ドラマを観ていて、ヒロインと結ばれないのに誰よりも応援したくなる男性キャラクター——そんな経験をしたことはないでしょうか。
近年、その「報われない2番手キャラ」の代名詞として名前が挙がり続けているのが、俳優の小関裕太さんです。
「当て馬なのになぜか目が離せない」「ヒロインにはそっちを選んでほしかった」という声がSNSで相次ぎ、ドラマのたびに話題をさらっています。
この記事では、小関裕太さんが当て馬俳優として注目されるようになった経緯から、これまでの主な出演作、視聴者を惹きつける演技の魅力、そして脇役にとどまらないキャリアの広がりまで、幅広く掘り下げていきます。
ドラマでの恋愛模様を通じて小関裕太さんの魅力を知りたい方にとって、ひとつの道案内になれば幸いです。
小関裕太の「当て馬俳優」とはどういう意味?
当て馬・2番手キャラとは何か?ドラマでの役割を解説
「当て馬」とは、ラブストーリーにおいてヒロインに好意を抱きながらも、最終的にはメインカップルの成立を引き立てる役割を果たす男性キャラクターのことを指します。
恋愛ドラマにおける「2番手」とも表現され、主人公よりも誠実だったり、スペックが高かったりすることで視聴者の同情や共感を集めやすい存在です。
物語の構造上、当て馬キャラは「結ばれない」ことが前提となっています。
だからこそ、その役を誰が演じるかによって、視聴者が抱く「もったいない感」の強度が大きく変わります。
ヒロインを深く思いながらも身を引く姿、純粋すぎるゆえに恋が実らない切なさ——こうした感情を丁寧に表現できる俳優が当て馬役を演じると、ドラマ全体の熱量が上がるのです。
小関裕太さんは、まさにそのポジションで繰り返し起用され、毎回視聴者の心を揺さぶってきた俳優です。
小関裕太が当て馬役で注目されるようになったきっかけ
小関裕太さんが「当て馬俳優」として広く認識されるようになったのは、2020年代前半のドラマ出演が続いたことがきっかけです。
もともとNHK「天才てれびくんMAX」出身の子役として芸能界に入り、ミュージカルやドラマを経て着実にキャリアを積んできた俳優ですが、恋愛ドラマにおける脇役としての評価が高まったのはこの時期からでした。
2021年には「当て馬マスター」という愛称がつくほど、恋愛ドラマにおける2番手ポジションの常連として認知が定着します。
ハイスペックで性格もいい、でも結ばれない——そのパターンが積み重なるにつれ、「小関裕太が出るということはまた当て馬かも」という期待と予感が視聴者の間で共有されるようになっていきました。
本人は当て馬キャラをどう語っているか?
当の小関裕太さん自身も、このイメージを自覚しています。
2024年11月に掲載されたインタビューでは、「20代前半は”当て馬俳優”なんて言われたこともあります」と笑いながら語っており、決してネガティブには捉えていない様子が印象的でした。
「役での恋愛はいつも叶わない」という言葉も添えられていましたが、そこに悲壮感はなく、むしろ自分の俳優としての個性のひとつとして受け入れているように見えます。
また2025年5月のインタビューでは、当て馬役から振り切ったクズ役まで幅広く演じる自身の役者としての姿勢に触れており、特定のキャラクター像に縛られずに挑戦し続けようとする意識が感じられる発言もありました。
小関裕太が演じた当て馬・恋愛脇役キャラ作品一覧
『あのクズを殴ってやりたいんだ』大葉奏斗役の魅力
2024年秋クール(TBS系)に放送されたボクシングラブコメディ『あのクズを殴ってやりたいんだ』で、小関裕太さんが演じたのはエリート上司・大葉奏斗です。
奈緒さん演じるヒロイン・佐藤ほこ美を誠実に思い続ける好人物で、仕事もできて人望も厚い、まさに「スーツが似合う理想の上司」という役どころでした。
物語のラストでは、ライバルである玉森裕太さん演じる葛谷海里が姿を消したことを知ったうえで、「あのクズを殴るのはお前しかいないだろ」とヒロインの背中を押す場面が話題を呼びます。
最終回放送後、SNSには「大葉先輩、良い人すぎる」「最高の当て馬」「当て馬オブザイヤー受賞」といった投稿が相次ぎ、当て馬キャラとして視聴者の心に深く刻まれる結果となりました。
『御曹司に恋はムズすぎる』成田理人役はなぜ話題になったか
2025年冬クール(カンテレ・フジテレビ系)に放送された『御曹司に恋はムズすぎる』では、山下美月さん演じるヒロインが憧れる仕事のできる優しい上司・成田理人を演じました。
前クールの大葉奏斗と酷似したキャラクター設定——パリッとしたスーツ姿、仕事ができる、性格がいい、でも結ばれない——が2クール連続で続いたことで、「また同じような役だ」という声がメディアでも取り上げられるほどに。
この「既視感」自体がひとつの話題となり、「小関裕太が出たら当て馬確定」という半ばお約束のような期待感として昇華されていきました。
一方で視聴者からは「2クール連続でこのポジションをこれほど自然に演じられるのは実力がある証拠」という肯定的な評価も少なくなく、ドラマにおける恋愛の脇役としての安定感が改めて注目を集めました。
『波うららかに、めおと日和』深見龍之介役での存在感
2025年4月から6月にかけてフジテレビ系で放送された時代劇ラブコメ『波うららかに、めおと日和』では、昭和11年の帝国海軍を舞台に、よくモテるプレイボーイの同僚・深見龍之介を演じました。
芳根京子さんと本田響矢さんが演じるメインカップルの「純粋な新婚生活」に対し、深見が主人公にちょっかいを出すことで物語に緊張感と彩りを加える役割を担います。
ここで特に評価されたのが、小関裕太さんの「表情管理の巧みさ」です。
ニヤッとした直後に目尻がやわらかくなる、その一瞬の変化が深見というキャラクターに複雑な奥行きを与え、単なる当て馬を超えた存在として機能していたとメディアでも言及されています。
2025年6月26日に最終回を迎えたこのドラマでも、小関裕太さんは「ラブコメ二番手のベテラン」として高い評価を受けました。
それ以前の当て馬・恋愛脇役作品まとめ
当て馬・恋愛脇役としての小関裕太さんの軌跡は、もう少し前から続いています。
以下に主な出演作と役柄をまとめます。
| 放送年 | ドラマタイトル | 演じた役 | 役柄の特徴 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 | 緋山翔太 | ヒロインを気にかける好人物だが結ばれない |
| 2024年 | 素晴らしき哉、先生! | 大友聖也 | ヒロインを想うも報われない恋愛脇役 |
| 2024年 | あのクズを殴ってやりたいんだ | 大葉奏斗 | ハイスペック上司の誠実な当て馬 |
| 2025年 | 御曹司に恋はムズすぎる | 成田理人 | 2クール連続の好人物当て馬キャラ |
| 2025年 | 波うららかに、めおと日和 | 深見龍之介 | プレイボーイだがヒロインに惹かれる当て馬 |
こうして見ると、特に2024年〜2025年にかけての集中度が際立っています。
この期間に「当て馬職人」というイメージが完全に固まったと言えるでしょう。
小関裕太の当て馬キャラがなぜここまで刺さるのか?
ハイスペックで誠実なのに報われないギャップが視聴者の心を掴む理由
「なんでヒロインはこっちを選ばないんだ」——この感情こそが、当て馬キャラの人気を支える核心です。
小関裕太さんが演じる当て馬キャラクターの多くは、容姿端麗で仕事ができて、性格も誠実という「非の打ちどころがない男性像」として描かれています。
それでも恋が実らないというギャップが、視聴者に強烈なもどかしさと感情移入を生み出します。
人は「得られないもの」に強く惹かれる性質があります。
当て馬キャラが完璧であればあるほど、「なぜ?」という問いが視聴者の中で膨らみ、ドラマへの没入感が高まっていくのです。
小関裕太さんが演じる2番手は、決して悲劇的な叫びを上げたりしません。
ヒロインの幸せを願いながら静かに身を引く——その控えめさがかえって刺さる、という声が多く聞かれます。
ドラマの恋愛構図における2番手キャラとしての演技力
当て馬というポジションは、主役よりも難しい側面があります。
主役はストーリーの流れに乗って感情を爆発させる場面が多い一方、当て馬は「抑制された感情」を表現しながら、画面に映るたびに視聴者の心を揺らさなければなりません。
小関裕太さんの場合、この「抑制と解放のバランス」が非常に巧みだという評価が定着しています。
『あのクズを殴ってやりたいんだ』最終話でライバルの背中を押す場面、『御曹司に恋はムズすぎる』でヒロインへの気持ちを整理する場面——どちらも過剰な演技を排し、リアリティのある感情表現で視聴者を動かしています。
脇役でありながら、シーンのたびに存在感を放つ。
それが長年にわたって当て馬役に起用され続ける理由のひとつと言えます。
「当て馬オブザイヤー」と呼ばれるほどSNSで反響が広がった背景
2024年12月、『あのクズを殴ってやりたいんだ』最終回の放送直後、SNS上では「当て馬オブザイヤー受賞」「最高の当て馬」という言葉が一気に広まりました。
この現象が興味深いのは、「当て馬」という本来はやや不本意なポジションを表す言葉が、賞賛の文脈で使われている点です。
かつてであれば、当て馬キャラは「主役になれなかった脇役」として流れていくだけでした。
しかしSNSの普及により、視聴者が感想をリアルタイムで共有できるようになったことで、当て馬への共感が可視化・増幅されるようになっています。
小関裕太さんの場合、演じるキャラクターが毎回視聴者の「もっと報われてほしい」という感情を呼び起こすため、放送のたびに話題化しやすいサイクルが生まれています。
当て馬役がひとつのキャラクターブランドとして機能している——これは俳優としてきわめて稀な現象です。
当て馬・脇役だけじゃない!小関裕太の役柄の幅広さ
ストーカー・クズ男など振り切った役でも高評価な理由
小関裕太さんの魅力は、誠実な当て馬キャラだけにとどまりません。
2023年放送の『癒やしのお隣さんには秘密がある』(日本テレビ系)では、超イケメン御曹司でありながら実はストーカーという仁科蒼真役を演じ、「驚くほど似合っていた」という反響を集めました。
ふだんのクリーンなイメージとのギャップが、この役をより印象深いものにしたとも言えます。
完璧な好人物から一転してダークな役柄を演じられる振れ幅の大きさ——これが視聴者だけでなく制作側からも高く評価されている理由のひとつです。
当て馬役が多いと感じる視聴者ほど、「また違う面を見せてほしい」という期待を持っており、その期待に応えられる実力がすでに証明されています。
大河ドラマ初出演など主要キャストへの進化
2025年、小関裕太さんはNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に織田信忠役で初出演しました。
戦国時代を舞台にした大河ドラマへの出演は、キャリアにおいてひとつの大きなマイルストーンです。
「熱いぶつかり合いにワクワクしています」と語ったコメントからも、歴史的人物を演じることへの意欲が伝わってきます。
また、ドラマ出演の本数そのものも増えており、2025年は主演・ゲスト出演を合わせて年内7作品以上への出演が確認されています。
当て馬・脇役という枠を超え、幅広い役柄でドラマを支える存在として、俳優としての評価が着実に高まっています。
2025年に出演ドラマが急増した背景と今後の注目作
2025年は小関裕太さんにとって、明らかに転換期と呼べる年になっています。
大河ドラマへの初出演に加え、『いつか、ヒーロー』(2025年4月〜)、『ひとりでしにたい』(2025年6月〜)、『君としたキスはいつまでも』(2025年11月〜)と、ジャンルも放送局も異なる複数のドラマへの出演が続きました。
当て馬・2番手ポジションに特化した俳優というイメージがあった一方で、2025年の出演ラインナップを見ると、その役柄が多様化していることがわかります。
長年にわたって恋愛ドラマの脇役として積み上げてきた経験値が、いま別の形で開花しつつあるとも読み取れます。
今後どのような役で視聴者の前に現れるのか——その振れ幅の広さが、小関裕太さんをドラマを追いかける理由のひとつにしています。
小関裕太の当て馬キャラに関してよく聞かれる疑問
同じような役が続くことへの視聴者の本音は?
正直なところ、視聴者の反応は二極化しています。
「小関裕太の当て馬は毎回最高」「彼が出るだけでドラマを観る動機になる」という熱烈な支持がある一方、「2クール連続で似たキャラが続きすぎた」「人畜無害な恋の当て馬はもうお腹いっぱい」という声も一部に存在します。
特に2024年秋から2025年冬にかけて、ほぼ同一の設定(仕事ができる誠実な上司、しかし結ばれない)が続いたことについては、メディアでも「既視感」として取り上げられました。
ただ、それでも「当て馬でもこれだけの感情を引き出せるのは実力だ」という評価が上回っており、全体的な印象はポジティブなものが多いと言えます。
当て馬役がひとつのブランドとして機能している以上、そのブランドをどう進化させていくかが、今後の小関裕太さんにとってのひとつのテーマになってくるでしょう。
当て馬役が多い俳優として他に誰が挙げられるか
「恋のライバル役がハマっていた俳優」という切り口の人気投票では、赤楚衛二さんが1位(396票)、眞栄田郷敦さんが2位(285票)、間宮祥太朗さんが3位(203票)という結果が出ており、小関裕太さんは10位圏内にランクインしています。
SNSでは「小関裕太と白洲迅はだいたい当て馬キャラ」という比較も広く見られ、似たポジションの俳優として並び称されることも珍しくありません。
このジャンルには一定の需要があり、「完璧すぎる2番手を自然に演じられる俳優」の数は限られているからこそ、同じ俳優が繰り返し起用される傾向があります。
小関裕太さんの場合、ランキング上位の俳優たちとはやや異なるトーンで——より「静かで誠実な当て馬」としてのポジションを確立しているのが特徴です。
小関裕太は今後ヒロインと結ばれる主役に抜擢されるか?
可能性は十分あります。
すでに大河ドラマや複数のジャンルへの挑戦が始まっており、キャリアの方向性は明らかに広がっています。
「当て馬俳優」というイメージは、視聴者にとっての親近感と信頼感を生んでいますが、その一方でキャスティング上のステレオタイプになるリスクも否定できません。
ただ、過去には当て馬役で親しまれた俳優が主役として大ブレイクした例は少なくなく、積み上げてきた演技力と視聴者の信頼が土台にあるいま、ヒロインと結ばれる主人公役が来たとしても驚きはないでしょう。
視聴者の間でも「いつか主役で見たい」という声は根強く、それ自体がひとつの期待値として機能しています。
当て馬としての魅力が余白を残しているからこそ、次の展開への期待が持続しているとも言えます。
まとめ:小関裕太の当て馬キャラの魅力と俳優としての全貌
- 小関裕太は1995年生まれ、東京都出身の俳優で、アミューズ所属。子役からキャリアをスタートさせ、2020年代に入って恋愛ドラマの2番手キャラとして注目を集めた
- 「当て馬」とはラブストーリーにおけるヒロインに好意を抱くが報われない男性キャラクターを指し、小関は「当て馬マスター」「当て馬職人」と呼ばれるほどそのポジションで繰り返し起用されてきた
- 本人も「20代前半は当て馬俳優と言われた」と自覚しており、ネガティブには捉えず俳優としての個性のひとつとして受け入れている
- 代表的な当て馬役は『あのクズを殴ってやりたいんだ』の大葉奏斗で、最終回後に「当て馬オブザイヤー」とSNSで称賛された
- 2024年秋〜2025年冬にかけて2クール連続で酷似したキャラクターを演じたことで「既視感」を指摘する声もあったが、演技力への評価は高い
- 当て馬役の魅力の核心は「ハイスペックで誠実なのに報われない」というギャップにあり、視聴者の感情移入とSNSでの話題化を生み出すサイクルが確立されている
- 2023年のストーカー役のように、当て馬とは正反対の振り切った役でも高評価を得ており、演技の幅は広い
- 2025年はNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に織田信忠役で初出演するなど、脇役・当て馬にとどまらない活躍が続いている
- 2025年は年内7作品以上への出演が確認されており、キャリアの多様化が加速している転換期にあたる
- 当て馬役がひとつのキャラクターブランドとして機能している稀有な俳優であり、今後ヒロインと結ばれる主役への抜擢も視聴者から強く期待されている

