2026年9月に28歳で日本代表へ初招集された、横浜F・マリノスの谷村海那(たにむら・かいな)選手。得点力に加え、前線でボールを収めるポストプレーと、味方と連動した守備にも特徴があるFWです。ボランチから転向し、JFLから一つずつカテゴリーを上がってきました。
※2026年9月21日時点の情報です。代表選出については横浜F・マリノスの公式発表に基づいています。
谷村海那のプレースタイルは?
ゴール前で得点につなげる動きと判断
まず目を引くのが、チャンスを得点に結び付ける力です。Jリーグ公式の出場記録では、2026/27シーズンは9月19日の第8節終了時点で8試合6得点を記録しています。
いわきFCの2024年6月15日付インタビューでは、当時の田村雄三監督が、ゴール前への入り方とシュートの精度の向上を評価していました。簡単に押し込んだように見える得点にも、良い位置を取る働きがあると説明しています。
また、本人がJ2で磨いてきたのが判断のスピードです。同じインタビューでは、ボールを受けてから考えるのではなく、受ける前から次のプレーの選択肢を用意するようになったと語っています。シュートの瞬間だけでなく、その前の準備にも得点を生む工夫があります。
出典:いわきFC公式インタビュー「プレッシャーは感じない。まっすぐにゴールへ向かう。」(2024年6月15日)
ポストプレーで味方の攻撃を助ける
もう一つの特徴がポストプレーです。前線で相手を背負いながらパスを受け、後方や横の味方へつないで攻撃を続ける働きで、自分の得点数だけには表れません。
具体例が、2026年9月19日の水戸ホーリーホック戦です。ゲキサカの現地取材によると、谷村選手は後半38分にポストプレーで追加点の起点となりました。自身は無得点でしたが、味方のゴールにつながる役割を果たしています。
ただし、この日はボールタッチが安定しない場面もあり、本人も決定機を逃したことを反省していました。得点以外で貢献した一方、最後に決め切る課題も残った試合です。
味方とタイミングを合わせて守備にも関わる
谷村選手は、相手ゴール前でボールを待つだけの選手ではありません。2026年3月14日の百年構想リーグ・千葉戦では、自陣のペナルティーエリア付近まで戻ってボールを奪うなど、守備での貢献も報じられています。
試合後の本人の説明では、誰か一人が相手を追いかけるのではなく、全員でタイミングを合わせて前から守ることを徹底したそうです。
この発言からは、走行距離の長さだけでなく、味方と連動して相手に圧力をかけることも重視していると分かります。ボールを持っていない時間の動きにも注目したい選手です。
出典:サッカーダイジェストWebの千葉戦取材記事(2026年3月14日、ライブドアニュース掲載)
谷村海那の読み方や年齢、身長は?
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前・読み方 | 谷村海那(たにむら かいな) |
| 生年月日 | 1998年3月5日 |
| 年齢 | 28歳(2026年9月21日時点) |
| 出身地 | 岩手県 |
| 所属クラブ | 横浜F・マリノス |
| ポジション | FW(フォワード) |
| クラブでの背番号 | 9 |
| 身長・体重 | 183cm・81kg |
身長については181cmという過去の表記もあります。2025年7月の加入発表では181cm・79kgでしたが、2026年9月のクラブ発表では183cm・81kgとなっています。
谷村海那はもともとボランチだった?
谷村選手は国士舘大学時代に中盤でプレーし、いわきFCでボランチからFWへ転向しました。2026年9月19日のゲキサカの取材でも、この転向と、当時指導した田村雄三監督への感謝が伝えられています。
2024年のクラブ公式インタビューで振り返られた2021年当時の評価によると、谷村選手はもともとパスを好み、ボールを受けてもシュートを優先していなかったそうです。一方で、田村監督はシュート力そのものを評価していました。
変わったのはポジションだけではありません。いわきでは練習への向き合い方や食事を見直し、自主的なランニングや守備にも取り組んで、出場時間を増やしていきました。
今の攻守に関わるプレースタイルは、最初から完成していたものではなく、ゴールを優先する意識と、試合を通じて動ける身体を身に付けてきた結果といえます。
出典:いわきFC公式インタビュー(2024年6月15日)、ゲキサカの本人取材(2026年9月19日)
JFLから日本代表まで、どんな経歴を歩んだ?
出身高校は花巻東高校、大学は国士舘大学です。大学を経て、2020年に当時JFL所属だったいわきFCへ加入しました。大学卒業後、すぐにJ1でプレーしていたわけではありません。
| 時期 | 所属・主な出来事 |
|---|---|
| 2020年 | JFLのいわきFCへ加入 |
| 2022年 | いわきFCのJ3昇格に伴い、Jリーグでプレー |
| 2023年 | いわきFCでJ2に挑戦 |
| 2024年 | J2で38試合18得点を記録 |
| 2025年7月 | 横浜F・マリノスへ完全移籍し、J1に挑戦 |
| 2026年9月17日 | 28歳で日本代表に初招集 |
JFLからJ3、J2まではいわきFCとともに昇格し、J1への挑戦は横浜F・マリノスへの移籍によるものでした。
クラブが公表した2025シーズンの成績は、J1で15試合6得点。途中加入したシーズンから、上のカテゴリーでもゴールを重ねています。
谷村海那が日本代表に選ばれた理由は?
森保一監督が評価したのは、得点力と、チームの攻守に関わる働きの両立です。
9月17日の会見を伝えた日刊スポーツによると、森保監督は決定力の高さに加え、チームの戦術の中で多くの場面に関わりながら得点につなげられる点を招集理由に挙げています。ゴール数だけではなく、そこへ至る過程も評価されていると読み取れます。
出典:日刊スポーツ「初選出の谷村海那に『今Jリーグで一番点を取っている』と森保一監督」(2026年9月17日)
今回の代表活動には、9月24日のウルグアイ戦、28日のベネズエラ戦などが組まれています。JFAの発表でも、谷村選手は今回の活動で日本代表デビューを目指す選手の一人として紹介されています。
試合ではシュートの瞬間だけでなく、その前のボールの受け方や、相手ボールになった後の動きにも注目すると、谷村選手がどんなFWなのかをつかみやすくなります。

