俳優として多くの話題作に出演しながら、カメラを手放したことがないという人がいます。
小関裕太さんは、18歳で富士フイルムのカメラを購入して以来、10年以上にわたって撮り続けてきたフォトグラファーでもあります。
写真集を出版し、写真展を開催し、雑誌で連載を持つ。
芸能活動と並行しながら、写真の世界でも確かな足跡を残してきました。
この記事では、小関裕太さんがカメラと出会ったきっかけから、愛用する機材の詳細、写真へのこだわり、そして写真集や写真展の情報まで、徹底的にまとめています。
「どんなカメラを使っているのか知りたい」「写真集はどこで買えるのか」「写真展はどんな内容だったのか」——そういった疑問のすべてに、ここで答えていきます。
小関裕太とカメラの出会い——なぜ富士フイルムを選んだのか
18歳で初カメラを購入するまでの経緯
小関裕太さんがカメラに興味を持ったのは、学生時代のことです。
俳優仲間のなかにフィルムカメラを趣味にしている人が何人かいて、撮影した写真をデータ化して送ってくれたり、現像してプレゼントしてくれたりすることがあったといいます。
「フィルムカメラで写真を撮るって、趣があってすごく素敵だな」と感じるようになり、自然と「いいカメラを使ってみたい」という気持ちが生まれていきました。
それまではスマートフォンで風景を撮る程度でしたが、いろいろな撮影現場でフォトグラファーの機材を観察するようになり、徐々にデジタルカメラへの関心も高まっていったのです。
X-E2との一目惚れエピソードと購入の決め手
転機となったのは、ある現場での出会いです。
素敵な写真を撮るフォトグラファーが、仕事の機材とは別に個人的に愛用していたカメラが、富士フイルムの「X-E2」でした。
「富士フイルムのカメラは、ファインダーを覗いて見える画がなによりもきれいと言われているんだよ」と教わり、その場で実際に覗かせてもらった瞬間、色への強いこだわりが一目で伝わってきたといいます。
直感的に「あ、これは出会っちゃったかも」と感じた小関さんは、18歳のときに貯金を崩して思い切って購入を決意。
当時の自分にとっては「これまでにない大きな買い物だった」と振り返っています。
プロが愛用しているという信頼感と、ファインダー越しに見た色の美しさ。
その二つが重なった瞬間、富士フイルムというブランドとの長い付き合いが始まりました。
カメラが「自分探しのツール」になった理由
購入してすぐ、カメラは単なる趣味道具以上の存在になっていきます。
「ファインダーを覗くと、目の前にあるのとは違う世界を見せてくれる。
それが息抜きになり、身体がほぐれて、もう一度本業に立ち戻れるんです」——小関さんはそう語っています。
役者という仕事は感情を軸にする職業であるため、オンとオフを完全に切り離すことが難しい側面があります。
そんな中でカメラは、変わり続ける自分の心情や状況を記録しながら、「今の自分はどんな風景に惹かれているのか」を映し出してくれるものでもありました。
写真を通じて自分自身の内側を見つめる。
それがいつしか、撮影そのものの目的になっていったのです。
小関裕太が愛用するカメラ機材の全ラインナップ
メインデジタル機はどれ?富士フイルムX-E2を12年以上使い続ける理由
小関裕太さんのメインカメラは、購入以来12年以上使い続けている富士フイルム「X-E2」です。
もちろん新しい機種への興味はあると本人も認めています。
フィルムシミュレーションは増え、解像度も上がり、進化し続ける富士フイルムのラインナップを目にする機会も多い。
それでも「X-E2」を手放さない理由は、「使い続けることに意味がある」という信念にあります。
ボディに「FUJINON LENS SYSTEM」のロゴが入っているのはEシリーズではX-E1とX-E2だけというレア仕様で、富士フイルムの開発者からも「長く使ってくれて嬉しい」という言葉をもらったというエピソードも残っています。
愛着と歴史が積み重なったカメラは、もはや撮影機材というより人生のパートナーに近い存在です。
サブ機としては、同じ富士フイルムの「X-H2」も使用しています。
フィルムカメラはどんな機種を使っている?ミノルタ・PENTAX・写ルンですの使い分け
デジタル一眼だけでなく、フィルムカメラも積極的に使うのが小関さんのスタイルです。
愛用しているフィルムカメラは多岐にわたります。
| カテゴリ | 機種名 |
|---|---|
| フィルムコンパクト | ミノルタ MAC-DUAL |
| フィルム一眼 | PENTAX 17 |
| 使い捨てカメラ | 写ルンです |
| インスタント | instax チェキ(2眼タイプ) |
| 父親の遺品 | キヤノン製フィルムカメラ |
フィルムカメラへの考え方は明確です。
「画角や明暗、入り込んじゃう光や傷のような偶発的なものも含めて、想像を超えたものを写し出してくれるのがフィルムの良さ」だと語っています。
旅先では特にフィルムカメラを持ち出すことが多く、偶然の出会いや想定外の光の入り方すら、作品の一部として楽しんでいます。
最新機種X-E5を手にした第一印象と旧機種との違い
2025年に富士フイルムから発売された「X-E5」は、小関さんが12年以上愛用してきた「X-E2」の系譜を引く最新モデルです。
実際に手にした小関さんは、「新しい時代のカメラだ」という高揚感があったと述べています。
X-E2と比べた際に特に印象的だった進化のポイントは、以下の通りです。
| 比較項目 | X-E2 | X-E5 |
|---|---|---|
| センサー画素数 | 1630万画素 | 約4020万画素 |
| ボディデザイン | 丸みのあるシルエット | ミニマムで洗練されたデザイン |
| フィルムシミュレーション操作 | メニュー操作 | 専用ダイヤルで瞬時に切替 |
| AFモード切替 | ダイヤル操作 | 側面スイッチで切替 |
| 手ブレ補正 | なし | Eシリーズ初搭載 |
実際に音楽番組のライブ撮影でも使用し、照明が安定しない環境でもAFのレスポンスの速さと操作性の高さを体感したといいます。
一方で「AFモードの切り替えの仕様変更に慣れるまで少し時間がかかった」という正直な感想も語っており、完全な移行よりも「X-E2との2台持ち」を検討するほど、旧機種への愛着も変わっていません。
小関裕太の写真スタイルと撮影哲学——どんな写真を撮っているのか
好んで使うフィルムシミュレーションとその選び方
富士フイルムのカメラには、フィルムの質感や色味を再現する「フィルムシミュレーション」という機能があります。
小関さんが最もよく使うのは「Velvia(ビビッド)」です。
ハッキリと発色した写真が好みという本人の感性にフィットしており、鮮やかさの中に「油っぽいヌメリ感」があるという独特の表現でその魅力を語っています。
場面によって使い分けもしています。
モノクロ撮影には「ACROS+Rフィルター」を選び、落ち着いたトーンのカラー写真には「PRO Neg.Std」を活用するスタイルです。
X-E5から搭載されたフィルムシミュレーションダイヤルについては、「モノクロで撮りたいと感じた瞬間にパッと切り替えられる」点を特に高く評価しています。
撮影後にアプリで加工する方法とは異なり、カメラ内で光と影の階調を直接記録することに、大きな価値を見出しているのです。
デジタルとフィルムをどう使い分けているのか
小関さんの中では、デジタルとフィルムの役割がはっきりと分かれています。
デジタルは「色味や画質のすべてを操作して、写真に自分の意思を込めるツール」。
一方フィルムは「偶然の出会いや想定外の瞬間を求めるツール」です。
この使い分けは、撮影の目的そのものに直結しています。
雑誌掲載用の撮り下ろしや、作品として発表する写真にはデジタルを使い、旅先の記録や感情の動く瞬間にはフィルムカメラを選ぶ傾向があります。
ただし「デジタルだからこそ出会える新しい世界もある」とも語っており、どちらが優れているという優劣の話ではなく、それぞれの特性を知った上で選んでいるという点が重要です。
旅先で生まれる「ハプニング写真」へのこだわり
旅とカメラは、小関さんにとって切り離せないものです。
旅行の際は95%が無計画での出発。
現地に着いてから散歩して、街並みを歩きながらそこに住む人々の生活を想像する。
そのうちに「明日はこれをしよう」という感覚が自然と湧き上がってくると言います。
カメラを持って旅に出る最大の理由は、「日常では体験できない面白いことを探すため」。
19歳での初海外一人旅では、搭乗予定の飛行機で火災が発生したり、荷物が行方不明になったりと散々な出来事が重なりましたが、「想定外のことが重なると適応能力が上がる」という前向きな解釈で乗り越えてきました。
いつの間にかハプニングそのものを楽しみにするようになった。
その感覚が、偶発性を大切にするフィルムカメラへの愛着とも、深いところでつながっています。
小関裕太の写真集『LIKES』——内容・価格・購入方法まとめ
写真集『LIKES』はどんな作品?収録内容と制作背景
2024年6月8日、小関裕太さんの29歳の誕生日に発売されたのが、初の写真集『LIKES』です。
タイトルの「LIKES」は、自分の「スキ」という感情を英語で表現したもの。
4年間にわたって雑誌「GENIC」の連載で撮り続けてきた写真の集大成として制作されました。
収録されているのは、連載掲載作品だけではありません。
初公開となる未掲載作品、フォトグラファー・女鹿成二氏が撮り下ろした「フォトグラファーとしての小関裕太」の姿、そして制作過程に密着したメイキング映像も収録されており、作品と制作の両面から楽しめる構成になっています。
写真のテーマは「自分のスキを余すことなく詰め込んだもの」という言葉に集約されます。
旅先の街並み、日常の静けさ、空の表情——そのすべてが、ファインダー越しに見つめてきた「スキ」の記録です。
表紙2種類の違いと購入できる場所・価格
写真集『LIKES』には、ユニークな仕掛けがあります。
表紙が「ス」バージョンと「キ」バージョンの2種類存在しており、裏表紙や表紙をめくった最初のページの写真もそれぞれ異なります。
2冊並べると楽しめるデザイン設計になっており、ファンの間でも両方購入する動きが見られました。
価格と購入場所については以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 3,960円(税込) |
| 発行元 | ミツバチワークス株式会社 |
| 「ス」ver. / 「キ」ver. | GENICオフィシャルショップで購入可能 |
| 「キ」ver.のみ | アーティストオンラインショップ「アスマート(A!SMART)」でも購入可能 |
2冊の違いを楽しみながら、1冊ずつ手にとって見比べるという楽しみ方もできます。
第2写真集『Y』との違いと見どころ
2025年7月10日には、第2写真集『Y』も発売されました。
初作品集『LIKES』が4年間の集大成として「スキ」をテーマにしたのに対し、『Y』はタイトル自体が小関さんの名前「裕太(Yuta)」の頭文字を取ったものとされており、より個人的・内省的なアプローチが期待される作品です。
発売に合わせて福岡・六本松 蔦屋書店での記念イベントも開催され、福岡会場限定のポストカードに本人がその場でサインを入れるという特別な体験が用意されました。
2冊の写真集を時系列で見ると、フォトグラファーとして成長し続ける小関さんの視点の変化を感じ取ることができます。
小関裕太の写真展「LIKES」——開催概要と来場者の反応
初写真展の開催場所・期間・入場料はどうだった?
写真集『LIKES』の発売を記念して開催された写真展「LIKES」は、小関裕太さんにとってフォトグラファーとして初めての展示でした。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開催場所 | 東京・恵比寿「オーツーギャラリー」 |
| 開催期間 | 2024年6月24日(月)〜6月30日(日) |
| 入場料 | 記載なし(一般公開) |
1週間という短い会期ながら、多くの来場者が訪れ大盛況のうちに幕を閉じました。
会場には展示写真だけでなく、instaxチェキで撮り下ろした作品や、小関さん自身がディレクションした作業デスクも設置され、写真集の世界観にそのまま入り込めるような空間づくりが施されていました。
プリント作業には専門のプリンティングディレクターが関わり、自動調整では失われてしまう色の個性を手作業で丁寧に再現。
「自分の狙いの色で写真を見てもらえた」という達成感を、小関さん本人も語っています。
展示された作品のテーマと「居場所シリーズ」とは何か
写真展「LIKES」で展示されたのは、連載4年間の軌跡を収めた作品群です。
なかでも特に印象的だったのが、小関さん自身が「居場所シリーズ」と名付けた一群の写真たちです。
舞台公演で半年かけて各地を回っていた時期、「自分の居場所があるようで無いような浮遊感」を感じていた小関さんは、行く先々で自分の居場所を見つけようとカメラを向け続けました。
公演ファイナルの福岡・中洲で共演者たちと食事に出かけた夜、「ようやく息ができた気がした」という解放感の中で撮影した夜景が、展示作品の中でも特に思い入れの強い一枚だと言います。
東京に戻ったとき、電線だらけで嫌いだったはずの空が「東京の個性」に見えた——そうした気づきも、カメラを持ち続けたからこそ得られたものだと語っています。
メタバース展示版でも楽しめる?オンライン公開の詳細
恵比寿での実地開催に続き、写真展「LIKES」はデジタル空間にも展開されました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開催場所 | 富士フイルム「House of Photography in Metaverse」内クラシックギャラリー |
| 開催期間 | 2024年8月2日(金)10:00〜8月16日(金)9:59 |
| 入場料 | 無料 |
地方に住むファンや、会期中に恵比寿へ足を運べなかった人たちにも、写真の世界を届けることができた形です。
写真とカメラ好きが集まる富士フイルムのメタバース空間は、単なる画像の羅列ではなく、ギャラリーとしての空間体験ができる場所として設計されています。
オンラインという手段でありながら、作品と向き合う体験を大切にした展開でした。
小関裕太のカメラ活動はどこで見られる?最新情報の追い方
雑誌GENICの連載とInstagramで発信される写真の特徴
小関裕太さんの写真を継続的に見られる場所として、まず挙げられるのが雑誌「GENIC」の連載です。
4年以上にわたって続くこの連載では、旅先での風景から日常の一コマまで、多岐にわたるテーマの写真が掲載されてきました。
写真集『LIKES』の素材の多くも、この連載から生まれています。
Instagram(@yuta_koseki_68)では、撮影のオフショットやプライベートで撮影した写真など、より身近な視点からの作品を発信しています。
12,000件を超えるいいねが集まる投稿も珍しくなく、カメラを手にしている姿への反響は特に大きいです。
「カメラへの眼差しやカメラに触れる指先まで美しい」というファンの声が象徴するように、写真を撮る行為そのものへの注目度も高い状況が続いています。
今後の写真活動や次の写真展への期待と展望
写真展「LIKES」を経験したことで、写真や物事への視野が広がったと小関さん自身が語っています。
「次回の写真展を見据えるというよりは、これまでと変わらず『いいな』と思った瞬間を撮るスタイルを続けていきたい」——そう話しながらも、撮影依頼や発表の機会は着実に増えています。
また将来的には、広告写真への強い関心から富士フイルムの中判デジタルシステム「GFXシリーズ」にも興味があると語っており、フォトグラファーとしての活動領域がさらに広がる可能性を示唆しています。
俳優業と写真活動の二刀流は、すでに小関裕太さんのキャリアの一部として定着しつつあります。
カメラ初心者が小関裕太のスタイルから学べること
小関裕太さんの写真への向き合い方は、カメラ初心者にとっても参考になる部分が多くあります。
高価な機材を揃えることよりも、一台と長く付き合うことで見えてくるものがある。
失敗を恐れず、偶発的な写真を楽しむ余裕を持つ。
撮ることを「目的」にせず、感じた瞬間にシャッターを押す習慣を作る。
こうした姿勢は、技術的な上達よりもずっと手前にある、写真を楽しむための本質的な考え方です。
「カメラを持って外に出てみたからこそ気づけたことがある」という言葉は、機材や技術に迷う人へのシンプルな答えでもあります。
まず一台を手に持ち、街に出てみる。
それが、すべての始まりです。
まとめ:小関裕太のカメラと写真の世界を知る完全ガイド
- 小関裕太さんは18歳のときに富士フイルムX-E2を購入し、12年以上にわたってメイン機として使い続けている
- カメラとの出会いは撮影現場のフォトグラファーとの縁であり、ファインダー越しの色の美しさに一目惚れしたのが始まり
- デジタル機はX-E2とX-H2、フィルム機はミノルタMAC-DUAL・PENTAX 17・写ルンですなど幅広いラインナップを使い分けている
- 2025年発売の最新機種X-E5も体験し、フィルムシミュレーションダイヤルやAFの速さなど進化を評価しつつも、X-E2への愛着は変わらない
- 好みのフィルムシミュレーションはVelvia(ビビッド)で、場面によりACROS・PRO Neg.Stdも使い分ける
- デジタルは「意思を込めてコントロールするツール」、フィルムは「偶発性を楽しむツール」と明確に使い分けている
- 初写真集『LIKES』は2024年6月8日に発売、「ス」ver.と「キ」ver.の2種類が存在し価格は税込3,960円
- 初写真展「LIKES」は2024年6月に東京・恵比寿で開催され大盛況、その後富士フイルムのメタバース空間でも無料公開された
- 第2写真集『Y』は2025年7月に発売され、フォトグラファーとしての活動はさらに本格化している
- 雑誌GENICでの写真連載とInstagram(@yuta_koseki_68)が最新の写真活動を継続的に追える主な情報源である

