Mrs. GREEN APPLEのフロントマンとして知られる大森元貴は、バンド活動と並行してソロアーティストとしても精力的に作品を発表しています。
2021年のソロデビュー以降、その音楽性はバンドとは異なる繊細で実験的な魅力を放ち、多くのリスナーの心をつかんできました。
2026年2月にリリースされたミニアルバム「OITOMA」はオリコン週間デジタルアルバムランキングで1位を獲得し、ソロとしての存在感はいよいよ確固たるものになっています。
この記事では、大森元貴のソロ活動の全貌を時系列で整理しながら、楽曲の特徴や購入方法、バンドとの音楽性の違い、さらには俳優業を含むマルチな活動の最新動向まで網羅的にお伝えします。
大森元貴のソロ活動はいつ始まった?デビューの経緯
大森元貴がソロアーティストとしてデビューしたのは、2021年2月24日のことです。
1st Digital EP「French」の配信リリースをもって、ソロプロジェクトが正式に始動しました。
この時期はMrs. GREEN APPLEが「フェーズ1」の完結を宣言し、バンドとしての活動を一時休止していたタイミングにあたります。
大森本人は、ソロ活動を始めた理由について「もっともっと新しい音楽を作りたい」「自分が作った音楽そのものに自分自身が酔いしれたい」と語っており、バンドでは表現しきれない創作欲求がソロへの原動力となりました。
デビュー日である2月24日はその後もソロ活動の節目として大切にされており、5周年にあたる2026年2月24日には1stミニアルバム「OITOMA」がリリースされています。
ソロ活動はバンドの「休止」ではなく「拡張」であり、大森自身も「ソロ活動は僕にとって”おでかけ”のようなもの」と表現しています。
ソロ楽曲の全ディスコグラフィーを時系列で紹介
大森元貴がソロ名義で発表してきた作品は、2026年3月時点で以下の通りです。
| リリース日 | 作品名 | 形態 |
|---|---|---|
| 2021年2月24日 | French | 1st Digital EP(3曲) |
| 2021年8月6日 | Midnight | 2nd Digital EP(3曲) |
| 2025年5月28日 | 絵画 | 3rd Digital Single |
| 2026年2月24日 | OITOMA | 1st Mini Album(6曲) |
全作品を通じて、作詞・作曲・編曲のすべてを大森元貴本人が手がけている点が大きな特徴です。
1st EP「French」はおしゃれで都会的なR&Bサウンドが印象的な3曲入りで、最高音がhihiAに達する圧倒的な高音表現が話題を呼びました。
2nd EP「Midnight」では、1曲ごとにジャンルが異なる構成が採用され、音楽的な振り幅の大きさが高く評価されています。
約4年の空白を経て2025年5月にリリースされた「絵画」は、バンドのメジャーデビュー10周年という節目の年に「音楽家としての深化」を示す復帰作となりました。
そして集大成ともいえるソロアルバム「OITOMA」には、過去のソロ楽曲と新曲を合わせた全6曲が収録されています。
1stミニアルバム「OITOMA」の収録曲と聴きどころ
2026年2月24日にリリースされた「OITOMA」(読み:オイトマ)は、大森元貴のソロ活動5周年を記念した初のミニアルバムです。
収録曲は以下の6曲で構成されています。
| 曲順 | 楽曲名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | French | ソロデビュー曲 |
| 2 | メメント・モリ | 絵本化された代表曲 |
| 3 | Midnight | 2nd EP表題曲 |
| 4 | 絵画 | 約4年ぶりの復帰シングル |
| 5 | こたえあわせ | NHK Eテレ「天才てれびくん」関連曲 |
| 6 | 0.2mm | 映画「90メートル」主題歌(新曲) |
リード曲「0.2mm」は、山時聡真と菅野美穂がダブル主演を務める映画「90メートル」(2026年3月27日公開)のために書き下ろされた楽曲です。
温かなピアノの旋律を軸にしたバラードで、ミュージックビデオは公開約3週間で200万回再生を突破しました。
ティザー映像の段階から「もう泣ける」といった反響がSNS上で多数寄せられており、大森のソロ曲としては過去最大級の注目度を集めています。
また「メメント・モリ」は死生観を前向きに描いた楽曲で、歌詞をもとにした絵本がKADOKAWAから2021年に出版されるなど、音楽の枠を超えた展開を見せた異例の作品です。
Billboard JAPAN Hot 100では「0.2mm」が最高13位にランクインし、オリコン週間デジタルアルバムランキングではアルバム全体が初登場1位を獲得しました。
初週ダウンロード数は17,282DLを記録し、ソロ名義では初のオリコン週間音楽ランキング1位という快挙を達成しています。
ソロとMrs. GREEN APPLEの音楽性はどう違う?
大森元貴のソロ作品とMrs. GREEN APPLEの楽曲には、明確な音楽的キャラクターの違いがあります。
大森本人はBillboard JAPANのインタビューで「僕の中でミセスは交感神経で、ソロは副交感神経」と表現しました。
つまり、ドキドキやワクワクを追求するのがバンドであり、安心感やリラックスをもたらすのがソロだという位置づけです。
Mrs. GREEN APPLEの楽曲は、10代から20代を中心とした幅広い層に届くキャッチーなポップスが主軸となっています。
対するソロ楽曲は、R&Bやジャズの要素を取り入れた都会的なサウンドや、ピアノを軸にした繊細なバラードが中心です。
内省的な歌詞と落ち着いたサウンドプロダクションは、バンドのエネルギッシュな楽曲群とは異なる「大人の音楽」として受け止められています。
一般的に、ソロ作品は「ミセスの時とはまったく雰囲気が違う」「大森元貴の内面がより直接的に表現されている」という評価が多く見られます。
ただし、楽曲ごとに音楽性が大きく異なる点もソロの魅力であり、「ジャンルの振り幅がすごい」と驚く声も少なくありません。
バンドでは「みんなに届ける」ことを意識し、ソロでは「自分自身の表現欲求に忠実になる」という使い分けが、両活動を並行させる原動力になっていると言えるでしょう。
「OITOMA」の購入方法と知っておくべき注意点
「OITOMA」の購入を検討する際には、あらかじめ知っておくべき重要なポイントがいくつかあります。
CDディスクは存在しない──Music Card方式について
大森元貴のソロ曲をCDで聴きたいと考える方は多いかもしれませんが、「OITOMA」にCDディスクは付属していません。
フィジカル版は「GOODS+Music Card(PlayPASS PAK)」という仕様で、CDプレーヤーでの再生はできない点に注意が必要です。
Music Cardとは、付属のカードに記載されたコードをスマートフォンやPCで入力し、専用アプリを通じて楽曲を再生する方式を指します。
「CDだけを安く買いたい」というニーズには対応しておらず、楽曲のみを聴きたい場合はSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションサービス、またはダウンロード購入が現実的な選択肢となります。
グッズ付きBOXの価格帯
フィジカル版の価格は、通常のGOODS+Music Card仕様が税込13,200円です。
一部店舗の限定版は税込18,000円前後となっており、一般的なアルバムの価格帯と比較するとかなり高額に感じられるかもしれません。
実際に「アルバムだけ聴きたいのにグッズ込みの値段は高い」という声はSNSやQ&Aサイトで多数確認できます。
BOXにはLyric Cards SetやCandy Pouch、アートボードなど6種類のグッズが同梱されており、コレクターズアイテムとしての性格が強い商品設計です。
PlayPASS PAKの認証期限に要注意
Music Cardには初回認証期日が設定されており、「OITOMA」の場合は2026年8月24日が期限となっています。
この日を過ぎると認証ができなくなるため、購入後は早めに手続きを済ませておくことを強くおすすめします。
ソロライブは実現する?ファンが気になる今後の展望
2026年3月17日時点で、大森元貴のソロ名義によるワンマンライブやツアーは発表されていません。
ソロでのパフォーマンスは、テレビ音楽番組への出演が中心となっています。
2026年3月16日放送のTBS系「CDTVライブ!ライブ!」では、新曲「0.2mm」をフルサイズで披露したほか、約5年ぶりにソロデビュー曲「French」もフルサイズで歌唱しました。
ファンの間では「ソロでドームツアーもありえなくはない」という期待の声がSNS上で広がっています。
Q&Aサイトでも「大森元貴がソロでライブする日は来るか」という質問が投稿されるなど、ソロライブへの関心は非常に高い状況です。
一方で、Mrs. GREEN APPLEとして2026年5月と7月に国立競技場4DAYS公演が控えており、バンド活動とのスケジュール調整が現実的な課題になると考えられます。
「フェーズ3」が本格始動したばかりのタイミングでもあり、ソロライブの実現にはバンドのスケジュールとのバランスが鍵を握るでしょう。
音楽だけじゃない──俳優・写真・展覧会の活動
大森元貴のソロ活動は、音楽の枠を大きく超えた広がりを見せています。
俳優デビューと朝ドラ出演
2025年4月25日に公開された映画「#真相をお話しします」で、菊池風磨(timelesz)とのダブル主演を務め、俳優デビューを果たしました。
映画初出演にして初主演という異例のキャスティングでしたが、謎の男・鈴木役での演技は高い評価を受けています。
さらに2025年8月からはNHK連続テレビ小説「あんぱん」に出演し、作曲家いずみたくをモデルとした「いせたくや」役を好演しました。
朝ドラでのコミカルな演技が話題を呼び、スピンオフオーディオドラマ「さいごのうた」では主演に抜擢されるまでに至っています。
初の写真展とクリエイターとしての評価
2025年7月には「GQ JAPAN クリエイティブ・ウィークエンド」にて初の写真展「僕が居ようが居まいが」を開催しました。
写真という新たな表現手段への挑戦が高く評価され、GQ JAPANの「クリエイティブ・オブ・ザ・イヤー」にも選出されています。
展覧会「Wonder Museum」と雑誌特集の加速
Mrs. GREEN APPLE名義ではあるものの、大森元貴が構成・監修を務めた体験型展覧会「Wonder Museum」が2025年12月から東京・福岡・大阪を巡回し、大きな話題を呼びました。
大阪会場(GRAND GREEN OSAKA)では2026年3月31日まで開催中です。
2026年4月1日には雑誌「BRUTUS」が1冊丸ごと大森元貴を特集した号「大森元貴の、頭の中。
」を発売予定で、通常版に加えてファンクラブ「Ringo Jam」限定版(16ページ増)も用意されています。
「音楽と人」2026年4月号での20ページ超の巻頭特集や、「ROCKIN’ON JAPAN」でのアルバム徹底解剖記事など、メディア露出も一気に加速している状況です。
音楽家にとどまらず、俳優・写真家・プロデューサーとしてマルチクリエイター路線を確立しつつある点が、2025年から2026年にかけてのソロ活動における最大のトレンドと言えるでしょう。
突発性難聴とソロ活動への影響
大森元貴は2024年1月19日に左耳の聞こえづらさを感じ、翌20日に突発性難聴と診断されたことを公表しました。
ステロイド治療を受けたものの、副作用により「かなり気持ちが不安定で落ちている」と自身のSNSで率直に心境を吐露しています。
2024年7月のインスタライブでは「突発性難聴は治っていない」と本人が明言しており、完治には至っていない状態で活動を継続していることがうかがえます。
しかしながら、難聴を抱えながらもバンドのツアーをこなし、さらにソロ楽曲の制作やレコーディングも精力的に行ってきました。
「0.2mm」のレコーディングビハインド映像がYouTubeで公開された際にも、丁寧に音を重ねていく制作過程が確認でき、聴覚のコンディションと向き合いながら高品質な作品を生み出し続けている姿が伝わります。
ライブやレコーディングの中止といった大きな影響は現時点で報じられていませんが、ミュージシャンにとって聴覚の問題は極めて重大です。
今後もケアを続けながらの活動になると見られており、ファンとしては無理のないペースでの創作を見守りたいところでしょう。
バンドメンバーはソロ活動をどう見ているか
大森元貴のソロ活動に対するバンドメンバーの反応は、一貫して好意的なものです。
Mrs. GREEN APPLEのギタリスト・若井滉斗は、「OITOMA」のリリースに際して「泣きそうになっちゃって」とコメントし、大森のソロ5周年を心から祝福している姿勢を示しました。
大森自身はバンドのことを「愛おしい、憎めない不純物」と表現しています。
2025年12月のインタビューでは「バンドは”不純物”。
1人でやった方が気は楽」と率直に語る一方で、「でも、その不純物が心地良かったり、ストレスが大切だったりする」と続けました。
この発言は、ソロとバンドが対立するものではなく、互いを補完する関係であることを端的に示しています。
実際に、Mrs. GREEN APPLEは2026年1月1日に「フェーズ3」を開幕し、活動休止はなし、メンバー編成の変更もないと明言しました。
ソロ活動がバンドの解散や休止につながるのではないかという心配は不要であり、大森の創作活動が2つのチャンネルで同時に花開いている状態と理解するのが正確でしょう。
まとめ:大森元貴のソロ活動の全貌と今後の注目ポイント
- ソロデビュー日は2021年2月24日で、1st Digital EP「French」のリリースが起点である
- 全ソロ楽曲の作詞・作曲・編曲を大森元貴本人が一貫して手がけている
- 2026年2月リリースの1stミニアルバム「OITOMA」はオリコン週間デジタルアルバムランキング初登場1位を記録した
- ソロの音楽性はバンドと明確に異なり、R&Bやバラードを軸にした内省的な作風が特徴である
- 「OITOMA」のフィジカル版にCDは付属せず、Music Card方式のため認証期限(2026年8月24日)に注意が必要である
- グッズ付きBOXは税込13,200円からで、楽曲のみならサブスクやダウンロード購入が選択肢となる
- ソロ名義のワンマンライブは2026年3月時点で未発表だが、ファンの期待は非常に高い
- 俳優業では映画初主演やNHK朝ドラ出演を果たし、写真展・展覧会監修などマルチクリエイターとしての評価も拡大している
- 2024年に公表された突発性難聴は完治に至っていないが、制作・パフォーマンス活動は継続中である
- バンドとソロは対立関係ではなく補完関係にあり、Mrs. GREEN APPLEの「フェーズ3」と並行してソロの展開も加速している

