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南山小学校は金持ち?学費や親の職業、年収の噂を徹底解説

名古屋の私立小学校として高い人気を誇る南山大学附属小学校(以下、南山小学校)。

「南山小学校に通うのはお金持ちばかり」「親の職業は医者や経営者でないと難しいのでは?」といった噂を耳にして、受験をためらっている方もいるかもしれません。

また、エスカレーター式で大学まで進学できると思われがちですが、その実態はどうなのでしょうか。

この記事では、南山小学校にまつわる「金持ち」というイメージの真相から、具体的な学費、保護者の年収や職業、そして厳しい教育内容と卒業後の進路まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。

この記事を読めば、南山小学校がどのような学校なのか、そしてご家庭にとって最適な選択なのかを判断するための確かな情報が得られるはずです。

目次

南山小学校は本当に「金持ち」の学校?気になる噂の真相

なぜ「南山小学校=金持ち」のイメージがあるのか?

南山小学校に「金持ち」のイメージがつきまとう理由は、主に3つ考えられます。

1つ目は、名古屋における「南山」というブランドイメージです。
南山学園は、幼稚園から大学までを擁する東海地方有数の総合学園であり、その中でも南山小学校は、質の高い教育環境を求めて教育熱心な家庭が集まる場として認識されています。

2つ目は、私立小学校ならではの学費の高さです。
公立小学校とは異なり、授業料や施設設備費などが必要となるため、経済的な余裕がある家庭でなければ通わせるのが難しいのは事実です。

3つ目は、将来的な人脈形成への期待です。
自営業や会社経営をされている保護者の中には、子どもの教育と同時に、名古屋での人脈を重視して南山小学校を選ぶケースもあり、こうした側面が「金持ち」のイメージを強めていると考えられます。

【要注意】年収日本一の「港区立南山小学校」とは別の学校です

「南山小学校は年収が高い家庭が通う」という情報が、実は別の学校と混同されているケースが少なくありません。

スタイルアクト株式会社の調査によると、東京23区で最も平均世帯年収が高い学区は「港区立南山(なんざん)小学校」であり、平均年収は1,409万円と突出しています。
この学区には六本木ヒルズや元麻布ヒルズが含まれるため、非常に高い数値となっています。

しかし、これはあくまで東京都港区にある公立の「南山(なんざん)小学校」の話です。

本記事で解説している名古屋市昭和区の私立「南山(なんざん)大学附属小学校」とは全く別の学校であるため、情報を混同しないよう注意が必要です。

実際の保護者の雰囲気は?派手な付き合いは必須?

実際の保護者の雰囲気は、必ずしも「派手」なわけではないようです。

インターネットの掲示板などを見ると、「保護者会はスーツでばっちり決めてくる方が多いので疲れる」といった声がある一方で、「半径40kmという広い範囲から通学しているので、公立小のように細かくチェックし合う雰囲気はない」という意見も見られます。

保護者会やバザーの準備など、親が学校に出向く機会は公立小学校より多い傾向にあるようですが、家庭の事情に応じて割り切って参加している方も少なくありません。

「金持ちだから」という理由で特別な付き合いを強要される雰囲気はなく、むしろ子どもの教育に真剣な、落ち着いた家庭が多いという印象が強いようです。

南山小学校に通うための費用は?学費と必要な世帯年収

公式サイト発表の学費一覧(入学金・授業料・施設設備費など)

南山小学校の公式サイトで公表されている学費は以下の通りです。
これらはあくまで年額の基本費用であり、この他にも様々な費用が必要となります。

項目金額(年額)備考
入学金200,000円入学時のみ
授業料600,000円年額
施設設備費120,000円年額
ランチ費140,000円程度年額
初年度合計1,060,000円入学金を含む
次年度以降860,000円授業料+施設費+ランチ費

学費以外にかかる費用(塾代・教材費・寄付金の実態)

公式サイトの学費以外にも、様々な費用がかかります。

まず、教材費や保護者会費、制服、体操服などの制定品費が別途必要です。

さらに、多くの児童が塾に通っています。
特に学習内容が本格化する4年生ごろから通塾を始める家庭が多く、中学受験を目指す公立小学校の生徒とほぼ同等の学習時間を確保していると言われています。
塾代は、年間で数十万円単位の大きな出費となる可能性があります。

寄付金については、強制ではありませんが、多くの私立学校と同様に、機会があるごとに協力を求められることが想定されます。

卒業まで総額いくら?6年間の費用シミュレーション

学費、塾代、その他の費用を合わせると、6年間でかかる総額はかなりの金額になります。

単純に学費(初年度106万円+次年度以降86万円×5年)だけでも、6年間で536万円が必要です。

ここに、塾代を年間50万円と仮定した場合、6年間で300万円が加算されます。
さらに、制定品費、教材費、交通費、長期休暇中の活動費などを考慮すると、卒業までに必要な費用は、少なくとも900万円から1,000万円以上を見込んでおくと安心でしょう。

【結論】必要な世帯年収の目安は?手取り1000万円でやっていける?

世帯年収に関しては、各家庭のライフプランや価値観によって大きく異なりますが、一つの目安として「世帯年収1,000万円以上」が望ましいと考えられます。

Yahoo!知恵袋には「世帯収入が手取りで1,000万円程度」という方が、私立小学校への進学を検討している投稿がありました。

年間150万円以上の教育費を安定して支出し続けるには、やはり一定以上の収入が求められます。
ただし、これはあくまで目安であり、ご家庭の状況によっては、これより低い年収でも工夫して通わせているケースも存在します。

保護者はどんな人たち?親の職業や付き合いについて

南山小学校に通う家庭に多い親の職業とは?

保護者の職業は多岐にわたりますが、一般的に医師、弁護士、税理士といった士業や、会社経営者、自営業の方が多い傾向にあると言われています。

これは、高い学費を安定して支払い続ける経済力と、子どもの教育に対する高い意識が求められるためです。

実際にYahoo!知恵袋では、税理士をされている保護者の方が、子どもの教育方針について質問を寄せていました。

転勤の可能性がない自営業の家庭が、名古屋での人脈形成を視野に入れて南山小学校を選ぶケースもあるようです。

保護者会や学校行事の雰囲気と親の負担

南山小学校では、授業参観以外にも保護者懇談会やバザーなど、親が学校に関わる機会が比較的多いとされています。

インターネットの掲示板の書き込みによると、「バザーの準備で何度も学校に行く必要がある」「朝10時から集まりがあることも」といった声があり、専業主婦(主夫)や時間に融通の利く働き方をしている保護者が多いことがうかがえます。

親の負担は公立小学校に比べて大きいと感じる可能性があり、事前に理解しておくことが重要です。

共働き家庭でも大丈夫?リアルな声と実情

共働き家庭が南山小学校に通わせることは不可能ではありませんが、工夫と協力体制が不可欠です。

在校生の保護者によると、共働きの家庭は「ちらほらいる」ものの、祖父母のサポートを得たり、働き方をパートタイムにセーブしたりしているケースが多いようです。

学校にはアフタースクール制度がありますが、毎日利用する児童は少数派との声もあります。
長期休暇中は、学区外の児童を受け入れている民間の学童保育を利用する選択肢もあるようです。

共働きで受験を考える場合は、合格後の生活を具体的にシミュレーションし、家族全員で乗り越える覚悟が必要になるでしょう。

お金持ちの「お坊ちゃん学校」は誤解?厳しい教育と進学実績

勉強は楽?厳しい?「知的理解と厳しい知的訓練」の実際

南山小学校は、決して「楽をさせるため」の学校ではありません。

学校のHPにも掲げられている「知的理解と厳しい知的訓練」の言葉通り、学習指導は非常に熱心かつ厳しいことで知られています。

毎日「がんばりタイム」という時間が設けられ、読み書き計算の基礎訓練が繰り返し行われます。

特に4年生からは学習内容が本格的に難しくなり、「コア」というハイレベルな問題集が宿題として課されるなど、家庭学習の負担も増大します。
その学習量は、中学受験をする公立小学校の生徒とほぼ同じと考えて良いでしょう。

エスカレーターで大学まで行けるは本当?内部進学の実情

「南山小学校に入れば、エスカレーター式で南山大学まで進学できる」というのは、大きな誤解です。

実際には、ほとんどの児童が南山大学への内部進学を目指していません。
多くの家庭は、南山大学への進学を目的とするのではなく、より高いレベルの学習環境を求めて南山小学校を選択しています。

ある保護者の投稿では、「落ちこぼれてしまった子が南山大学へ進むイメージ」と表現されており、生徒たちは常に高みを目指して切磋琢磨している環境であることがわかります。

ほとんどの生徒が外部受験?中学の主な進学先

南山小学校の卒業生は、学園内の南山中学校(男子部・女子部)や聖霊中学校などに推薦で進学する道があります。

特に男子は、内部進学ではなく外部受験で、東海地方最難関の東海中学校を目指す児童が多くいます。

女子は、多くが南山大学女子部への内部進学を希望します。
近年、校長の方針変更により、希望すれば全員が南山女子部に進学できるようになりましたが、成績が芳しくない場合は進級が厳しい旨の面談が行われる点は変わっていません。

内部進学組は中学で落ちこぼれる?進学後のリアルな成績

小学校受験は中学受験に比べて母集団が少ないため、「内部進学生は中学で成績下位層になるのでは?」と心配されることがあります。

しかし、ある塾のヒアリングによると、実際には南山小学校からの内部進学生が成績下位層を占めるという事実はなく、多くが「中間層」に位置しているとのことです。

もちろん最上位層は中学受験を突破してきた生徒が大半ですが、内部生が中間層を維持できているのは、小学校時代に「知的理解と厳しい知的訓練」を通じて、学習習慣をしっかりと身につけている証拠と言えるでしょう。

学校生活の安全性は?いじめや事件に関する情報

いじめに対する学校の基本方針と対策

南山小学校は、公式サイト上で「いじめ防止基本方針」をPDFで公開しており、いじめ問題に対して組織的に取り組む姿勢を明確にしています。

建学の理念である「人間の尊厳のために」に基づき、すべての児童が安心して学校生活を送れる環境づくりを目指していることがわかります。

具体的な対策や相談窓口についても明記されており、学校として問題の早期発見と解決に努めている姿勢がうかがえます。

過去に関連する事件やトラブルはあった?

南山小学校自体で、メディアで報道されるような大きな事件やトラブルがあったという情報は、公には見当たりません。

ただし、過去に系列の南山中学校で、生徒間のLINEトラブルがきっかけで生徒が自殺を図るという痛ましい事故が発生したことは報道されています。

これは附属小学校で起きた事件ではありませんが、同じ南山学園に通う子どもを持つ保護者としては、SNSの利用法などについて家庭でしっかりと指導する必要性を示唆する出来事と言えるでしょう。

子供が安心して6年間通える環境か

南山小学校は、キリスト教の教えに基づいた道徳教育と、いじめ防止への明確な方針により、子どもが安心して通える環境づくりに努めている学校です。

しかし、どんな学校であっても子ども同士のトラブルが全くないとは言い切れません。

最終的には、学校側の対策と、各家庭での見守りやコミュニケーション、そして子ども自身の対人関係能力を育むことが、安全な学校生活を送る上での鍵となります。

南山小学校に合格するための入試情報まとめ

最新の入試倍率はどれくらい?

公式サイトで公表されている2025年度の入試結果を見ると、募集人数90名に対し、志願者数は181名でした。

単純計算での倍率は約2.0倍となります。

男女別に見ると、男子は志願者72名で合格者40名(実質倍率1.8倍)、女子は志願者109名で合格者52名(実質倍率約2.1倍)と、女子の方がやや狭き門となっています。
これはあくまで年度による変動があるため、目安として捉えてください。

試験で問われること・合格する子の特徴とは

南山小学校の入試では、ペーパーテストで測られる思考力や判断力だけでなく、行動観察や絵画制作、運動といったノンペーパーテストも重視されます。

合格体験記などを見ると、合格する子には「考えること、学ぶことが好き」「主体性を持って他者と協働できる」といった特徴が見られます。

また、試験で「ぞうきんを扱う課題」が出た際に、普段からお手伝いをしている子が自然と腕まくりをしていたというエピソードもあり、ペーパーテストの能力だけでなく、家庭での躾や生活習慣がいかに大切かがわかります。

幼児教室や塾なしでの合格は可能なのか

南山小学校の入試は、家庭学習だけで対策するのは非常に難しいと言わざるを得ません。

合格体験記の多くは、年中の春ごろから幼児教室や専門の塾に通い、個別指導と集団指導を組み合わせて準備を進めたという内容です。

専門の教室では、ペーパーテスト対策はもちろん、入試本番を想定した行動観察の練習や、家庭での学習方法に関する具体的なアドバイスも受けられます。
塾なしでの合格が絶対に不可能とは言えませんが、合格を目指す家庭のほとんどが何らかの形で専門的なサポートを受けているのが実情です。

まとめ:南山小学校は「金持ち」というより「教育熱心な家庭」が選ぶ学校

南山小学校が向いている家庭・向いていない家庭

これまでの情報を総合すると、南山小学校が向いているのは、単に経済的な余裕があるだけでなく、学校の「人間の尊厳のために」という教育理念に深く共感し、家庭でもその方針に沿った教育を実践できる家庭です。

また、「知的理解と厳しい知的訓練」に親子で向き合い、宿題のサポートや塾への送迎など、子どもの学習を全面的にバックアップする覚悟も求められます。

逆に、学費の負担が家計を著しく圧迫する家庭や、単に「エスカレーターで大学まで」という安易な期待を抱いている家庭、親が学校行事へ参加するのが難しい家庭には、厳しい選択となるかもしれません。

受験を考え始めたら、まず何から情報収集すべき?

南山小学校の受験を本格的に検討し始めたら、まずは公式サイトを隅々まで確認し、教育理念や方針を深く理解することが第一歩です。

その上で、毎年開催される「授業見学・個別相談会」に参加し、実際の学校の雰囲気や先生、在校生の様子を直接その目で確かめることを強くお勧めします。

同時に、小学校受験を専門とする幼児教室や塾の説明会に参加し、入試の具体的な内容や必要な対策について専門家から情報を得ることも重要です。

  • 南山小学校の「金持ち」イメージは東京の同名校との混同も一因である
  • 実際の年間学費は約96万円だが塾代などを含めると更に多くの費用が必要
  • 卒業までの総費用は1,000万円以上を見込む必要があり世帯年収1,000万円が一つの目安となる
  • 保護者は医師や自営業者など様々だが共通して教育への関心が非常に高い
  • 共働き家庭も在籍するが学校行事への参加など親の協力は不可欠である
  • 学習内容は「知的訓練」と称されるほど厳しく学習量は中学受験組並み
  • 卒業生の多くは南山大学へ進学せず外部の難関中学を外部受験で目指す
  • 内部進学生は中学で落ちこぼれることなく中間層の成績を維持している
  • 入試ではペーパーテストだけでなく行動観察や生活習慣も重視される
  • 経済力以上に学校の教育理念への共感と家庭の協力体制が求められる
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