Mrs. GREEN APPLEのフロントマンとして全楽曲の作詞・作曲・編曲を手がける大森元貴は、卓越した歌唱力だけでなくダンスパフォーマンスでも大きな注目を集めています。
ソロ楽曲のMVで披露されるコンテンポラリーやK-POP風のダンスに衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
「いつからダンスを始めたのか」「なぜあれほど踊れるのか」「プロから見た実力はどの程度なのか」といった疑問は、検索でも非常に多く見られます。
この記事では、大森元貴のダンスにまつわる経歴や技術的な特徴、楽曲ごとのスタイルの違い、プロの評価、そして最新動向までを網羅的に解説していきます。
大森元貴のダンスはいつから始まった?きっかけと経歴
大森元貴が本格的にダンスレッスンを受け始めたのは、Mrs. GREEN APPLEの活動休止期間にあたる2020年から2021年にかけてのことです。
Billboard JAPANのインタビューでは「歌ったり踊ったりは幼い頃から好きだった」と本人が語っており、ダンスへの関心は子ども時代から持ち続けていたことがうかがえます。
幼少期にはジャニーズのパフォーマンスに憧れ、自宅でダンスを真似していたとも言われています。
ただし、ダンススクールに通うなど体系的な専門教育を受けた経歴はありません。
転機となったのは、2020年7月にMrs. GREEN APPLEが活動休止に入った時期です。
この約1年半の休止期間中、大森はソロプロジェクトの準備と並行してプロのダンサーから指導を受け始めました。
活動休止中に借りた一軒家で集中的にトレーニングを行ったとされており、2021年2月のソロデビュー曲「French」のMVで初めて本格的なダンスパフォーマンスを世に披露しています。
つまり、ダンス歴としては実質的に約6年ほどでありながら、現在のレベルに到達している計算になります。
短期間でプロ級のパフォーマンスを身につけた背景には、後述する身体能力の高さと音楽への深い理解が大きく関係しています。
大森元貴はなぜダンスが上手い?3つの理由を解説
大森元貴のダンスがなぜこれほど高い評価を受けるのか、その理由は主に3つの要素に集約されます。
抜群の体幹と身体能力の高さ
大森元貴のダンスを語るうえで欠かせないのが、圧倒的な体幹の強さです。
プロのダンサーによる分析では「軸がまったくブレない」「体幹がエグい」といった評価が一般的であり、2026年2月にSNSで公開されたソロダンス映像でも「体幹異次元」というワードがトレンド入りしました。
趣味・特技としてバレーボールを挙げていることからもわかるように、もともと運動神経が高く、動きの中でも安定した重心移動ができる素地を持っています。
ダンスの基礎であるアイソレーション(体の各部位を独立して動かす技術)やボディコントロールの精度が高く、振り付けを「踊る」だけでなく「表現する」レベルに昇華できる身体能力を備えているのです。
作詞作曲者ならではの音楽的理解力
一般的なダンサーは楽曲を「外側から」解釈して踊りますが、大森元貴はすべてのソロ楽曲を自ら作詞・作曲・編曲しています。
楽曲の構造、リズムの変化、感情のうねりを完全に理解したうえでダンスに臨んでいるため、音と身体の一致度が極めて高くなります。
振付師のkazuki(s**t kingz)が「絵画」の制作過程で明かしたところによると、大森は楽曲に対して「カーテンが揺れてなびいている」「角がない」といった抽象的かつ詩的なイメージを持っており、それを振り付けに落とし込む段階から深く関与しています。
音楽を「身体で翻訳する」能力は、作り手であるからこそ到達できる領域だといえるでしょう。
振り付け習得の異常な速さ
大森元貴の習得速度は、プロの振付師すら驚かせるほどです。
2025年5月にリリースされた「絵画」では、コンテンポラリーとR&Bを融合した高難易度の振り付けをわずか1日で完全に習得しました。
振付を担当したkazukiもSNSで「大森くんの繊細な表現が素晴らしい」とコメントしており、残りのリハーサル期間はすべて演技表現の深化に充てられたとのことです。
通常、プロのダンサーでも複雑な振り付けの習得には数日を要するケースが少なくありません。
1日でマスターしたうえで表現の質まで追求できる点は、大森の非凡な才能を端的に示しています。
大森元貴のダンス動画を楽曲別に徹底比較
大森元貴のダンスは楽曲ごとにジャンルやスタイルが大きく異なります。
ソロ作品を中心に、各ダンス動画の特徴を整理しました。
| 楽曲名 | リリース年 | ダンスジャンル | 振付師 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| French(MV) | 2021年2月 | コンテンポラリー | 吉開菜央 | 白い衣装で神秘的な世界観を表現 |
| French(CDTV版) | 2021年3月 | コンテンポラリー | 水村里奈 | 音の細部に合わせたダイナミックな動き |
| Midnight | 2021年8月 | ヒップホップ/K-POP風 | Nami Kawasaki、Yuito Hirayama、Rio Karasawa | キレのある群舞でダンサー6〜8名と共演 |
| 絵画 | 2025年5月 | コンテンポラリー+R&B | kazuki(s**t kingz) | 演技とダンスの境界をなくしたシームレス表現 |
| 0.2mm | 2026年2月 | ダンスなし(封印) | ― | 歌声と演技のみで繊細な世界観を構築 |
「French」はソロデビュー作としてコンテンポラリーダンスに挑戦した記念碑的な作品です。
MV版とCDTV出演版で振付師が異なり、それぞれまったく違う印象を与える点も注目に値します。
MV版を担当した吉開菜央は、RADWIMPSや米津玄師の作品でも振付を手がけた気鋭のコレオグラファーです。
一方、「Midnight」ではスタイルを一変させ、K-POPを想起させるキレのあるダンスポップに挑みました。
3名の振付師が共作した振り付けにはヒップホップの流行ムーブが随所に盛り込まれ、ダンスプラクティスビデオは長期間にわたり高い視聴数を維持しています。
そして約4年の沈黙を破った「絵画」では、10名のダンサーとともにコンテンポラリーとR&Bを融合した新境地を切り開きました。
指先まで行きわたる繊細な表現がダンスプラクティスビデオで余すことなく映し出されており、公開後すぐにYouTubeで100万再生を突破しています。
2026年2月リリースの最新曲「0.2mm」では、あえてダンスを封印するという選択をしました。
映画『90メートル』の主題歌にふさわしい繊細な世界観を、歌声と演技だけで表現する新しいアプローチは、表現者としての幅の広さを改めて印象づけています。
Mrs. GREEN APPLEとしてのダンスパフォーマンス
ソロ活動だけでなく、Mrs. GREEN APPLEのバンド活動においてもダンスは重要な表現手段となっています。
ダンスホールで本格ダンスMVを初披露
バンドとして本格的なダンスMVを制作した最初の楽曲が、2022年リリースの「ダンスホール」です。
TikTok上ではダンスチャレンジが自然発生的に拡散し、メンバー個人バージョンの動画も公開されました。
アイドル風の親しみやすい振り付けが特徴で、ファンが気軽に真似できる難易度設定がSNSでのバズを後押ししています。
この楽曲は第74回NHK紅白歌合戦(2023年)での初出場曲にも選ばれ、バックダンサーを従えたステージは大きな反響を呼びました。
breakfastで大規模ダンスパフォーマンスを展開
「ダンスホール」以来約3年ぶりの本格ダンスMVとなったのが、2025年6月リリースの「breakfast」です。
フジテレビ系『サン!シャイン』のテーマソングに起用されたこの楽曲では、メンバー3名に加えて18名のダンサーが参加する大編成のパフォーマンスが実現しました。
振付は菜月子とHaNaが担当し、オフィシャルコレオグラフィービデオでは3サビの定点映像も公開されています。
大森元貴のダンスソロカム映像も別途公開され、個人のパフォーマンスをじっくり堪能できる構成となりました。
SNSでバズを生むダンスコンテンツ戦略
Mrs. GREEN APPLEは2025年のTikTok Awards JapanでArtist of the Yearを受賞しており、ダンスコンテンツがバンドの認知拡大に大きく貢献しています。
「ライラック」ではTikTok上で「ナルトダンス」と呼ばれるダンスが自然発生し、メンバーの若井滉斗も自ら踊る動画を投稿して話題になりました。
2023年の「Magic」では大森本人がInstagramに「Magicチャレンジ」の動画を投稿し、29万件以上のいいねを獲得しています。
バンドの楽曲とダンスがSNSを通じて相乗効果を生む構造は、現代の音楽マーケティングにおいても先進的な事例として注目されています。
プロダンサーから見た大森元貴のダンスの評価
大森元貴のダンスに対しては、プロのダンサーやダンス解説者による分析動画が数多く公開されています。
複数の分析を総合すると、特に高く評価されているのは以下のポイントです。
まず、体幹の安定性については「体幹オバケだから軸がブレない」という趣旨の評価が複数のプロから寄せられています。
激しい動きの中でも上半身のブレが極めて少なく、ダンス経験の長さからは想像しにくい安定感だと驚きの声が一般的です。
次に、歌唱との両立が注目されています。
「French」のCDTV出演時には、コンテンポラリーダンスを踊りながらホイッスルボイスの最高音域まで息を乱さず歌い上げたことが音楽メディアで特筆されました。
踊りながら歌う行為は心肺機能への負担が大きく、音程やリズムが乱れがちですが、大森は両方を高いレベルで維持しています。
さらに、「絵画」のパフォーマンスに対しては「踊りと表現の融合がスゴすぎる」「衝撃の世界観に引き込まれる」といったリアクションが見られ、ダンスの技術そのものだけでなく表現力が傑出しているという評価が目立ちます。
一方で留意すべき点もあります。
大森元貴は専門的なダンス教育を長年受けてきたバックグラウンドを持たないため、「プロのダンサーとまったく同じ土俵で比較するのは適切でない」という冷静な見方も存在します。
多くの評価において共通しているのは、「歌って踊れるボーカリスト」というカテゴリーの中では国内で際立った存在であるという見解です。
ソロ楽曲の振付師一覧と各コレオグラファーの特徴
大森元貴のソロ楽曲における振付は、楽曲ごとに異なるコレオグラファーが担当しています。
それぞれの振付師の個性が楽曲の世界観を形作っている点は見逃せません。
「French」のMVを手がけた吉開菜央は、映像作家としての側面も持つ振付師です。
RADWIMPSのライブ演出や米津玄師「Lemon」の振付にも携わっており、神秘的でありながら人間味を感じさせるコンテンポラリーの世界を作り上げました。
同じ「French」でもCDTV出演版を担当した水村里奈は、コンテンポラリーチーム「assortiment」で活動するダンサーです。
より音楽の細部に忠実な振付が特徴で、のびやかかつダイナミックな表現はMV版とはまた異なる魅力を放っています。
「Midnight」の振付は3名の共作体制で制作されました。
Nami Kawasaki、Yuito Hirayama、Rio Karasakawaがそれぞれの得意分野を活かし、ヒップホップの流行ムーブを盛り込んだキレのある振り付けを完成させています。
「絵画」を手がけたkazukiは、世界中からオファーが絶えないダンスパフォーマンスグループs**t kingzのメンバーです。
K-POPアーティストの振付実績も豊富で、コンテンポラリーやR&Bなど複数のジャンルを織り交ぜた「シームレスな表現」を実現しました。
このように、楽曲の世界観に応じて最適な振付師を起用する戦略が、大森元貴のダンスの多面性を支えています。
大森元貴のダンスに関する最新ニュースと今後の展望
2026年に入ってからも、大森元貴のダンスをめぐる話題は途切れることがありません。
2026年最新の動向
2026年2月24日には、ソロ活動5周年を記念した初のミニアルバム『OITOMA』がリリースされました。
「French」「メメント・モリ」「Midnight」「絵画」「こたえあわせ」「0.2mm」の全6曲が収録されており、ダンスの集大成ともいえるラインナップです。
リリース直後の2月26日には「French」MVのショート動画が公開され、「美しい高音ボイスで歌い全身で舞うように踊る」姿にSNS上で「歌も踊りもすごいなんて」「何もかも美しい」と絶賛の声が相次ぎました。
3月2日には、青い短髪にピンクメイクという新ビジュアルで「Midnight」のダンスを披露する映像が話題となり、「K-POPみたいでかっこいい」「派手髪が似合う」といった反応がSNSで広がっています。
3月5日のラジオ放送では、新曲「0.2mm」のMVでダンスを封印した意図について語られ、バンドメンバーの若井滉斗による感想も含めてファンの間で話題になりました。
注目すべき今後のスケジュール
2026年3月27日には、主題歌「0.2mm」を提供した映画『90メートル』が全国公開を迎えます。
ダンスではなく歌声と演技で勝負する新しいアプローチが、映画の公開と連動してさらに注目を集めることが予想されます。
バンドとしては、2026年5月と7月にMrs. GREEN APPLEの国立競技場4DAYS公演が控えています。
大規模なライブステージでどのようなダンスパフォーマンスが披露されるのか、ファンの期待は高まるばかりです。
また、テレビ朝日系列のスポーツ応援ソングとして「アポロドロス 〜2026 winter version〜」がミラノ・コルティナオリンピック2026に起用されるなど、バンドの露出はさらに拡大しています。
ソロ活動とバンド活動の二軸で表現の幅を広げ続ける大森元貴のダンスは、今後も進化を続けていくことでしょう。
まとめ:大森元貴のダンスの実力と魅力を総括
- 本格的なダンスレッスンの開始はMrs. GREEN APPLEの活動休止期間(2020〜2021年)である
- 幼少期からダンスへの関心はあったが、体系的な専門教育を受けた経歴はない
- 体幹の強さ、音楽的理解力、振り付け習得速度の3要素がダンスの上手さの根幹をなす
- ソロ楽曲では「French」のコンテンポラリーから「Midnight」のK-POP風まで幅広いジャンルに対応している
- 「絵画」の高難易度な振り付けをわずか1日で習得し、振付師kazuki(s**t kingz)も驚きを示した
- バンド楽曲「ダンスホール」や「breakfast」でもダンスMVを制作し、TikTokでのバズにつなげている
- プロダンサーからは「歌って踊れるボーカリスト」として国内トップクラスの評価を得ている
- 2026年の最新曲「0.2mm」ではダンスを封印し、表現手法の幅をさらに広げた
- 1stミニアルバム『OITOMA』にはダンス楽曲が複数収録されソロ活動5周年の集大成となっている
- 国立競技場公演や映画主題歌など、2026年も大森元貴のパフォーマンスから目が離せない

