シンガーソングライターの優里が病気を公表し、多くのファンや音楽関係者の間で話題となりました。
「ドライフラワー」や「ベテルギウス」などのヒット曲で知られる優里ですが、2024年9月にパニック障害と広場恐怖症の診断を受けたことを自ら明かしています。
さらに2025年12月にはツアー中に食中毒で救急車により搬送される事態も発生し、体調面への心配の声が絶えません。
「優里は今どんな病気なのか」「活動に影響はないのか」「痩せたように見えるのは病気のせいなのか」といった疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、優里が公表した病気の詳細から症状の経緯、実践している治療法、救急搬送の真相、そして2026年現在の活動状況まで、報道や公式発表に基づく事実情報を網羅的に整理してお届けします。
優里が公表した病気はパニック障害と広場恐怖症
優里が正式に診断を公表した病名は、パニック障害と広場恐怖症の2つです。
2024年9月14日、公式YouTubeチャンネルに「最近休んでいた理由を説明します」と題した動画を投稿し、自らの言葉で病状を告白しました。
動画の中で優里は、以前から自身の体調異変を「ザワザワ病」と独自に表現していたことに触れつつ、症状が悪化したため医療機関を受診した経緯を説明しています。
診察の結果、医師からパニック障害と広場恐怖症という2つの診断名を告げられたことを明かしました。
公表の理由として、同じような症状に苦しむ人が世の中に多いのではないかと考え、啓発的な意味も込めて発信を決断したと語っています。
パニック障害とはどのような病気なのか
パニック障害とは、突然激しい不安や恐怖に襲われ、動悸・息切れ・めまい・発汗などの身体症状が現れる精神疾患です。
パニック発作そのものは通常10〜30分程度で収まりますが、「また発作が起きるのではないか」という予期不安が日常生活を大きく制限するようになります。
パニック障害の三大症状は「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つとされており、これらが複合的に作用することで症状が慢性化しやすい特徴があります。
生涯有病率は約1〜3%とされ、100人に1人から3人が発症し得る比較的頻度の高い精神疾患です。
広場恐怖症の正しい意味と症状
広場恐怖症は、名前から「広い場所が怖い病気」と誤解されがちですが、実際の意味は異なります。
明星大学心理学部の藤井靖教授の解説によると、広場恐怖症の「広場(アゴラ)」はギリシャ語で「人が集まる場所」を指す言葉です。
つまり広場恐怖症とは、公共交通機関・ショッピングモール・映画館・人混み・行列など、特定の場所や状況において「逃げられない」「助けてもらえない」という強い恐怖や不安を感じる疾患を意味します。
症状が出やすい場面は人によって異なりますが、飛行機や電車のように長時間拘束される環境で発症しやすい傾向があると専門家は指摘しています。
主な自覚症状としては過呼吸、冷や汗、動悸が代表的であり、これらが日常生活に支障をきたすレベルであれば医療機関の受診が推奨されます。
優里の病気の経緯を時系列で振り返る
優里の健康にまつわる出来事は、パニック障害の公表に限らず複数の時期にわたって報じられています。
ここでは報道や公式発表に基づき、確認できる情報を時系列で整理します。
2021年:口腔内腫瘍の発見と切除手術
2021年11月頃、優里は母親とうなぎを食べた際に喉に骨が刺さったような違和感を覚え、病院を受診しました。
鼻から内視鏡カメラを入れて検査したものの骨は見つからず、代わりに口腔内の右奥に米粒サイズの腫瘍が発見されています。
翌日にライブを控えていたため一旦帰宅し、後日改めて受診して腫瘍の摘出手術を実施しました。
麻酔なしでの処置だったため本人は激痛だったと語っていますが、検査の結果は良性と確認され、歌手活動への影響はありませんでした。
この経験を機に、優里は人間ドックの受診を決意したことも明かしています。
2023年:「ザワザワ病」の初告白
2023年7月頃、公式YouTubeチャンネルで初めて「ザワザワ病」という自身の造語を使い、体調に異変が出ていることを視聴者に伝えました。
この時点では乗り物に乗れなくなるなどの症状が出始めていたものの、正式な病名は公表されていません。
「ザワザワ病」はあくまで優里個人が作った表現であり、医学用語ではない点には注意が必要です。
2024年9月:正式な診断名の公表
2024年9月14日、前述のとおりパニック障害と広場恐怖症の正式な診断結果を公表しました。
「ザワザワ病」として語っていた症状が悪化し、エレベーターに乗るだけでドキドキする、飛行機の着陸前に涙が出る、眠れない日が続く、動悸がするなど、具体的な症状が深刻化したことが受診のきっかけだったと説明しています。
公表時点で優里は「自分的には最近すごくましになってきた」とも語っており、治療を続けながら回復傾向にあることを示唆していました。
優里が実践している治療法と対処法
パニック障害・広場恐怖症と向き合う中で、優里は複数の治療法や対処法を組み合わせて実践しています。
処方薬の服用と鍼灸治療
医師から処方された薬を、症状が特に辛いときに服用していることを優里自身が動画内で明かしています。
一般的にパニック障害の薬物治療では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる脳内の神経伝達物質を整える薬が第一選択肢となります。
また、優里は鍼灸治療も取り入れており、公式YouTube動画でもパニック障害に対する鍼灸施術を受ける様子が紹介されています。
お腹へのお灸や足・腕への鍼によって呼吸の改善を図り、顔・頭・肩への鍼で肩こりや目の奥の疲れにもアプローチしているとのことです。
ただし、鍼灸はあくまで補完的な療法であり、薬物治療や認知行動療法とは医学的エビデンスの水準が異なる点は理解しておく必要があります。
日常生活で取り入れている工夫
薬や鍼灸以外にも、優里はSNSとの距離を見直すことで精神的な安定を図っています。
具体的にはX(旧Twitter)のアプリをスマートフォンから一時的に削除し、情報過多による精神的な負担を軽減する試みを行いました。
さらに運動を習慣化することで、心身のコンディションを整えていることも語っています。
専門家の解説によると、パニック障害の治療には投薬に加えて認知行動療法が有効とされています。
認知行動療法は苦手な場面に段階的に直面する方法で、例えば飛行機であれば「乗った自分をイメージする」「短時間だけ乗る」「付添人と一緒に乗る」とステップを踏み、最終的に克服したい課題に挑戦するアプローチです。
リラクゼーション法として「10秒呼吸法」も推奨されており、3秒かけて息を吸い、4で止め、5から10まで数えながらゆっくり吐くことで心身を落ち着かせる効果が期待できます。
2025年12月の救急車搬送と食中毒の真相
2025年12月24日のクリスマスイブ、優里が救急車で病院に搬送されたというニュースが大きく報じられました。
この件はパニック障害とは無関係であり、食中毒が原因です。
生牡蠣による食中毒で緊急搬送
全国ツアー「YUURI ASIA TOUR 2025」の終盤、12月20日・21日にKアリーナ横浜で公演を行った後の打ち上げで、優里は生牡蠣を1つ食べました。
ツアー期間中は体調管理のため生ものを避けていたにもかかわらず、この日は油断してしまったと本人は振り返っています。
翌日から激しい嘔吐の症状に見舞われ、立てないほどの状態になったため、周囲が救急車を要請しました。
クリスマスイブの朝に病院へ搬送され、意識が朦朧とする中で点滴治療を受けて回復しています。
後日、同じ打ち上げで生牡蠣を食べた他のメンバーも体調を崩していたことが判明し、ノロウイルスなどの食中毒であった可能性が高いと見られています。
本人は「こんなに辛かったの人生に一度もない」と語る一方で、「朝に病院へ行って朝に帰ってきたので、そんなにひどくなかったかもしれない」とも述べ、救急車を呼んだことへの申し訳なさを口にしていました。
救急車内の写真投稿で生じた批判
この出来事がさらに注目を集めたのは、搬送の報告方法に起因しています。
優里側は12月25日にYouTubeで報告動画を公開した際、救急車内で撮影した写真を動画のサムネイルに使用しました。
さらにX(旧Twitter)にも同様の写真を投稿したことで、医療従事者を中心に強い批判の声が上がりました。
「医療現場での写真撮影やSNS投稿は絶対にやめてほしい」「救急車内は記念撮影スポットではない」「現場スタッフは悲しい思いをする」といった指摘が相次いでいます。
その後、該当のXへの投稿は削除され、YouTube動画のサムネイルも差し替えられました。
ファンからは「辛かったね」「元気になってよかった」と心配する声が多く寄せられた一方、救急車内での撮影行為に対しては疑問を呈する声も一部のファンから上がっています。
この件は、緊急時のSNS投稿のあり方について議論を呼ぶ出来事となりました。
パニック障害を公表した他の著名人との比較
芸能界ではパニック障害を公表する著名人が増えており、優里の公表もこの流れの中に位置づけられます。
一般的に、芸能人にパニック障害が多い理由として、仕事の特性上ストレスや緊張・不安を感じやすい場面に晒される頻度が高いことが専門家によって指摘されています。
以下に、パニック障害や関連疾患を公表した主な著名人の状況を比較します。
| 著名人 | 公表した疾患 | 活動への影響 |
|---|---|---|
| 優里 | パニック障害・広場恐怖症 | 活動休止なし。大規模ツアーを継続 |
| Dragon Ash 降谷建志 | パニック障害 | ツアー5公演を延期 |
| 菅沼菜々(女子プロゴルファー) | 広場恐怖症 | 競技活動を継続しながら治療 |
優里のケースで特筆すべきは、パニック障害を公表した後もライブ活動を一切中断していない点です。
2025年にはアジアツアー全28公演を完走し、25万人を動員するという大きな実績を残しています。
もちろん、病気との向き合い方は個人差が大きく、活動を継続できることが必ずしも症状の軽さを意味するわけではありません。
治療を続けながら活動を両立させている優里の姿勢は、同じ症状に悩む多くの人にとって一つの参考になるといえるでしょう。
優里が痩せたのは病気が原因なのか
「優里が痩せた」と感じるファンの声がネット上で散見されますが、優里本人がパニック障害と体重変化を直接結びつけて言及した公式発表は確認されていません。
一般的にパニック障害の患者は、食欲の減退や睡眠障害を経験することがあり、体重に変化が出るケースは珍しくないとされています。
優里自身も公表時に「眠れなくなった」と語っており、睡眠の質が低下していた時期があったことは事実です。
ただし、体重の変化にはツアーによる体力消耗やトレーニングの影響など、複数の要因が考えられます。
病気との因果関係を断定することは適切ではなく、あくまで一つの可能性として捉えるのが妥当でしょう。
2026年現在の活動状況と今後の見通し
2026年3月現在、優里はパニック障害による活動休止の発表を行っておらず、精力的にライブ活動を展開しています。
2026年2月15日にはファンクラブ限定ライブ「ゆーりんち LIVE 2026 -ちょっと早いけど5周年-」を東京国際フォーラム ホールAで開催しました。
さらに2026年4月から6月にかけては「YUURI ASIA TOUR 2025のリベンジ2026」と題したツアーが予定されており、長野・仙台・名古屋・東京のZepp DiverCity・松山など全国各地での公演が組まれています。
2025年ツアーで訪れることが叶わなかった地域への追加公演「YUURI ASIA TOUR 2025で行けなくてごめんね2026」も決定しており、活動規模は拡大傾向にあります。
鍼灸治療については2026年2月時点でも継続していることがSNS上の関連投稿から確認でき、日常的なケアを怠らない姿勢がうかがえます。
パニック障害は適切な治療を続ければ改善が期待できる疾患ですが、完治には一定の時間がかかるケースが多いとされています。
優里が今後も治療と活動を両立させていけるかどうかは、多くのファンが見守っているところです。
まとめ:優里の病気にまつわる事実と現在の状況
- 優里が公表した病名はパニック障害と広場恐怖症の2つである
- 2024年9月14日に公式YouTubeで診断結果を公表した
- 公表以前から「ザワザワ病」という自身の造語で症状に言及していた
- 主な症状はエレベーターや飛行機での動悸、不眠、涙が出るなどである
- 治療法として処方薬の服用、鍼灸治療、運動習慣、SNSとの距離調整を実践している
- 2021年には口腔内の良性腫瘍を切除する手術を経験している
- 2025年12月の救急車搬送は食中毒が原因でありパニック障害とは無関係である
- 救急車内の写真をSNSに投稿したことで医療従事者から批判を受け後に削除した
- パニック障害公表後も活動休止はなく2025年はアジアツアー全28公演を完走した
- 2026年現在も全国ツアーが予定されており治療と活動を両立させている

