探偵ナイトスクープせいやヤングケアラー騒動の全容解説
2026年1月23日に放送された「探偵!ナイトスクープ」の内容が、大きな波紋を呼んでいます。
霜降り明星のせいやが担当した「6人兄妹の長男を代わって」という依頼が、「ヤングケアラーではないか」「育児放棄だ」とSNSで炎上し、番組側が演出を認める異例の事態に発展しました。
この記事では、騒動の経緯から番組側が認めた演出の詳細、せいや本人の発言、専門家の見解、そして今後の展開まで、この問題のすべてを徹底的に解説します。
テレビ番組の演出と社会問題の関係、SNS炎上がもたらす二次被害についても深く掘り下げていきます。
探偵ナイトスクープ「ヤングケアラー回」炎上騒動とは?経緯を時系列で解説
探偵ナイトスクープのヤングケアラー騒動は、2026年1月23日の放送をきっかけに、わずか数日で社会問題にまで発展した出来事です。
番組内容への批判から始まり、出演家族への誹謗中傷、行政の介入、番組側の演出告白と、事態は複雑に展開していきました。
2026年1月23日放送「6人兄妹の長男を代わって」の内容まとめ
問題となった回では、広島県在住の小学6年生(12歳)の男児からの依頼が取り上げられました。
依頼者は6人兄妹の長男で、下には10歳、8歳、5歳、2歳、0歳の弟妹がいます。
家族構成としては、母親が会社を経営して大黒柱を担い、父親は母親の仕事を手伝いながら主夫として家事を担当していました。
放送された依頼内容は「正直、長男をやるのに疲れました。生まれてから長男しかやったことがないので、1日だけでもいいので次男になりたいです。探偵さん、僕の代わりに長男やってくれませんか?」というものでした。
せいやが担当した依頼の詳細と長男の発言
霜降り明星のせいやが探偵として依頼者の家を訪問し、1日長男の代わりを務めました。
せいやが担当した家事は、赤ちゃんのおむつ替え、昼食の準備、弟妹の世話、掃除など多岐にわたります。
番組内で長男は、友達と遊べる頻度について「全然。週1回とか2回」と答えました。
友達とやりたいことを聞かれると「みんなで集まってパーティーみたいな。お泊り会とか」と、子どもらしい願望を口にしています。
また、弟の世話をめぐって母親と激しいケンカになり、過去に家出した経験があることも明かされました。
VTRの最後には、せいやが長男を抱きしめながら「お前はまだ小学生や。まだ大人になんなよ」と声をかける感動的なシーンがありました。
放送直後からSNSで批判殺到|炎上の流れ
放送終了直後から、SNS上では番組内容への批判が急速に広がりました。
「初めて見たらまじでヤングケアラーやん。可哀想すぎる」「12歳の長男に下の子5人の世話全部やらせてる親はなんなん」といった声が次々と投稿されています。
批判の矛先は両親に向けられ、「育児放棄」「親の怠慢」という厳しい言葉が飛び交いました。
一部の視聴者は「児童相談所に通報しよう」「家族を特定しろ」といった過激な行動を呼びかける事態にまで発展します。
母親のインスタグラムには批判・誹謗中傷が殺到し、過去の投稿まで掘り起こされる状況となりました。
TVer配信停止からABCテレビ声明発表までの経緯
事態を重く見たABCテレビは、1月25日にTVerでの見逃し配信を停止しました。
同日、番組公式サイトで1回目の声明を発表し、出演した家族への誹謗中傷や詮索を控えるよう異例の注意喚起を行っています。
翌26日には、より詳細な2回目の声明を発表しました。
声明では番組の演出について説明がなされ、「取材対象者の方々に対して、実態とは異なる受け止めが生じている状況について、番組として深く反省している」と謝罪しています。
この声明の中で、依頼文の改稿や「米炊いて、7合」発言が演出であったことが明らかになりました。
なぜ炎上した?番組が認めた「演出」の全容
ABCテレビが発表した声明により、放送内容には複数の演出が施されていたことが判明しました。
視聴者が「事実」として受け取った内容の多くが、番組の構成・編集によって作られたものだったのです。
依頼文は改稿されていた|原文と放送版の違い
放送で紹介された依頼文と、実際に長男が送った依頼文には大きな違いがありました。
実際の依頼文は「家族8人みんなで家事や育児を協力しあって頑張っているが、他の兄弟よりも僕が一番頑張っている。他の家族の子供と比べてどうなのか調査して欲しい」という趣旨だったと番組側は説明しています。
放送版では「長男やるの疲れました」「次男になりたい」と、より深刻で切実な内容に改稿されていました。
番組側は「取材・制作の過程において、依頼原文の主旨をもとに番組側とご家族で内容を確認・相談したうえで、放送用に構成・改稿したもの」と説明しています。
この改稿により、視聴者は長男がより追い詰められた状況にあると受け取ってしまったのです。
「米炊いて、7合!」は番組側の演出だった
VTRの最後、せいやが家を出た直後に聞こえた母親の「米炊いて、7合!」という声は、多くの視聴者の怒りを買いました。
せいやが帰った途端に長男に指示を出す母親の姿が、「育児放棄の証拠」として捉えられたのです。
しかしABCテレビの声明によると、この発言は「番組の編集・構成上の演出として表現した」ものでした。
番組側は「依頼者である長男が次男となった非日常から日常に戻る合図」として演出したと説明しています。
テレビ業界関係者は、通常マイクが生きた状態で玄関を出ることはなく、屋内の音声を偶然拾うこともほぼあり得ないと指摘しています。
つまり「言ってもらったセリフ」である可能性が高いのです。
父親が主夫なのに「子どもだけ」の状況を作った理由
番組では両親が6人の子ども全員を残して仕事に出かけるシーンが放送されました。
しかし実際には、父親が基本的に家にいて家事・育児を担当しているとABCテレビは説明しています。
番組側は「家事や育児の大変さを強調する」ために、子どもだけの日常を演出したと認めました。
この演出により、視聴者は「親が不在で長男が一人で全てを担っている」という誤った印象を持ってしまいました。
番組が意図した「人情系の感動企画」という方向性が、結果的に両親への批判を増幅させることになったのです。
長男は週3〜4回バスケを習っていた事実
番組内では友達と遊べる時間が「週1〜2回」と語られ、長男が自由な時間を持てていない印象を与えました。
しかしABCテレビの声明によると、長男は「週に3〜4回は大好きなバスケットを習うなどの時間がある」とのことです。
番組側は「演出により、長男ばかりが家事・育児をしているような印象を与えてしまった」と振り返っています。
実態としては、長男は習い事を楽しむ時間を持ち、家族で協力しながら生活していた可能性があります。
編集によって切り取られた一面だけが、視聴者に伝わってしまったのです。
せいやの対応は「神対応」だったのか?本人が語った真意
放送後、せいやが長男を抱きしめて「まだ大人になるなよ」と声をかけたシーンが「神対応」として称賛されました。
しかし、せいや本人はこの解釈に対して困惑を示しています。
「まだ大人になるなよ」発言の本当の意味
せいやが長男に投げかけた「お前はまだ小学生や。まだ大人になんなよ」という言葉は、多くの視聴者の心を打ちました。
ネット上では、せいやが少年の置かれた環境を察して、暗に両親を批判したと解釈する声が広がりました。
「両親に対するメッセージだ」「問題提起として発言した」という考察が飛び交い、いわゆる「神対応」として持ち上げられたのです。
しかし、せいや本人の真意はまったく異なるものでした。
せいや本人は演出を完全否定|ラジオでの発言全容
2026年1月30日深夜放送の「霜降り明星のオールナイトニッポン」で、せいやは沈黙を破りました。
番組冒頭から「この1週間どこ行ってもその話」「何も言えない」と、この1週間の苦悩を吐露しています。
自身の発言に演出があったかどうかについて、せいやは「探偵の発言とか。俺の行動とか、感情の乗った言葉、もちろん演出はないです」と完全否定しました。
「ここは言っていいって言ってたから言うけど」と前置きした上での発言であり、局側の了承を得た上での説明だったことがうかがえます。
また「声明で出てたけど。思ったこと言うし。演出をすべて鵜呑みするみたいなことは芸人やったらないってことは分かってもらえると思う」とも語っています。
「考察されすぎてる」|過度な解釈への困惑
せいやは、自身の発言に対する過度な解釈について明確に否定しました。
「いろいろ考えた、俺も。『探偵!ナイトスクープ』のロケを頑張っただけというか。考察されすぎてる」と困惑を示しています。
さらに「メッセージ性があったりだとか、せいやはこういうこと考えてるんちゃうか、とかヘンに持ち上げられた。俺はシンプルに子供に”まだ大人になるなよ”って言っただけ」と説明しました。
「それ以上でも以下でもない。ヘンにメッセージ込めたとかない」と、社会的・政治的なメッセージを読み取ろうとする風潮を否定しています。
せいやにとっては、目の前の子どもに純粋に声をかけただけだったのです。
「勝手に動くことも考えた」依頼者への思い
一方で、せいやは依頼者の長男への思いを明らかにしました。
「子供が疲弊していくだけ」と長男の状況を案じる発言をしています。
さらに「勝手に動くことも考えた」と、依頼者のために個人的に何かできないかと考えていたことを告白しました。
番組の枠を超えて長男のことを心配していたせいやの姿勢が垣間見えます。
騒動の渦中にありながらも、依頼者の子どもを第一に考える姿勢を示したのです。
この家庭は本当にヤングケアラーなのか?専門家の見解
「ヤングケアラー」という言葉が一人歩きする中、専門家たちはこの問題をどう見ているのでしょうか。
定義の確認から、この家庭の実態評価まで、専門的な視点からの見解を紹介します。
ヤングケアラーの定義と法的根拠(2024年改正法)
ヤングケアラーは2024年6月に成立した改正子ども・若者育成支援推進法で、初めて法的に定義されました。
法律上の定義は「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」です。
こども家庭庁はより広く「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこども・若者」と説明しています。
一般的にヤングケアラーが担うケアとしては、食事の準備や掃除、洗濯といった家事、見守り、きょうだいの世話、目の離せない家族への感情面のサポートなどが挙げられます。
厚生労働省の2020〜2021年度調査では、小学6年生の6.5%が世話をしている家族が「いる」と回答し、そのうち半数以上が「ほぼ毎日」世話をしていると答えています。
ヤングケアラーとペアレンティフィケーションの違い
SNS上では「ヤングケアラーではなくペアレンティフィケーション」という指摘もなされました。
この二つの概念には重要な違いがあります。
| 概念 | 定義 | 主な背景 |
|---|---|---|
| ヤングケアラー | 家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っている子ども・若者 | 介護が必要な家族の存在、やむを得ない事情 |
| ペアレンティフィケーション | 親の役割を子どもに担わせること | 親の怠慢や機能不全、不適切な役割分担 |
今回のケースでは、介護が必要な家族がいるわけではなく、両親が健在で6人も子どもがいる中で長男に負担がかかっている状況です。
そのため、厳密にはヤングケアラーよりもペアレンティフィケーションに近いという見方もあります。
ただし、番組側の説明では父親が主夫として家事・育児を担当しているとのことで、実態は放送内容とは異なる可能性があります。
専門家が指摘する「長男くんの将来への懸念」
デイリー新潮の取材に応じた専門家は「番組を拝見しましたが、小6の長男くんは完全に”ヤングケアラー”です」と指摘しました。
同時に「そもそもヤングケアラー問題は非常にセンシティブ。バラエティ番組で扱っていい問題ではない」と番組の姿勢を批判しています。
また、長男の将来への懸念も示されました。
幼少期から過度な責任を負った子どもは、成長後に様々な影響を受ける可能性があります。
学業への影響、友人関係の構築の困難、自己犠牲的な性格形成、燃え尽き症候群などのリスクが指摘されています。
一方、ある医師はSNSで「親叩きの前に番組の作り方が問題」と指摘し、「ヤングケアラーという深刻なテーマをバラエティとして消費し、専門家に相談せず放送した」ことへの違和感を表明しました。
養護施設元職員が語る「施設に入れれば解決」ではない現実
ネット上では「長男を保護すべき」「施設に入れてあげて」という声も上がりました。
しかし東洋経済の取材に応じた養護施設元職員は、こうした意見を「現実的ではない」と指摘しています。
児童相談所の介入があっても、すぐに子どもが保護されるわけではありません。
ヤングケアラー協会のサイトによると、行政との連携の基本は「相談支援」であり、家族からの引き離しは最終手段です。
児童はまず担当地域の児童相談所の一時保護所や児童福祉施設で保護されますが、家庭環境の改善が見込める場合は在宅支援が優先されます。
また、子どもを家族から引き離すことで、逆に子どもに大きな心理的負担がかかるケースもあります。
外部から見える情報だけで「保護すべき」と判断することの危険性を、専門家は警告しています。
出演家族と母親SNSへの誹謗中傷問題
騒動の被害を最も受けているのは、出演した家族です。
番組の演出によって「虐待親」のレッテルを貼られ、激しい誹謗中傷にさらされています。
母親のインスタグラムに何が起きたか
放送後、母親のインスタグラムには批判・誹謗中傷のコメントが殺到しました。
過去の投稿まで掘り起こされ、「家事育児はできるだけしたくない」といった発言が発掘されて攻撃の材料にされました。
母親は当初、自身のインスタグラムで反論を試みています。
「我が家、ヤングケアラーとやらではないので!!!ワンチーム、助け合い!ぽんぽん産んで悪かったな!笑」と投稿しました。
しかしこの反論も火に油を注ぐ結果となり、炎上はさらに激化しました。
母親は「全く知らん人がさ、匿名だからって、あることないこと、好き勝手かいてさ、まじでこんな世界なのが悲しい」と心境を綴っています。
「日常生活もままならない」家族の現状
ABCテレビの声明では、出演家族の現状について深刻な報告がなされました。
「誹謗中傷にさらされており、日常生活もままならない現状」とのことです。
番組側は「これ以上の中傷や詮索は厳にお控えいただきたい」と訴えています。
声明では「これらは取材対象者の責任によるものではなく、編集・構成を行った番組側に起因するもの」と、責任が番組にあることを明確にしました。
しかし、一度広まった誹謗中傷を止めることは困難で、家族は現在も厳しい状況に置かれています。
児童相談所への通報と行政の対応
一部の視聴者は、番組を見て児童相談所に通報したことをSNSで報告しています。
「児童相談所に通報しました」「警察・児相動け」といった投稿が連鎖的に広がりました。
こうした通報が実際に行政の動きにつながったかどうかは明らかにされていません。
ただし、演出によって作られた映像を根拠に通報が行われている可能性があり、その妥当性には疑問が残ります。
行政介入が「処罰」ではなく「支援」を目的としているとはいえ、家族にとっては大きな負担となることは間違いありません。
小林史明前議員の介入と教育委員会の動き
この問題は政界にまで波及しました。
広島6区選出の自民党・小林史明前衆議院議員が、自身のXでこの問題に言及しています。
小林氏は「探偵!ナイトスクープで放送された家庭状況について、ヤングケアラーではないかとのご連絡をいただきました」と報告しました。
さらに「行政機関と共有し、教育委員会含め丁寧に対応していただくことになりました」と投稿しています。
この介入はSNS上で「行政が動いてくれるなら安心」という声を呼んだ一方、「演出だったことが判明した今、この対応は適切だったのか」という疑問も生じています。
テレビ業界が抱える構造的問題|なぜこの演出が生まれたか
今回の騒動は、一番組の問題にとどまらず、テレビ業界全体の構造的な問題を浮き彫りにしました。
なぜこのような演出が行われ、放送されてしまったのでしょうか。
「大家族の奮闘記」を美談にしてきたテレビの歴史
テレビ業界ではこれまで「大家族の奮闘記」や「大家族で親の代わりに世話をする子どもたち」といった題材を美談として取り上げてきました。
「弟や妹たちの面倒を見る、偉いお兄ちゃんお姉ちゃん」は、視聴率の取れる定番モチーフだったのです。
今回の制作陣の認識も、その延長線上にあったと考えられます。
取材前も取材中も「ちょっと可哀想だけど頑張っている子」くらいの感覚で、企画を進めていた可能性があります。
かつては「大家族で助け合う姿」として受け入れられていた内容が、現代のヤングケアラー問題への意識の高まりにより、まったく異なる受け取られ方をしたのです。
「テラハ問題」から何も学ばなかったのか
2020年、リアリティ番組「テラスハウス」に出演していた木村花さんが、SNS上の誹謗中傷を受けて亡くなるという悲劇がありました。
この事件はテレビの演出とSNS炎上の危険性を社会に知らしめました。
しかし今回の騒動を見る限り、テレビ業界がこの教訓を十分に活かせていないと言わざるを得ません。
演出によって出演者が「悪者」として描かれ、視聴者の怒りの矛先が向けられる構図は、テラハ問題と同じです。
番組制作において、出演者の安全を守るためのリスク管理が不十分だったと言えるでしょう。
視聴率重視の演出と社会的責任のバランス
今回の演出は「人情系の感動企画」として視聴者の心を動かすことを意図したものでした。
「頑張る長男」と「寄り添う探偵」という構図で、視聴者に感動を届けようとしたのです。
しかし、ヤングケアラーという社会問題に対する認識が甘く、演出のリスクを見誤りました。
依頼文の改稿も「米炊いて、7合」の演出も、番組としてはオチをつけるための定番手法だったのかもしれません。
しかし、その演出が出演者の人生を大きく狂わせる可能性があることへの想像力が欠けていました。
視聴率や反響を追求する姿勢と、出演者を守る社会的責任とのバランスが問われています。
元キー局プロデューサーが分析する「確信犯ではない理由」
テレビ業界経験者からは、番組が「確信犯として問題提起した」のではないという見方が示されています。
弁護士ドットコムの取材に応じたテレビプロデューサーは、制作陣が今回の激しい炎上を想定していたとは考えにくいと分析しました。
「おそらく『ヤングケアラーの実態を世に問う』という明確な問題意識もなかったのではないか」との見解です。
番組は昔から「しんみりさせる人情系」の回を得意としており、今回もその路線で制作されたと考えられます。
つまり、社会問題として意図的に取り上げたのではなく、従来の演出パターンを踏襲した結果、時代の変化に対応できなかったということです。
1月30日最新回の放送内容と今後の展開
騒動が続く中、探偵ナイトスクープは1月30日に通常通り放送されました。
今後番組がどのような対応を取るのか、注目が集まっています。
騒動後の最新回で一切言及なし|視聴者の反応
2026年1月30日放送の最新回では、前週の騒動について一切の言及がありませんでした。
通常通りの企画が放送され、謝罪や説明のコーナーは設けられていません。
視聴者からはSNS上で様々な反応が寄せられました。
「ナイトスクープ通常通り放送するんか…なかなか勇気あるなABC」という皮肉や、「上岡龍太郎局長だったら自ら打ち切りをされていたと思う」という声が上がっています。
番組側としては、余計な釈明でさらに炎上するリスクを避けて、いったん対応を保留したものと見られています。
ABCテレビ社長会見で明かされた約300件の意見
1月30日に行われたABCテレビ社長の定例会見では、今回の騒動についてコメントがありました。
これまでに電話やメールで約300件の意見が寄せられたことが明らかにされています。
社長は番組の演出について「深く反省している」と改めて述べました。
具体的な対応策や再発防止策については、詳細な言及はありませんでした。
2月6日放送で何らかの対応はあるのか
1月31日現在、番組公式サイトでは次週2月6日の放送内容が「coming soon」のままとなっています。
通常であれば放送予定の内容が告知される時期ですが、未定のまま留め置かれている状態です。
放送作家は「やはり世間を大きく騒がせているので、何かしらの説明は必要だと思う」と指摘しています。
番組内での詳細な検証企画の放送や、局としての正式な謝罪が行われる可能性があります。
せいやが再び家族を訪れる可能性
今後の展開として、せいやが再び依頼者の家族を訪れるという対応が考えられます。
せいや本人は「勝手に動くことも考えた」と発言しており、依頼者の長男のことを心配していることは明らかです。
番組として改めてフォローアップを行い、家族の現状を伝える企画が検討される可能性もあります。
ただし、現在家族は「日常生活もままならない」状態にあるため、取材自体が負担になる恐れもあります。
家族の意向を最優先にした慎重な対応が求められるでしょう。
探偵ナイトスクープ・せいやの基本情報
騒動の理解を深めるため、番組と出演者についての基本情報をまとめます。
探偵ナイトスクープとは|1988年開始の長寿番組
探偵ナイトスクープは、ABCテレビ(朝日放送テレビ)が制作する視聴者参加型バラエティ番組です。
1988年3月5日に放送を開始し、38年以上続く長寿番組となっています。
放送時間は毎週金曜23時17分からで、関西ローカルを中心に放送されています。
番組の形式は、視聴者から寄せられた依頼を「探偵」と呼ばれるタレントが調査・解決するというものです。
初代局長は上岡龍太郎さん(2023年5月死去)、2代目は西田敏行さん(2024年10月死去)が務めました。
現在の3代目局長は松本人志さんで、2019年に就任しています。
霜降り明星せいやのプロフィールと経歴
せいやは、お笑いコンビ・霜降り明星のボケ担当として活動するタレントです。
本名は石川晟也(いしかわ・せいや)、1992年9月13日生まれの33歳です。
大阪府東大阪市出身で、近畿大学文芸学部を卒業しています。
高校時代に「ハイスクールマンザイ」で粗品と出会い、大学在学中の2013年1月にコンビ「霜降り明星」を結成しました。
2018年のM-1グランプリで史上最年少優勝を果たし、一躍トップ芸人の仲間入りを果たしています。
2023年9月には一般女性との結婚を発表し、同年12月に第一子が誕生しました。
せいやが探偵に就任した時期と担当した名企画
せいやは2023年4月7日放送回から、探偵ナイトスクープの探偵として活動を開始しました。
ゆりやんレトリィバァとともに新探偵として加入し、番組に新風を吹き込んでいます。
M-1王者としての知名度と、人懐っこいキャラクターで視聴者からの支持を集めてきました。
今回の騒動では、せいや自身の発言や行動には演出がなかったことが本人から説明されています。
「探偵として依頼者に寄り添う姿勢」は、今回の騒動後も変わらず評価されています。
まとめ:探偵ナイトスクープせいやヤングケアラー騒動から学ぶこと
演出と事実を見極める視聴者リテラシーの重要性
今回の騒動は、テレビ番組を「事実」として受け取ることの危険性を浮き彫りにしました。
バラエティ番組には必ず演出があり、編集によって印象は大きく変わります。
依頼文の改稿、「米炊いて、7合」の演出、子どもだけの状況の演出など、放送された内容の多くが演出によるものでした。
視聴者は、テレビで見た情報を鵜呑みにせず、批判的に受け止める姿勢が求められます。
特に誰かを批判・攻撃する前には、情報の真偽を確認することが重要です。
SNS炎上と誹謗中傷がもたらす二次被害
SNS上での「正義の制裁」が、出演家族に深刻な被害をもたらしました。
「日常生活もままならない」状態に追い込まれた家族は、番組の演出の犠牲者でもあります。
匿名での攻撃は、受け取る側にとっては集団リンチと同じです。
テラスハウスの木村花さんの悲劇から学んだはずの教訓が、今回も活かされませんでした。
批判の矛先を向ける前に、その先にいる人間のことを想像する姿勢が必要です。
ヤングケアラー問題を正しく理解するために
今回の騒動をきっかけに、ヤングケアラーという言葉が広く知られるようになりました。
しかし、言葉だけが一人歩きし、問題の本質が正しく理解されていない面もあります。
ヤングケアラーは「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っている子ども・若者」と法的に定義されています。
すべての家庭内のお手伝いがヤングケアラーに該当するわけではありません。
一方で、本当に支援を必要としている子どもたちがいることも事実です。
外部から見える情報だけで判断するのではなく、専門家や行政と連携した適切な支援が重要です。
今回の騒動が、ヤングケアラー問題への正しい理解と支援のあり方を考えるきっかけになることを願います。
- 2026年1月23日放送の「6人兄妹の長男を代わって」企画がSNSで炎上し、「ヤングケアラー」問題として社会的騒動に発展した
- ABCテレビは依頼文の改稿、「米炊いて、7合」発言、子どもだけの状況など複数の演出を認めた
- 実際は父親が主夫として家事・育児を担当しており、長男は週3〜4回バスケを習う時間があった
- せいや本人は自身の発言・行動に演出はなかったと完全否定し、「考察されすぎてる」と困惑を示した
- 出演家族は誹謗中傷により「日常生活もままならない」深刻な状況に追い込まれている
- 自民党・小林史明前議員が介入し、行政機関・教育委員会との連携が行われた
- 専門家からは「バラエティで扱うべき問題ではない」「番組の作り方が問題」との批判がある
- 1月30日最新回では騒動への言及がなく、2月6日放送の内容は未定のまま
- ヤングケアラーとペアレンティフィケーションは異なる概念であり、正確な理解が必要である
- テレビ番組の演出を「事実」として受け取り、出演者を攻撃することの危険性が改めて示された

