「来世ではちゃんとします」という深夜ドラマを、一度見始めたら止まらなくなった経験はないでしょうか。
性やこじらせた恋愛を赤裸々に描いたこの作品で、多くの視聴者が最も気になった存在が、小関裕太が演じる松田健というキャラクターです。
草食系の顔立ちに反して女性を次々とメンヘラ化させるという、複雑で矛盾をはらんだ役どころ。
それでいて、どこか目が離せない。
そんな不思議な引力を持つキャラクターを、小関裕太はどのように体現したのでしょうか。
この記事では、小関裕太と来世ではちゃんとしますの関係を軸に、松田健というキャラクターの人物像から演技の評価、シーズンを追った変化、視聴者の反応、続編の可能性まで丁寧に掘り下げています。
作品をすでに見た方にとっては「そういうことだったのか」という発見が、まだ見ていない方にとっては「見てみようかな」と思えるような内容を届けられれば幸いです。
小関裕太が「来世ではちゃんとします」に出演した経緯とは
松田健役はどのようにしてキャスティングされたのか
小関裕太が来世ではちゃんとしますに出演することが発表されたのは2019年12月のことでした。
当時の発表では、小関裕太が演じる松田健を「無責任に女性をもてあそぶ魔性のイケメン」と紹介しており、起用の理由として、整った顔立ちと人畜無害に見える雰囲気が松田健というキャラクターの本質的な二面性にぴったり合致すると判断されたことが伺えます。
本人もキャスティングされた際のコメントで「魔性のタラシ、松田健をお楽しみに。
ちょびっとハードなので、こっそり見てくださいね」と語っており、役どころの特異さを本人自身が楽しんでいる姿勢が見てとれました。
深夜ドラマでありながら過激な性描写や心理描写を扱う本作において、松田健役は繊細なバランス感覚が求められる役。
清潔感と危うさを同時に漂わせる俳優として、小関裕太の名前が浮かんだのは自然な流れだったといえるでしょう。
小関裕太が来世ちゃんに参加する前のキャリアと転機
小関裕太は1995年6月8日生まれ、東京都出身のアミューズ所属俳優です。
2003年、わずか8歳のころから子役としてCMやドラマに出演しており、2006年にはNHKの「天才てれびくんMAX」のテレビ戦士として広く知られるようになりました。
その後、朝ドラ「ひよっこ」への出演や舞台活動を経て、俳優としての幅を着実に広げてきた経歴を持っています。
来世ではちゃんとしますに出演する以前の小関裕太は、どちらかというと好感度の高い好青年や誠実な役が多い印象でした。
松田健という「人たらしで女性を傷つける男」の役は、それまでのイメージとは異なるチャレンジングな選択でもあったはずです。
この作品が、小関裕太の俳優としての可能性を大きく広げる転機になったことは、後の評価を見れば明らかです。
松田健というキャラクターはどんな人物か
メンヘラ培養男・松田健の性格と行動パターン
松田健は原作では26歳の男性として描かれており、見た目は整っていて清潔感があるものの、複数のセフレを持つヤリチンという設定です。
「メンヘラ培養男」という異名が示すように、親密になった女性をことごとくメンヘラ化させてしまうのが最大の特徴。
悪意があってそうしているわけではなく、まず相手と仲良くなり、心を開いているように見せかけ、生命力のなさをちらつかせることで相手の依存心を刺激するという、本人も無自覚なパターンを繰り返します。
小関裕太自身もインタビューでこう話しています。
「松田くんは、欲を満たしたいから会う、会いたいから会う、という感情で動いていて、人付き合いにおける感情の大切さを持ち合わせていない」と。
欲望に素直なようで、実は感情が欠落しているともいえるこのキャラクターの複雑さが、多くの視聴者を引きつける要因の一つになっています。
松田健と大森桃江の関係性はどう変化していくのか
ドラマの主軸となるのが、内田理央演じる主人公・大森桃江と松田健の関係です。
シーズン1では、同じ職場に勤める2人が「手近には手を出さない」という互いの教訓からあえて距離を置きながらも、少しずつ惹かれ合っていく様子が描かれます。
この「近いようで遠い」緊張感が視聴者の間で大きな共感と応援を生み、「桃松(ももまつ)」というカップリング名が定着するほどの人気を誇るようになりました。
シーズン2では松田健の内面がより深く掘り下げられ、彼がなぜ女性をメンヘラ化させてしまうのか、その心理的背景に迫る展開が待っています。
そしてシーズン3では、ついに2人が交際を始めるという大きな転換点を迎えます。
松田健のセフレ・亜子との関係と複雑な内面
松田健のセフレとして登場するのが、小島藤子演じる桜木亜子です。
亜子は松田のセフレから本命(彼女)になりたいと望んでいますが、松田からは絶妙にかわされ続けます。
この関係性は、松田健というキャラクターの「優しいようで冷たい」という本質を象徴するものでした。
実家でフレンチブルドッグの「ポヘ」を飼っている亜子の家に、松田は犬を目当てに訪れることも多いという描写があり、そのさりげない無自覚な残酷さがより際立つ演出になっています。
亜子の存在は、松田健が桃江と向き合う上での比較対象としても機能しており、ドラマ全体の感情的な複雑さを底上げしています。
小関裕太が演じた松田健の演技はなぜ話題になったのか
草食顔なのにヤリチンという矛盾をどう体現したか
来世ではちゃんとしますで小関裕太の演技が特に高く評価されている点は、見た目の清潔感と行動のギャップを自然に体現したことです。
派手ではなく、むしろ地味に見えるビジュアル。
しかしそこに漂う微妙な色気と「何かが欠けている雰囲気」。
この組み合わせは、作品が求める松田健像と非常に合致していました。
多くの視聴者が「女性にだらしないけれど悪気がない雰囲気を、絶妙に演じていた」と評価しており、ただの憎まれ役にならないよう計算された演技が随所に感じられます。
「しっかりとした憎まれ役を作り上げているからこそ視聴者が引きつけられる」という指摘もあり、松田健というキャラクターの完成度は、小関裕太の演技力があってこそのものだといえます。
内田理央との共演で生まれたラブシーンの評価
シーズン3の収録について語ったインタビューでは、「息づかいだけでラブシーンの間合いがわかるようになった」という表現が印象的です。
これは内田理央と小関裕太の2人が、シーズンを重ねるごとに積み上げてきた信頼関係と呼吸の一致を示す言葉です。
深夜ドラマというフォーマットの中で、過激になりすぎず、それでいてリアルな感情を表現するバランスは、両者の丁寧な演技の積み重ねによって生まれたものでした。
シーズン3のインタビューでは、互いが選ぶ「ベスト桃松シーン」が一致したというエピソードも紹介されており、2人の感覚の共鳴が伝わってきます。
小悪魔系男子役が小関裕太にはまると言われる理由
来世ではちゃんとしますへの出演以降、小関裕太は「ヒロインの心を掻き乱す男役」として業界内での認知が高まっています。
2021年には「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」(日本テレビ系)の第5話でも、ヒロインを揺さぶるキャラクターとして出演しており、来世ちゃんでの評価が別の役柄にも波及していることがわかります。
人畜無害に見える外見と、どこか危ういオーラの同居。
これが小関裕太の持つ俳優としての特性であり、松田健という役がそれを最もうまく引き出したといっても過言ではないでしょう。
ラブシーンに関しても、「素に近い役だと”小関”が出てしまう」と本人が語っており、松田健のような感情を計算して動くキャラクターを演じることで、逆に演者としての技術が磨かれていったことが伺えます。
来世ではちゃんとしますのシーズンごとに松田健はどう変わったか
シーズン1での松田健の立ち位置と初登場の印象
シーズン1は2020年1月9日から3月26日にかけて全12話が放送されました。
テレビ東京の「ドラマパラビ」枠で深夜に放送されるにもかかわらず、過激な設定と登場人物の妙な人間くささが話題を呼び、SNSを中心に急速に広まった作品です。
松田健はシーズン1の時点では、主人公・桃江の職場の同僚として登場。
複数のセフレを持ちながら器用に立ち回る姿が描かれ、ヒールとも言い切れない微妙なポジションが印象的でした。
桃江との関係はまだ「互いに意識しながらも距離を置く」という段階であり、視聴者に「この2人はどうなるのか」という期待感を植え付けるシーズンでもありました。
シーズン2で描かれた松田健の過去とメンヘラ製造の真相
シーズン2は2021年8月12日から9月30日まで全8話で放送されています。
このシーズンで大きく掘り下げられたのが、なぜ松田健が関わった女性をメンヘラ化させてしまうのか、という心理的な背景です。
松田がメンヘラ培養男になったきっかけとして登場するのが、彼が一番大切にしていた元カノとの過去。
その元カノとの再会がシーズン2の中で描かれており、松田健というキャラクターに初めて「脆さ」と「後悔」の側面が加わります。
小関裕太は第5話の放送に際してSNSで「松田くんをメンヘラ培養男にさせてしまったきっかけの、一番想っていた元カノと再会してしまう。
来世ちゃんの中で、1つの大きなピークを迎えます」と書き込み、自らこの回の見どころを伝えていました。
憎まれ役にとどまらない、複雑な人間像として松田健が生まれ変わったシーズンといえます。
シーズン3で桃江と付き合い始めた松田健の変化
シーズン3は2023年1月5日から3月23日まで、全12話にわたって放送されました。
このシーズンの最大のトピックは、桃江と松田がついに正式な交際をスタートさせたことです。
ただし2人が設けた条件は「まず3ヶ月間、健全な関係を続ける」というもの。
かつては複数のセフレを持ち感情のない関係を繰り返してきた2人が、あえて「普通の恋愛」をなぞるところから始めるという展開は、視聴者の間でも大きな話題になりました。
小関裕太は当時のインタビューで「今まではお互い手が早かったから、健全にお付き合いをするということがどういうことかを知ろうという始まりなので、エッチをしないことが一つの条件」と語っています。
かつてのヤリチン・松田健が変化していく様子は、ドラマのシリーズを通じた一種の成長物語としても機能しており、長年のファンほど感情移入できる構造になっています。
視聴者はシーズン3の松田と桃江をどう評価しているか
「桃松」カップリングが支持される理由
シーズン1から続く桃江と松田の関係性は、「桃松(ももまつ)」というカップリング名でファンの間に定着しています。
このカップリングが支持される理由の一つは、2人の関係が単純な「好き×好き」ではないことにあります。
お互いの欠点や屈折した部分を知りながらも惹かれ合い、距離を縮めていく過程に、リアルな恋愛の複雑さが反映されているからです。
「自分ってダメだな」という気持ちをなでてくれる作品だと、内田理央と小関裕太の両者がインタビューで語っていた言葉は象徴的です。
視聴者が桃江や松田に自分を重ねながら見ることができる構造が、カップリングへの愛着を深めているのでしょう。
健全交際という設定が話題になったポイント
シーズン3で描かれた「3ヶ月間は健全な交際をする」という設定は、それまでの作品の文脈からすると非常に異質な展開でした。
性的な関係から始まる恋愛が当たり前だった2人にとって、「手をつなぐ」「キスをするかどうか考える」といった過程をゼロから積み重ねることは、単純なようで実は難しい挑戦です。
多くの視聴者がこの設定に「新鮮さ」と「もどかしさ」を感じながら見ていたことが、当時のSNSの反応から伝わってきます。
エロティックな描写が売りの作品で、あえて「しない」ことに焦点を当てたシーズン3の構成は、作品の成熟を示すものとして評価されています。
シーズン3の結末に対するファンの反応と考察
シーズン3の最終話は2023年3月23日に放送されており、桃江と松田の3ヶ月健全交際の約束が果たせるかどうかという緊張感のもとで幕を閉じました。
結末についての詳細は視聴をお勧めしますが、視聴者の間では「続きが見たい」「2人の関係をもっと見届けたい」という声が非常に多く、シーズン3終了後も作品への関心が高い状態が続いています。
一方で、「3シーズンかけて2人の関係が一定の着地点を迎えた」という見方もあり、物語として完結感があるという評価も存在します。
続編を望む声と、このまま余韻として残してほしいという声が交差する、豊かな読後感を持つ結末だったといえるでしょう。
来世ではちゃんとしますのシーズン4・続編はあるのか
続編が制作されにくいとされる背景と現状
シーズン3終了後、ファンの間では当然のように「シーズン4はあるのか」という話題が上りました。
しかし2023年3月のインタビューで内田理央が「あるのかなぁ……(笑)。
どうなんですかね?」と含みを持たせた返答をしており、続編実現には複数のハードルが存在することが示唆されています。
深夜ドラマという性質上、キャストのスケジュール調整はもちろん、主演陣が重ねてきた年齢的な変化と原作キャラクターとの整合性をどう保つかという問題も無視できません。
加えて、Paraviという配信プラットフォームがU-NEXTに統合されたことで、制作体制や配信環境そのものも変化しています。
2026年4月時点でシーズン4の公式な制作発表は確認されておらず、現状としては未定の状況が続いています。
原作漫画の連載状況から見る今後の可能性
一方で、原作漫画の「来世ではちゃんとします」は集英社「グランドジャンプ」にて2018年から連載が続いており、2024年12月時点で既刊13巻を数えています。
ドラマ化された内容は原作のごく一部にあたり、原作では松田と桃江の関係をはじめ、多くのキャラクターがさらに複雑な展開を見せています。
原作ストックが豊富であるという点は、続編制作にとってのポジティブな要素です。
ドラマ化の実績がシーズン3まで積み重なり、国内外にファン層が形成されていることを考えれば、続編の可能性がゼロではないことも確かです。
続報を待ちながら、まず原作漫画から世界観を楽しんでみるというアプローチも十分におすすめできます。
小関裕太が来世ちゃんを通じて得た評価と今後の活動
来世ちゃんがきっかけで広がった小関裕太の役の幅
来世ではちゃんとしますへの出演は、小関裕太の俳優としてのイメージを大きく塗り替えました。
子役出身という経歴と天才てれびくんで培った好感度の高いイメージから一転、「女性を翻弄する小悪魔系男子」という新しい引き出しを世に示したことで、その後の役柄の幅が明確に広がっています。
「近年、ヒロインの心を掻き乱す男役に抜擢されることが多い」という指摘が複数のメディアでなされており、来世ちゃんがその土台を作ったことは間違いないでしょう。
同時期に出演した他ドラマでの役柄もその流れを汲んでおり、小関裕太というキャスティングが意味する「危ういイケメン」というイメージが、業界内でも定着しつつあることがわかります。
舞台・ドラマ・音楽と多岐にわたる現在の活動状況
現在の小関裕太は、俳優としての活動にとどまらず、音楽や舞台にも積極的に取り組んでいます。
ソニー・ミュージックエンタテインメントからリリース実績を持ち、2025年にはミュージカル「REDBOOK」への出演が発表されています(東京公演:5月16日〜31日、大阪公演:6月27日)。
SixTONESの田中樹が高校の同級生であることを公の場で明かしたエピソードも話題になるなど、エンターテインメント業界全体に幅広いネットワークを持つ俳優として知られています。
来世ちゃんを起点に獲得した「計算できない危うさを持つ男」という評価は、今後もさまざまな作品で活かされていくでしょう。
来世ではちゃんとしますを今から見るならどこで視聴できるか
配信サービス別の視聴方法と注意点
来世ではちゃんとしますは、もともとParavi(パラビ)を通じた配信を軸に展開してきた作品です。
ただし、Paraviは2023年にU-NEXTへの統合が進んでおり、現在の視聴環境は変化しています。
最新の配信状況については、U-NEXTなどの公式サイトで直接確認することをおすすめします。
各配信プラットフォームによって取り扱いシーズンが異なる場合や、無料期間や料金体系が変わっている場合もあるため、視聴前に最新情報を調べておくと安心です。
テレビ東京系での再放送情報についても、公式サイトやSNSでアナウンスされることがあるため、合わせてチェックしておくとよいでしょう。
シーズン1から見るべき?おすすめの視聴順と見どころ
来世ではちゃんとしますは、シーズン1からの順番で視聴することを強くおすすめします。
各シーズンはそれぞれ独立した要素もありますが、松田健と大森桃江の関係性は3シーズンをかけて積み重ねられてきたものです。
シーズン3の感動は、シーズン1・2の文脈を知っていてこそ最大化されます。
| シーズン | 放送期間 | 話数 | 見どころ |
|---|---|---|---|
| シーズン1 | 2020年1月9日〜3月26日 | 全12話 | 松田健の初登場・桃江との出会いと距離感 |
| シーズン2 | 2021年8月12日〜9月30日 | 全8話 | 松田健の過去・メンヘラ製造の真相 |
| シーズン3 | 2023年1月5日〜3月23日 | 全12話 | 桃松の正式交際・健全恋愛への挑戦 |
シーズン1の第1話は、登場人物全員の性格と関係性がテンポよく紹介されており、深夜ドラマらしい軽快さで引き込まれます。
一気見したくなる中毒性の高さが最大の特徴なので、時間に余裕のある週末に見始めるのがおすすめです。
まとめ:小関裕太が来世ちゃんで見せた松田健の全貌
- 小関裕太は2019年末に来世ではちゃんとしますへの出演が発表され、「魔性のタラシ」松田健役を担った
- 松田健は悪気なく女性をメンヘラ化させる「メンヘラ培養男」であり、複雑な内面を持つキャラクター
- 草食系の外見と危うさのギャップを自然に体現した演技が、多くの視聴者から高く評価されている
- シーズン2では松田健の過去と元カノとの再会が描かれ、キャラクターに深みが加わった
- シーズン3では桃江との正式交際がスタートし、「3ヶ月健全交際」という異色の設定が話題になった
- 「桃松」カップリングはシーズンを通じてファンの間に定着し、深い支持を集めている
- シーズン4の公式発表は2026年4月時点でなく、続編の実現には複数のハードルがある
- 原作漫画は2024年12月時点で13巻まで刊行中であり、ドラマ未収録のエピソードも豊富
- 来世ちゃんへの出演を機に、小関裕太は「小悪魔系男子役」の需要が高まり、活躍の場が広がった
- 視聴はシーズン1からの順番で追うことで、松田健というキャラクターの変化を最大限に楽しめる

