スーパーで鶏肉を選んでいると、国産の隣に並ぶ「タイ産」の安さに驚いた経験はありませんか。
「外国から運んでくるのに、なぜこんなに安いのだろう?」「タイ産の鶏肉は安全なの?」といった疑問や、ブラジル産との違い、味や臭みに関する不安を感じる方もいるでしょう。
この記事では、タイ産鶏肉が安い理由から、気になる安全性、国産やブラジル産との特徴の違い、そして美味しく食べるためのレシピのコツまで、網羅的に解説します。
公的な輸入手続と家庭での扱い方を確認し、価格だけで安全性を判断しないための材料にしてください。
タイ産鶏肉の価格差を考えるときの確認点
輸入鶏肉の価格には、生産規模、人件費、飼料価格、為替、輸送量、加工形態、契約条件など多くの要素が関係します。タイ産が安い理由を人件費や飼料費の一つだけに絞ることはできず、個別商品の原価内訳も通常は公表されていません。
農林水産省の資料では、タイが日本向け鶏肉・鶏肉調製品の主要な供給国の一つであることが確認できます。大きな流通量と加工・物流の仕組みは価格形成に関係しますが、店頭価格は部位、冷凍・冷蔵、為替、特売でも変わります。
安全性は輸入手続と商品表示で確認する
日本で販売目的の食品を輸入する場合、食品衛生法に基づく輸入届出が必要です。厚生労働省は、書類審査に加え、必要に応じてモニタリング検査、検査命令、現場検査などを行う仕組みを公開しています。
ただし、流通しているという理由だけで個々の商品にリスクが一切ないと保証されるわけではありません。購入時は原産国、消費期限、保存温度、解凍品かどうか、包装の破損やドリップを確認し、家庭では他の食材への二次汚染を防いで中心部まで十分に加熱してください。
国産・輸入鶏肉を比べるポイント
- 100g当たりの価格を同じ部位・同じ状態で比較する
- 冷凍、解凍、チルドなど流通状態を確認する
- 原産国だけで味や品質を決めつけず、用途と鮮度で選ぶ
- 生肉用の器具を分け、中心まで十分に加熱する
確認した公的情報
安くて美味しい!タイ産鶏肉のおすすめ活用レシピ

タイ産鶏肉は、下処理と調理法のポイントさえ押さえれば、様々な料理で大活躍する経済的な食材です。
ここでは、家庭で簡単に試せるおすすめの活用レシピのコツをご紹介します。
定番の唐揚げ・照り焼きをジューシーに仕上げるコツ
唐揚げや照り焼きは、タイ産鶏肉の定番レシピです。
美味しく仕上げるコツは、下味をしっかりつけること。
醤油、酒、みりん、おろしニンニク、おろしショウガなどに30分以上漬け込むと、味が染み込み、肉も柔らかくなります。
唐揚げの場合は、片栗粉をまぶす前に余分な漬け汁を軽く拭き取ることで、衣がカリッと揚がります。
照り焼きは、焼く前に鶏肉の厚さを均等にすると、火の通りが均一になり、生焼けや焼きすぎを防げます。
本場の味に挑戦!カオマンガイ・ガパオライス
鶏肉の産地にかかわらず、カオマンガイなどの料理に活用できます。
「カオマンガイ(タイ風チキンライス)」は、鶏肉を茹でたスープでご飯を炊く料理で、鶏の旨味がご飯一粒一粒に染み渡ります。
部位や脂の量に合わせて加熱時間を調整してください。
また、「ガパオライス」は、鶏肉を粗く刻んでホーリーバジルと炒める料理で、ナンプラーやオイスターソースのスパイシーな味付けが、鶏肉の淡白さを引き立ててくれます。
臭みを抑えて旨味を引き出すスープ・煮込み料理
スープやカレーなどの煮込み料理に使う際は、前述の通り「下茹で」がポイントです。
鶏肉を一度熱湯で茹でこぼし、アクや臭みを取り除いてから本調理に入りましょう。
また、レモングラスやコブミカンの葉といったタイのハーブや、セロリ、タマネギなどの香味野菜を一緒に煮込むと、鶏の臭みがマスキングされ、本格的で複雑な味わいのスープに仕上がります。
まとめ:タイ産鶏肉は価格・表示・扱い方で判断する
タイ産鶏肉の価格は、生産規模、人件費、飼料、為替、輸送、加工、販売条件など複数の要素で決まり、一つの理由だけに断定できません。日本では販売目的の輸入食品に届出と監視・検査の仕組みがありますが、購入後の保存と加熱も重要です。原産国だけで味や安全性を決めつけず、同じ部位・流通状態で100g当たり価格を比較し、期限、保存温度、包装状態を確認して選びましょう。
解凍品を再冷凍すると品質が落ちやすいため、表示を確認し、購入後は早めに調理するか適切な温度で保存してください。
- 個別商品の原価内訳は公表されていない
- 輸入食品には届出と監視・検査の仕組みがある
- 生肉は他の食品と器具を分け、中心部まで十分に加熱する
- 価格は同じ部位・状態・重量で比較する

