「現役歌王JAPAN」に今市隆二が審査員として出演していたことをご存じでしょうか。
韓国発の大ヒット音楽サバイバル番組がついに日本上陸を果たし、三代目 J SOUL BROTHERSのボーカリストである今市隆二が審査員席に座ったことは、大きな注目を集めました。
しかし番組放送中に起きた活動自粛、出演シーンのカット、そして復帰へと至る一連の流れは、多くのファンに驚きと戸惑いを与えています。
この記事では、番組の全体像から今市隆二の審査員としての役割、活動自粛が番組に与えた影響、さらに2026年の復帰状況まで、時系列に沿って詳しく解説していきます。
「現役歌王JAPAN」とはどんな番組か
「現役歌王JAPAN」は、韓国MBNで放送され大ヒットを記録した音楽サバイバル番組「현역가왕(現役歌王)」の日本版です。
2025年7月20日からBS日テレで放送が開始され、全6回にわたって日本最強の男性ボーカリスト7名を決定するオーディションが繰り広げられました。
制作を手がけたのは、韓国の音楽サバイバル番組を数々成功に導いてきたソ・ヘジン率いるクレアスタジオです。
番組の最大の特徴は、ジャンルもキャリアも一切不問という点にあります。
参加者たちは歌への情熱だけを武器にステージへ立ち、審査員と観客の投票によって評価される仕組みでした。
優勝賞金は1,000万円で、番組を勝ち抜いたトップ7には「2025日韓歌王戦」で韓国代表と対決する権利が与えられるという、スケールの大きな番組設計も話題を呼んでいます。
MCにはBIGBANGのD-LITEが就任し、韓国版の雰囲気をそのまま日本に持ち込んだ番組づくりが特徴的でした。
今市隆二が審査員に選ばれた理由と経緯
今市隆二が審査員に起用された背景には、現役トップボーカリストとしての実績と説得力があります。
三代目 J SOUL BROTHERSのボーカルとして2010年にデビューして以降、2015年には日本有線大賞と日本レコード大賞の同年受賞を達成し、グループとして23冠という記録を打ち立てました。
ソロアーティストとしても2018年にデビューし、2024年の5thアルバム「R」に至るまで精力的に作品を発表し続けています。
こうした実績を持つ現役ボーカリストが審査する側に回ることで、番組に大きな権威と注目度がもたらされました。
審査員就任に際して今市本人は「日本を代表する歌王たちを決める審査員を務めることができ、とても光栄に感じています。
日本の音楽の素晴らしさが世界に届くことを期待しています」とコメントしています。
2025年6月17日に審査員の就任が正式発表され、同じく審査員に名を連ねた演出家の宮本亞門やラッパーのZeebra、女優のかたせ梨乃とともに、多角的な視点から出場者を評価する体制が整えられました。
番組での審査スタイルと注目された場面
今市隆二は番組内で「セクシーガイ」という肩書きで紹介され、現役ボーカリストならではの実践的な審査コメントが注目を集めていました。
今市の審査コメントの特徴
第1回と第2回の放送では、参加者の歌唱に対して「パンチがほしかった」「予定調和だった」といった率直な指摘を行っています。
甘い声と穏やかな人柄で知られる今市が、ときに厳しい言葉で出場者に向き合う姿は、視聴者の間で大きな反響を呼びました。
一般的に、今市の審査は「同じボーカリストとして歌の技術だけでなく表現力や感情の込め方まで見ている」と評価されています。
他の審査員との役割分担
審査員にはZeebraや宮本亞門、かたせ梨乃など、音楽や舞台芸術の異なる分野から専門家が集められていました。
Zeebraはラッパーとしてリズムやグルーヴの観点から、宮本亞門は演出家としてパフォーマンスの総合的な完成度から、それぞれ独自の切り口で評価を行っています。
今市はその中で、歌唱技術とボーカリストとしての表現力に特化した視点を提供する役割を担っていたといえるでしょう。
注目された出場者たち
番組には22名の挑戦者が集い、Novelbrightのボーカル竹中雄大や、故・西城秀樹さんの息子である木本慎之介など、多彩な参加者が顔を揃えました。
ファイナルではOfficial髭男dismの「Pretender」を歌い上げた竹中雄大が優勝を勝ち取り、TOP7にはMasaya、TAKUYA、Juni、SHU、木本慎之介、Shinが選出されています。
活動自粛による出演シーンのカットと番組への影響
番組放送の最中に起きた今市隆二の活動自粛は、「現役歌王JAPAN」に大きな影響を与えることになりました。
事件の経緯
2025年4月5日早朝、今市隆二は東京都内で走行中のタクシー車内にて、酒に酔った状態で運転手に対し「殺すぞ」と脅迫し暴行を加えた疑いが持たれました。
7月31日に脅迫・暴行の疑いで警視庁に書類送検され、翌8月1日に所属事務所LDH JAPANが活動自粛を発表しています。
なお、8月に被害者との示談が成立し、10月21日に東京地検が不起訴処分を決定しました。
番組編集への影響の詳細
活動自粛の発表が8月1日であったのに対し、番組は7月20日から既に放送が始まっていました。
全6回分は事前に収録済みであったため、制作側は放送済みの回以降について急遽編集対応を行うことになります。
具体的な変化の流れは以下の通りです。
| 放送回 | 放送日 | 今市の映り方 |
|---|---|---|
| 第1回・第2回 | 7/20・7/27 | コメントシーンが通常通り放映 |
| 第3回 | 8/3 | アップ映像やコメントがカットされ始める |
| 第4回〜第6回 | 8/10〜8/24 | コメントは一切放映されず、遠景での確認のみ |
審査員全員を映す引きのカットでは今市の姿が確認できる状態でしたが、個人のアップショットや審査コメントは完全に編集で除外されていました。
さらに、番組公式YouTubeに掲載されていた今市による番組告知動画も削除される事態となっています。
視聴者の反応
放送直後から「今市がカットされている」「編集が大変だったのでは」といった声がSNS上で多数見られました。
一方で「審査員の名前にはあるのに出ていない」という違和感を指摘する視聴者もおり、番組の視聴体験に少なからず影響を与えたことは否めません。
収録済み素材から特定の人物を完全に消すことは技術的に困難であり、制作側が可能な限り映りを最小化する対応を取ったものと一般的に理解されています。
日韓歌王戦2025における今市隆二の扱い
「現役歌王JAPAN」の続編にあたる「2025日韓歌王戦」は、2025年9月14日からBS日テレで放送されました。
日韓国交正常化60周年を記念した特別番組として、日本代表TOP7と韓国の「現役歌王2」から選抜された韓国代表TOP7が激突する構成です。
日韓歌王戦の審査員は前番組から拡大され、松崎しげる、近藤真彦、ハシヤスメアツコらが新たに加わりました。
今市隆二の名前も審査員リストに含まれていますが、活動自粛期間中の収録であったことから、前番組と同様に出演シーンが限定的であったとする見方が一般的です。
日韓歌王戦の最終結果は、韓国代表チームが4対3で日本代表チームを下し優勝を果たしました。
MVPには韓国代表のパク・ソジンが選ばれ、日本からは竹中雄大が個人戦で存在感を見せるなど、国を超えた歌の真剣勝負が大きな話題を呼んでいます。
番組から生まれた「KaWang」と歌王ブランドの広がり
「現役歌王JAPAN」は単なる番組にとどまらず、アーティストの輩出やライブイベントの開催など、幅広い展開を見せています。
KaWangの結成とデビュー
番組のTOP7ファイナリストの中からMasaya、TAKUYA、Juni、木本慎之介、Shinの5名が選ばれ、「KaWang(カワン)」というグループが結成されました。
グループ名は「歌王」の韓国語読みに由来しています。
2026年2月27日にデビューミニアルバム「キラキラ」をリリースし、同年2月17日からはラジオ番組もスタートしています。
公式ファンクラブも2月16日にオープンされ、新たなアーティストとしての本格的な活動が始まりました。
ALL STAR DREAM MATCHの開催
番組の枠を超えたライブイベント「現役歌王 ALL STAR DREAM MATCH」も展開されています。
2025年11月1日に東京国際フォーラムで開催された東京公演に続き、2026年2月3日にはグランキューブ大阪で追加公演が行われました。
大阪公演にはKaWangメンバーに加え、韓国代表のエノクやチェ・スホも出演し、日韓のトップボーカリストが一堂に会するステージが実現しています。
韓国版「現役歌王3」への波及
「現役歌王JAPAN」の成功を受け、韓国MBNでは「現役歌王3」が放送されています。
KaWangのメンバーの一部が韓国版にも出場するなど、日韓をまたぐ音楽交流の新たなプラットフォームとして番組の影響力は拡大を続けています。
今市隆二の歌声の特徴と歌唱力への評価
審査員としての今市を語るうえで、ボーカリストとしての歌唱力に対する評価も重要な要素です。
声質と発声の特徴
今市隆二の歌声は、専門的には「絹のような艶と滑らかな質感を持ち、少し鼻にかかったような音色が耳に残る」と評されています。
繊細で優しい声質でありながら音抜けが良く、地声からシームレスにつながるミックスボイスが大きな武器です。
突き抜けるような高音のファルセットまで声の個性を保ちながら強く響き渡らせる点が、ボーカリストとしての高い評価につながっています。
声の変化に関する議論
ファンの間では2016年頃から「以前と比べて声が出にくくなっている」という指摘が継続的にあります。
一般的には、年間を通じた多数のライブツアー公演やテレビ出演など、ハードなスケジュールによる喉への負担が原因と推測されています。
ボイストレーナーによる分析でも、疲労の蓄積が発声のバランスに変化を与えている可能性が指摘されてきました。
一方で「表現の深みが増した」「エモーショナルな歌い方に磨きがかかった」とする肯定的な評価も少なくありません。
審査員として出場者の歌唱を評価する立場にあった今市ですが、自身もまたボーカリストとしての課題と向き合い続けてきたことが、審査コメントの説得力につながっていたといえるでしょう。
2026年の活動再開と今後の展望
2025年11月9日、所属事務所のLDH JAPANは「2026年より段階的に活動を再開していく」と公式に発表しました。
復帰までの経緯
10月21日の不起訴処分を受け、事務所は改めて協議・検討を重ねた結果、活動再開の決定に至っています。
今市本人は「自粛期間を通じて自らの行動を省み、責任ある姿勢で活動に臨む決意を新たにしました」「皆様からの信頼を回復できるよう努めます」とコメントを発表しました。
2026年1月から2月にかけてSNSでの復帰近影が投稿され、ファンからは「おかえり」という歓迎の声が多数寄せられています。
三代目 J SOUL BROTHERSの15周年ライブ
活動再開後の本格復帰ステージとなるのが、2026年4月11日・12日に東京・味の素スタジアムで開催される「JSB FOREVER ~ONE~」です。
2025年10月にヤンマースタジアム長居で行われた大阪公演では今市を除く6名で実施されましたが、味の素スタジアム公演はメンバー7人全員が揃う形での開催となりました。
全公演がSOLD OUTとなっており、ファンの期待の大きさがうかがえます。
さらに2026年夏にはドームツアー「JSB LAND ~FOREVER~」が決定しており、福岡・東京・大阪・愛知の4都市6公演が予定されています。
アパレルブランド「RILY」の継続
今市がプロデュースするアパレルブランド「RILY」も活動を継続しています。
2026年3月18日には新たなポップアップストアの情報が告知されるなど、音楽活動と並行してファッション分野でも精力的な展開が続いています。
現役歌王JAPANと韓国版の違いを比較
「現役歌王JAPAN」をより深く理解するために、韓国のオリジナル版との違いを整理します。
| 比較項目 | 韓国版「현역가왕」(MBN) | 日本版「現役歌王JAPAN」(BS日テレ) |
|---|---|---|
| 放送開始時期 | シーズン1は2024年頃から | 2025年7月20日 |
| シーズン数 | 3シーズンまで放送 | 第1シーズン(全6回) |
| 制作会社 | クレアスタジオ | 同左(韓国スタッフが制作を担当) |
| MC | D-LITE(BIGBANG) | 同左(日韓両版を兼任) |
| 審査対象 | 男性ボーカリスト | 男性ボーカリスト |
| 審査方式 | 審査員投票+観客投票 | 同左 |
| 優勝賞金 | 非公表 | 1,000万円 |
| 派生展開 | シーズン2・3へ継続 | 日韓歌王戦・KaWangデビュー |
日本版はわずか全6回の放送ながら、KaWangというアーティストの輩出やライブイベントの開催にまで発展しており、短期間で大きなムーブメントを生み出した番組として評価されています。
韓国版との最大の違いは、日本版が日韓歌王戦という国際対決への橋渡しとして機能した点にあるでしょう。
まとめ:歌王と今市隆二をめぐる番組の全貌
- 「現役歌王JAPAN」は韓国MBN発の音楽サバイバル番組の日本版で、2025年7月にBS日テレで全6回放送された
- 今市隆二は三代目 J SOUL BROTHERSのボーカリストとしての実績を買われ、審査員に起用された
- 審査員にはZeebraや宮本亞門、かたせ梨乃らも名を連ね、多角的な視点で参加者を評価する体制が組まれた
- 今市は番組内で「セクシーガイ」の肩書きを持ち、現役ボーカリストならではの厳しくも的確なコメントが注目された
- 2025年8月のタクシー運転手への脅迫・暴行による書類送検で活動自粛となり、第3回放送以降は出演シーンが大幅にカットされた
- 番組の優勝者はNovelbrightの竹中雄大で、TOP7は日韓歌王戦で韓国代表と対決し4対3で惜敗した
- TOP7のメンバーからKaWang(カワン)が結成され、2026年2月にデビューミニアルバム「キラキラ」をリリースした
- 今市の不起訴処分を経て、2026年より段階的な活動再開が発表された
- 2026年4月の味の素スタジアム公演で7人全員が揃う本格復帰が実現し、夏のドームツアーも決定している
- 審査員としての今市の出演は途中で事実上中断されたものの、番組自体は日韓の音楽交流を生む大きなプラットフォームへと発展を遂げた

