きたのか
国別対抗戦2025で全スコア自己ベストを更新したことは、翌シーズンに向けた明確な自信となりました。
木原選手が語った「150点も夢じゃない」という言葉には、フリーで150点台に到達できるという確かな手応えがにじんでいます。
一方で、SPの80点台をさらに引き上げる余地や、フリーの楽曲変更による表現力の向上など、取り組むべき課題も明確でした。
2025-26シーズンにはフリーを映画『グラディエーター』の楽曲に変更し、壮大なスケール感と力強さを両立させた新プログラムで勝負に出ています。
GPスケートアメリカを経て、12月のGPファイナル(名古屋)では合計225.21点で3年ぶり2度目の優勝を果たし、五輪本番への準備は万全の状態で整いました。
SP5位からフリー世界歴代最高点で大逆転した五輪の全容
2026年2月のミラノ・コルティナ五輪では、りくりゅうの個人戦はまさにドラマチックな展開となりました。
2月15日のSPでは得意のリフトでミスが出て73.11点にとどまり、まさかの5位発進です。
首位のハゼ/ボロディン組(ドイツ)との差は6.9点もあり、メダル獲得すら危うい状況でした。
しかし翌16日のフリーで、りくりゅうは完璧な演技を披露します。
リフトでの高いGOE加点、成功したスロージャンプ、3連続ジャンプのすべてが揃い、フリー158.13点という世界歴代最高得点を叩き出しました。
合計231.24点で2位のジョージアペアに9.49点差をつけての逆転金メダルは、ISU現行採点方式における史上最大の点差からの逆転記録として歴史に刻まれています。
団体戦と個人戦の両方で1位を取った五輪での圧巻の記録
ミラノ五輪でのりくりゅうの成績は、個人戦だけにとどまりません。
個人戦に先立って行われた団体戦でも、ペアSP・FS共に1位を獲得し、チーム日本の2大会連続銀メダルに大きく貢献しました。
団体戦のフリーでは155.55点を記録しており、この時点ですでに自己ベストを更新しています。
団体戦と個人戦を合わせた4回の演技のうち、3回で自己ベストを更新するという驚異的な安定感でした。
日本のフィギュアスケート界におけるペア種目の五輪金メダルは史上初であり、銀・銅を経ずにいきなり金メダルを手にした快挙は、2018年平昌の羽生結弦選手以来となる日本フィギュア界の金字塔です。
りくりゅうの国別対抗戦に関するよくある疑問
国別対抗戦におけるりくりゅうについて、多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式で整理しました。
国別対抗戦の成績は五輪選考に影響するのか
国別対抗戦の成績は、五輪の代表選考に直接影響することはありません。
ISU規定に基づく公認大会ではありますが、世界ランキングのポイント算出や五輪出場枠の決定には反映されない位置づけです。
ただし、シーズン最終戦としてコンディションの確認や課題の発見に活用されるため、翌シーズンの準備に間接的な影響を及ぼします。
りくりゅうにとっても、2025年の国別対抗戦は五輪シーズンのプレシーズン最後の国際大会として重要な意味を持っていました。
全スコアで自己ベストを更新して五輪シーズンに入れたことが、精神的な安定と自信につながったと一般的に指摘されています。
日本のペア競技が長年苦戦してきた理由とりくりゅうの転換点
日本のフィギュアスケートは男女シングルの人気が圧倒的に高く、ペア競技の競技人口は極端に少ない状況が長く続いてきました。
体格面でのハンディキャップに加え、ペア専用の練習環境やコーチの不足も深刻な問題です。
りくりゅうがカナダのブルーノ・マルコットコーチのもとに拠点を移したのも、国内にペアの練習環境が十分に整っていなかったことが背景にあります。
しかし、りくりゅうの世界選手権優勝や五輪金メダルは、日本のペア競技にとっての「転換点」になったと時事通信などの主要メディアが報じています。
木原選手自身も「日本がペア大国になってほしい」と発言しており、この快挙が次世代の育成を後押しすることが期待されています。
りくりゅうの次世代となる日本ペアは育っているのか
現時点では、りくりゅうに続く日本ペアの層はまだ薄いのが実情です。
ミラノ五輪には長岡柚奈/森口澄士組も日本から出場しましたが、SPで19位となりフリー進出は叶いませんでした。
日本スケート連盟もペア育成に力を入れ始めており、2025年にオープンしたシスメックス神戸アイスキャンパスのような国際規格のリンク整備も進んでいます。
りくりゅうが「りくりゅう先輩」として後輩たちから慕われ、手本となる存在であり続けていることは、日本ペア競技の未来にとって大きな財産です。
ただし、世界のトップレベルで戦えるペアが複数育つまでには、まだ時間がかかるとの見方が一般的です。
まとめ:りくりゅうの国別対抗戦から五輪金メダルまでの完全ガイド
- りくりゅうは2023年と2025年の2度にわたり国別対抗戦に出場し、いずれもペア部門の上位で活躍した
- 国別対抗戦2023ではSP80.47点(2位)・FS143.69点(2位)を記録し、チーム日本は総合3位である
- 国別対抗戦2025ではSP80.99点・FS145.06点で共に1位を獲得し、全スコアで自己ベストを更新した
- 2023年から2025年にかけて、SPとFSの順位がともに2位から1位へ上昇しており着実な成長が確認できる
- 木原龍一選手は2023年9月に腰椎分離症を発症し約138日間の長期離脱を経験している
- 怪我からの完全復活後に臨んだ国別対抗戦2025での全スコア自己ベスト更新が五輪への自信となった
- ミラノ・コルティナ五輪ではSP5位から逆転し、フリー世界歴代最高158.13点で日本ペア史上初の金メダルを獲得した
- 国別対抗戦の成績は五輪選考に直接影響しないが、シーズン最終戦として翌年への準備に重要な役割を果たす
- 身長146cmと174cmの小柄なペアながら体格差を武器に変える技術力が国内外で高く評価されている
- りくりゅうの成功は日本のペア競技における「転換点」とされ、次世代育成への期待が高まっている

