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川崎医科大学附属高校は金持ち?学費と寄付金、寮生活の実態を解説

「川崎医科大学附属高校は、金持ちじゃないと入れないって本当?」「学費や寄付金は一体いくらかかるの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

日本で唯一の医科大学附属高校として知られ、卒業生の9割が医学部に進学するという実績は、医師を目指す生徒や保護者にとって非常に魅力的です。

しかしその一方で、全国トップクラスと言われる学費の高さや「寄付金」の存在から、「金持ちのための学校」というイメージが先行しているのも事実です。

この記事では、川崎医科大学附属高校の学費や寄付金、偏差値、内部進学の実態から、ベールに包まれた寮生活まで、公的なデータや在校生・卒業生の口コミを基に徹底解説します。

この記事を読めば、なぜ「金持ち」と言われるのか、その理由とリアルな学校の実態がすべて分かります。

目次

【結論】川崎医科大学附属高校が「金持ち」と言われる3つの理由

川崎医科大学附属高校が「金持ち」の家庭でないと入学が難しいと言われる理由は、主に「学費」「寄付金」「生徒の家庭環境」の3つに集約されます。

これらの要因が、一般的な高校とは一線を画す経済的なハードルの高さを物語っています。

理由1:全国トップクラス!高校3年間でかかる学費は4,000万円超

最大の理由は、その突出した学費の高さにあります。

高校3年間で必要となる学費や寮費などを合計すると、約4,074万円にものぼります。

この金額には、後述する「寄付金」も含まれており、全国の高校の中でも群を抜いて高額です。

一般家庭が容易に支払える金額ではなく、入学できる家庭が限られることが「金持ち」と言われる直接的な原因となっています。

理由2:「任意」でも不可避?2,500万円の寄付金の存在

学費の中でも特に大きなウェイトを占めるのが、入学後に募集される約2,500万円の寄付金です。

学校側は「任意」としていますが、口コミや掲示板の情報を見ると「払わないと内部進学に響く」「事実上の義務」といった声が多数見られます。

この事実上不可避な高額の寄付金が、経済的なハードルをさらに引き上げているのです。

理由3:在校生の親は開業医が多数というリアルな口コミ

これほど高額な費用を負担できる家庭は限られています。

そのため、在校生の保護者の多くが医師、特に高収入を得ている開業医であると言われています。

「両親が川崎医大の卒業生」というケースも少なくありません。

同じような家庭環境の生徒が集まることで、結果的に「金持ちの学校」というイメージが定着していると考えられます。

川崎医科大学附属高校の学費はいくら?費用内訳と9年間の総額

川崎医科大学附属高校の費用について、さらに詳しく見ていきましょう。

高校3年間だけでなく、その後の大学進学まで見据えた総額を把握することが重要です。

高校3年間でかかる学費・寮費・その他費用の全内訳を公開

川崎医科大学附属高校の公式サイトや関連情報を基に、3年間でかかる費用の内訳をまとめました。

特に「教育充実費」が年間300万円と、大きな割合を占めているのが特徴です。

費目1年次2,3年次(年額)3年間合計
入学金200,000円0円200,000円
授業料300,000円300,000円900,000円
施設設備費600,000円0円600,000円
実験実習費200,000円200,000円600,000円
教育充実費3,000,000円3,000,000円9,000,000円
寮費800,000円800,000円2,400,000円
食費590,000円590,000円1,770,000円
PTA会費60,000円60,000円180,000円
生徒会費30,000円30,000円90,000円
小計5,780,000円4,980,000円15,740,000円
寄付金25,000,000円
総計40,740,000円

※2024年時点の情報です。食費などは改定される場合があります。
※寄付金は目安の金額です。

寄付金2,500万円は本当に払う必要がある?掲示板の声を調査

寄付金はあくまで「任意」とされていますが、その実態はどうなのでしょうか。

受験情報サイトの掲示板には、保護者や関係者からのリアルな声が寄せられています。

「合格の基準にされると思います。全額とはいいませんが7割位は当たり前だと思います。」
「内申書がよくても、寄付金が払えなくてやめた人もいるし、全額払えないと試験で落とされる場合があります。」
「寄付金の2500万は任意ですが払わないと大学進学にかなり響くので結局払わないといけないです。」

これらの書き込みから、寄付金の支払いが内部進学の推薦を得るための重要な要素と見なされていることがうかがえます。

支払いを前提とした資金計画が必要不可欠と言えるでしょう。

【シミュレーション】高校から大学卒業まで9年間でかかる費用は1億円?

高校卒業後、ほとんどの生徒が進学する川崎医科大学医学部の学費は、6年間で約4,550万円と、こちらも私立医学部の中でトップクラスです。

高校3年間の費用(約4,074万円)と大学6年間の学費(約4,550万円)を単純に合計すると、約8,624万円となります。

さらに、帰省費用や交際費、その他の雑費を含めると、9年間でかかる総額は1億円近くに達する可能性も十分に考えられます。

「金持ちだけど学力は低い」は本当?偏差値と進学の実態を徹底解説

高額な学費のイメージから、「お金で入学できるのでは?」「学力は高くないのでは?」という疑問も聞かれます。

ここでは、偏差値や進学実績といったデータから、学力面の実態を探ります。

川崎医科大学附属高校の偏差値と入試の難易度は?

川崎医科大学附属高校の偏差値は「61」です。

この数値は、全国の高校の中では上位約13.5%に位置し、決して低いレベルではありません。

岡山県内の高校でも上位にランクしており、入学するには相応の学力が求められます。

ただし、一般入試で偏差値65以上が当たり前の医学部受験全体で見ると、高校の段階で「61」という偏差値は、医学部への道を確実にするための「狙い目」と捉えることもできます。

内部進学率は9割超!医学部への特別推薦入試の実情

この高校最大の魅力は、川崎医科大学医学部への高い内部進学率です。

過去の実績では、卒業生の90.3%が同大学へ進学しています。

附属高校生向けの特別推薦入試の倍率は、過去3年間(2021~2023年度)で1.2倍でした。

同時期の一般選抜の倍率が22.8倍だったことを考えると、内部進学がいかに有利であるかが分かります。

万が一不合格でも、翌年もう一度受験するチャンスがあるなど、手厚い制度が整っています。

「やばい」と言われる原因?大学入学後の留年率が高いという噂

一方で、懸念点も指摘されています。

それは、大学入学後に留年する内部進学生が少なくないという事実です。

ある予備校関係者によると、「留年生のうち3、4割は内部生」という声もあり、一般入試を突破してきた学生との学力差が課題となるケースがあるようです。

推薦で入学しやすいからといって、大学の厳しいカリキュラムを乗り越えるには、継続的な努力が不可欠であることを示唆しています。

なぜ「川崎医大は恥ずかしい」と検索されるのか?その真相に迫る

インターネット上では「川崎医大 恥ずかしい」という検索候補が表示されることがあります。

この背景には、「学費が高い=お金で入学できる」という偏見や、全国82の医学部の中で偏差値が比較的下位であるという事実が関係していると考えられます。

しかし、現在の医学部入試は非常に厳しく、偏差値62.5のボーダーラインを突破するのは決して容易ではありません。

過去の医学部入試の状況やイメージだけで判断するのではなく、現在の難易度を正しく理解することが重要です。

どんな人が通ってる?謎に包まれたリッチな学校生活のリアル

医師を目指すエリートたちが集う学校生活は、一体どのようなものなのでしょうか。

全寮制の暮らしや独自の教育プログラムから、その実態に迫ります。

厳しい?楽しい?全寮制のメリット・デメリットと1日のスケジュール

川崎医科大学附属高校は全寮制で、生徒は全員寮生活を送ります。

メリットとしては、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境や、規則正しい生活で自律心が育つ点が挙げられます。

一方で、校舎周辺に娯楽施設が少なく、限られたコミュニティでの生活になることをデメリットと感じる人もいるかもしれません。

寮では教員や舎監が生活をサポートし、学習に集中できる環境が整えられています。

校内に百貨店の「高島屋」?売店や施設の充実度をチェック

「川崎医科大学附属高校に高島屋がある」という噂は、正しくは「川崎医科大学附属病院」の施設情報と混同されたものです。

附属病院の本館8階には、高島屋が運営する売店があり、食料品から衣料品まで幅広く取り扱っています。

附属高校の生徒が直接利用するわけではありませんが、同じ学園内の施設の充実ぶりを象徴するエピソードと言えるでしょう。

高校の寮にもラウンジや談話室、共同キッチンなどが完備されています。

医師になるための独自教育プログラム「ドクターロード」とは

この高校の大きな特色が、医師としての素養を育む「ドクターロード」と呼ばれる独自の教育プログラムです。

高校生のうちから本物の医療に触れる機会が豊富に用意されています。

  • メディカルスクールアワー: 川崎医科大学の教員による、高校生向けにアレンジされた医学講義
  • 医師へのインタビュー: 附属病院の現役医師に1対1で話を聞ける機会
  • 医科大学体験実習: 大学の研究室でDNA抽出実験など本格的な実習を体験
  • 旭川荘での実地研修: 障がい者・高齢者施設での研修を通じ、医療福祉の現状を学ぶ

これらの体験を通じて、早期から医師としての自覚と高い志を育むことを目的としています。

生徒の家庭環境は?医師家庭、特に開業医の子息がほとんどという実態

前述の通り、高額な学費を背景に、生徒の家庭は経済的に裕福な層が中心です。

特に、安定して高い収入が見込める開業医の家庭が多いとされています。

「上の子の医学部受験で苦労した親が、下の子は附属校へ」というケースも少なくなく、医学部への道を確実にするための選択として、経済力のある医師家庭から選ばれているのが実情です。

川崎医科大学附属高校への入学を検討する前に知るべきこと

最後に、これまでの情報を踏まえ、川崎医科大学附属高校への進学を検討する上でのメリット・デメリットを整理します。

メリット:ほぼ確実に現役で医学部に進学できる魅力

最大のメリットは、熾烈を極める医学部受験において、ほぼ確実に現役で医学部への切符を手にできる点です。

一般入試での浪人による精神的・経済的負担(予備校代など)を回避できることは、計り知れない価値があると言えるでしょう。

医師になるという目標が明確であれば、これ以上ない近道となります。

デメリット:高額な学費と途中で進路変更しにくい環境

最も大きなデメリットは、やはり学費の高さです。

9年間で1億円近い費用を捻出できる家庭はごく一部に限られます。

また、カリキュラム全体が医学部進学を前提としているため、高校入学後に「他の職業に就きたい」と思っても進路変更が非常に難しいという点も理解しておく必要があります。

まとめ:川崎医科大学附属高校はどんな家庭におすすめか

川崎医科大学附属高校は、誰もが目指せる学校ではありません。

しかし、「良医になる」という強い意志と、それを支える経済的な基盤がある家庭にとっては、非常に魅力的な選択肢です。

この記事で解説したメリットとデメリットを十分に理解し、ご家庭の状況と照らし合わせて、後悔のない進路選択をしてください。

まとめ:川崎医科大学附属高校が金持ちと言われる理由と実態

  • 川崎医科大学附属高校が「金持ち」と言われるのは高額な学費と寄付金が主な理由である
  • 高校3年間の総費用は約4,000万円を超え、全国でもトップクラスの水準である
  • 約2,500万円の寄付金は任意だが、内部進学のために事実上不可欠と認識されている
  • 大学まで含めた9年間の総費用は、1億円近くに達する可能性がある
  • 偏差値は61で、入学には十分な学力が必要とされる
  • 卒業生の9割以上が特別推薦で川崎医科大学医学部へ内部進学する
  • 内部進学生は大学入学後に学力面で苦労し、留年率が高い傾向にあるとの指摘もある
  • 全寮制であり、医師を目指す仲間と規律ある生活を送る環境が整っている
  • 「ドクターロード」という独自の教育プログラムで、早期から医療に触れる機会が豊富である
  • メリットは医学部への現役進学がほぼ確実な点、デメリットは高額な費用と進路変更の難しさである
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