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青葉市子が歌うゼルダCM曲の正体は?かぜのさかなのうたを徹底解説

2019年に放映されたNintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 夢をみる島』のテレビCM。

ジオラマで表現された美しい世界観とともに、多くの視聴者の耳に残ったのが、透き通るように美しく、どこか切ない歌声でした。

「この歌声の主は誰?」「曲名は?」と当時大きな話題になりましたが、その正体は唯一無二の世界観を持つシンガーソングライター・青葉市子さんです。

この記事では、青葉市子さんが歌うゼルダのCM曲「かぜのさかなのうた」について、その楽曲情報から歌詞に込められた意味、フルバージョンの聴き方まで、気になる情報を徹底的に解説します。

CMをきっかけに青葉市子さんの魅力に触れた方も、ゼルダファンの方も、ぜひ最後までご覧ください。

目次

青葉市子とゼルダCM曲「かぜのさかなのうた」

ゼルダCMで歌っているのは青葉市子

2019年9月に放送が開始されたNintendo Switch用ソフト『ゼルダの伝説 夢をみる島』のテレビCM。

このCMで印象的なナレーションと、透明感あふれる歌声を披露しているのは、シンガーソングライターの青葉市子(あおば いちこ)さんです。

CM放送当時、その幻想的な歌声とゲームの世界観が見事に融合していることから、「歌っているのは誰?」と大きな話題を呼びました。

後に、青葉市子さんご自身のSNSや公式サイトで、CMの歌唱とナレーションを担当したことが正式に発表されています。

このCMをきっかけに、青葉市子さんの存在を知り、その独特な音楽の虜になったという方も少なくありません。

CMで歌われている楽曲の基本情報

CMで歌われている楽曲のタイトルは「かぜのさかなのうた」です。

この曲は、もともとゲームボーイ版の『ゼルダの伝説 夢をみる島』から登場する、歌詞のない重要なメロディでした。

今回のNintendo Switch版リメイクにあたり、CM用に特別に歌詞がつけられ、新たなアレンジが施されたのです。

楽曲の基本情報は以下の通りです。

項目詳細
楽曲名かぜのさかなのうた (TVCM Ver.)
歌唱青葉市子
ナレーション青葉市子
CM版編曲Jimanica(尾嶋優)
ゲーム内原曲作曲濱野美奈子
ゲーム内原曲編曲永松亮
CM放送時期2019年9月~

CM版の編曲を手掛けたのは、ドラマーであり作曲家としても活躍するJimanica(ジマニカ)こと尾嶋優さんです。

青葉市子さんの歌声とアコースティックなギターサウンドが、原曲の持つ切ない雰囲気をさらに引き立て、多くの視聴者に強い印象を残しました。

「かぜのさかなのうた」の歌詞と世界観

「かぜのさかなのうた」の歌詞は、ゲーム『ゼルダの伝説 夢をみる島』の物語の核心に深く触れる、非常に重要な意味を持っています。

歌詞に込められた物語のテーマ

夢よ どうか 覚めないで
きみは 願う けれど
夢は いつか 覚めるもの
それが 時の さだめ

この冒頭の歌詞は、主人公リンクが迷い込んだコホリント島が「かぜのさかな」が見ている夢の世界であり、冒険の終わりが夢の終わり、つまり世界の消滅を意味するという、ゲームの根幹にある切ないテーマを象徴しています。

風のように すべて 消え去っても
思い出の 空を 泳ぐ
夢は 覚めてしまっても
いつも きみの 中に

続く歌詞では、たとえ夢が覚めて島のすべてが消えてしまっても、そこで過ごした思い出は決してなくならない、というメッセージが歌われます。

出会いと別れ、そして記憶の尊さという、物語全体のテーマが見事に表現されているのです。

ネタバレ注意の公式アナウンス

この歌詞が物語の結末に深く関わっているため、『ゼルダの伝説 夢をみる島』の公式サイトでは、「歌詞がゲームのネタバレになる」という異例の注意喚起がなされています。

これからゲームをプレイする予定の方は、クリア後に歌詞をじっくりと味わうことで、より深い感動を得られるかもしれません。

フルバージョンを聴く方法とサントラ情報

CMで聴けるのは楽曲の一部ですが、「フルバージョンで聴きたい」という声に応え、現在では公式な音源がリリースされています。

ここでは、その聴き方について詳しく紹介します。

『ゼルダの伝説 夢をみる島 オリジナルサウンドトラック』に収録

青葉市子さんが歌う「かぜのさかなのうた (TVCM Ver.)」は、2020年3月18日に日本コロムビアから発売された『ゼルダの伝説 夢をみる島 オリジナルサウンドトラック』にボーナストラックとして収録されています。

このサウンドトラックはCD4枚組という大ボリュームで、Nintendo Switch版の音源はもちろん、1993年に発売されたゲームボーイ版のオリジナル音源も網羅した、ファン必携の内容です。

初回数量限定盤は、緑色の三方背BOX仕様となっており、コレクションアイテムとしても価値の高いものになっています。

公式サイトでの試聴

前述の通り、『ゼルダの伝説 夢をみる島』の公式サイト内にある「コホリント島を生きる」というページでは、「かぜのさかなのうた」のフルバージョンを歌詞付きで聴くことができます。

ただし、こちらもネタバレを含むため、未プレイの方はご注意ください。

ゲームクリア後にこのサイトを訪れ、物語の余韻に浸りながら聴くのもおすすめです。

青葉市子が歌うゼルダ楽曲の魅力と詳細

ゲーム原曲とCM版アレンジの違い

「かぜのさかなのうた」は、ゲーム内とCM版でアレンジが異なり、それぞれが異なる魅力を持っています。

ゲーム内での「かぜのさかなのうた」

ゲームの原曲には、もともと歌詞が存在しません。

ヒロインであるマリンが歌う鼻歌のようなメロディとして登場し、物語の様々な場面で重要な役割を果たします。

ゲームボーイ版ではシンプルな3和音の電子音で奏でられ、その素朴さが逆に切なさを際立たせていました。

Nintendo Switchのリメイク版では、オーケストラアレンジなどが加わり、より壮大で感動的な楽曲へと進化しています。

特に、物語のクライマックスで8つの楽器で演奏される大合奏は、多くのプレイヤーの涙を誘いました。

CM版のアレンジ

一方、CM版は青葉市子さんの歌唱を最大限に活かすアレンジが施されています。

Jimanica氏によるアコースティックギターを中心としたシンプルな伴奏が、青葉市子さんの持つ透明感と浮遊感のある歌声を引き立て、楽曲に新たな命を吹き込みました。

原曲が持っていたメロディの美しさはそのままに、歌詞と歌声が加わることで、より直接的に聴く人の心に訴えかける、感傷的で物語性の強い楽曲に仕上がっています。

CMや楽曲に対する世間の評判・口コミ

『ゼルダの伝説 夢をみる島』のCMと、そこで使用された「かぜのさかなのうた」は、放送当時から現在に至るまで、多くの人々から絶賛されています。

SNSやレビューサイトには、以下のような好意的な声が数多く寄せられています。

  • 「CMの歌声が綺麗すぎて、誰が歌っているのかすぐに調べた。」
  • 「このCMがきっかけで青葉市子さんのファンになりました。」
  • 「ゲームの世界観と歌声が完璧にマッチしていて、聴くだけで泣きそうになる。」
  • 「ナレーションの声も素敵。ずっと聴いていたい癒やしの声。」
  • 「曲が良すぎて、CMが流れるとつい手を止めて聴き入ってしまう。」

このように、楽曲そのもののクオリティの高さはもちろん、青葉市子さんの起用がゲームの魅力を伝える上で大成功だったことがうかがえます。

このCMをきっかけに、ゲームソフトやサウンドトラックの購入を決めたという人も少なくありません。

歌声が魅力!青葉市子のプロフィール

「かぜのさかなのうた」で多くの人を魅了した青葉市子さんとは、一体どのようなアーティストなのでしょうか。

その経歴や音楽性を紹介します。

項目プロフィール
名前青葉 市子(あおば いちこ)
生年月日1990年1月28日
出身地京都府
担当楽器ボーカル、クラシックギター、ピアノなど
活動開始2010年
レーベルSPEEDSTAR RECORDS, commmons, hermine(自主レーベル)

青葉市子さんは、17歳の時にクラシックギターを始め、特定の師につくことなく、自己流でその卓越した演奏技術と作曲スタイルを確立しました。

2010年に19歳でアルバム『剃刀乙女』でデビューして以来、クラシックギターの弾き語りをベースに、幻想的で物語性に富んだ唯一無二の音楽世界を築き上げています。

その才能は国内に留まらず、アメリカの巨大音楽レビューサイト「Rate Your Music」で日本人フォークシンガーとして最高評価を獲得するなど、海外でも絶大な支持を得ています。

近年ではヨーロッパでの活動を主軸とし、坂本龍一さんや細野晴臣さんといった日本を代表する音楽家とも共演。

また、映画の劇伴音楽やナレーション、芸術祭でのインスタレーション作品発表など、その活動は多岐にわたります。

ゼルダファンにおすすめの青葉市子の曲

「かぜのさかなのうた」を聴いて青葉市子さんの音楽に興味を持ったゼルダファンの方へ。

彼女の楽曲の中から、特に幻想的な世界観や物語性が感じられる、おすすめの3曲をご紹介します。

いきのこり●ぼくら

アルバム『0』に収録されている、彼女の代表曲の一つです。

軽快なクラシックギターのアルペジオに乗せて歌われるのは、少し不穏で不思議な物語。

明るい曲調と、どこか影のある歌詞とのアンバランスさが癖になる一曲です。

聴く人によって様々な解釈ができる物語性の高さは、謎解きや考察が好きなゼルダファンにもきっと響くはずです。

月の丘

アルバム『qp』に収録。

温かく、優しく包み込むようなメロディが印象的な楽曲です。

この曲の聴きどころは、終盤の「丸い月になって」と歌われる部分の、息をのむほど美しい高音のファルセット。

技術的に非常に難しいであろう歌唱を、いとも容易く、そして美しく響かせる彼女の歌唱力の高さを存分に味わうことができます。

静かな夜に聴きたくなる、癒やしの一曲です。

機械仕掛乃宇宙

12分を超える大作で、青葉市子さんがギターを始めるきっかけとなったシンガーソングライター、山田庵巳さんのカバー曲です。

壮大なSFのような歌詞世界が、ギター一本と歌声だけで表現されていきます。

聴いていると、まるで一本の映画を観ているかのような感覚に陥るでしょう。

一つの楽曲の中に壮大な物語を内包するスタイルは、壮大な世界観を持つゼルダの伝説シリーズとも通じるものがあります。

まとめ:青葉市子が歌うゼルダCM曲の魅力と詳細を再確認

  • 『ゼルダの伝説 夢をみる島』のCMソングを歌っているのは青葉市子である
  • 楽曲名はゲーム内の重要曲でもある「かぜのさかなのうた」である
  • CM版はJimanica氏による特別なアレンジが施されている
  • 歌詞はゲームの物語の核心に触れる切ない内容である
  • CM版のフル音源はオリジナルサウンドトラックに収録されている
  • 青葉市子は独創的な世界観を持つシンガーソングライターである
  • クラシックギターの弾き語りを主体とした幻想的な楽曲が特徴である
  • 海外の音楽レビューサイトでも非常に高い評価を得ている
  • CMや楽曲は「ゲームの世界観に完璧に合っている」と評判が高い
  • ゼルダファンには「いきのこり●ぼくら」などの物語性のある曲もおすすめである
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