Mrs. GREEN APPLEのボーカル&ギターとして絶大な人気を誇る大森元貴さん。
バンド名に「APPLE」を冠しているにもかかわらず、実はりんごアレルギーであるという事実をご存じでしょうか。
2022年にSNSで初めて告白して以降、そのギャップは大きな話題を呼び続けています。
さらに2025年には青森県・長野県の「グリーンアップル大使」に就任し、りんごを食べられないのに大使を務めるという異例の展開も注目を集めました。
この記事では、大森元貴さんのりんごアレルギーに関する公表の経緯や医学的な背景、大豆アレルギーとの関係、バンド名の由来との矛盾、さらにはキャリアへの影響まで、あらゆる角度から詳しく掘り下げていきます。
アレルギーを抱えながらも第一線で活躍し続ける大森さんの姿を通じて、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)という近年増加している疾患への理解も深まるはずです。
大森元貴のプロフィールと経歴
大森元貴さんは1996年9月14日生まれ、東京都西東京市出身のミュージシャンです。
歌手、シンガーソングライター、ギタリスト、作詞家、作曲家、編曲家、そして俳優と、多彩な肩書きを持っています。
ロックバンド・Mrs. GREEN APPLEではボーカルとギターを担当し、全楽曲の作詞・作曲・編曲を手がけるフロントマンとして活動しています。
小学6年生の頃に初めて楽曲を制作したのがキャリアの原点でした。
2013年にMrs. GREEN APPLEを結成し、2015年にはメジャーデビューを果たしています。
2020年にバンドが一時活動休止に入ると、ソロ活動をスタートさせ、2021年2月24日にソロデビューを実現しました。
同年には絵本『メメント・モリ』も発売し、音楽以外の分野でもマルチな才能を発揮しています。
所属レーベルはユニバーサルミュージックで、2023年には結成10周年を迎えました。
2025年にはデビュー10周年というメモリアルイヤーを迎え、バンドとしての活動はさらに加速しています。
そして2026年1月1日には「フェーズ3」の開幕を宣言し、活動休止期間を設けずに3人体制で走り続けることを表明しました。
大森元貴がりんごアレルギーを公表した経緯
2022年8月の初告白
大森元貴さんがりんごアレルギーを初めて公の場で明かしたのは、2022年8月30日のことです。
自身のX(旧Twitter)に「改めて、Mrs. GREEN APPLE 大森元貴です。
りんごアレルギーです。
」と投稿しました。
バンド名に「APPLE」が含まれているだけに、この告白はファンの間で驚きと笑いをもって受け止められています。
投稿は瞬く間に拡散され、数万件のいいねとリポストを記録しました。
2025年1月の再告白でトレンド入り
2025年1月6日、Xのフォロワーが急増したタイミングで大森さんは改めて自己紹介を投稿しています。
「フォローしてくださる方が急増してて恐縮です。
改めて自己紹介させてください」という前置きのあと、「Mrs. GREEN APPLEというバンドで曲を作り、歌をうたってます。
げんきではなくもときです。
リンゴアレルギーです」と締めくくりました。
名前の読み方の訂正とアレルギーの告白を同時に行うユーモアあふれる投稿は、大きな反響を呼んでいます。
日刊スポーツの報道によれば、「りんごアレルギー」がXのトレンドに入り、「何度見ても特大の矛盾」「まさかのリンゴアレルギー」といったコメントが殺到しました。
東京スポーツ、中日新聞、ハフポスト日本版など複数の主要メディアもこの話題を取り上げています。
ファンの反応と社会的影響
アレルギー告白に対するファンの反応は一貫してポジティブなものでした。
「Mrs. GREEN APPLEなのにりんごアレルギー」というギャップをユーモラスに楽しむ声が大半を占めています。
一方で「同じくりんごアレルギーです」と共感するコメントも多く寄せられ、花粉食物アレルギー症候群への認知拡大に一役買った側面もあります。
アレルギーを持つ人々にとって、国民的アーティストが同じ悩みをオープンにすることは心強いメッセージとなったようです。
りんごアレルギーとは何か?症状と原因を解説
りんごアレルギーの正体は口腔アレルギー症候群
りんごアレルギーの多くは、医学的に「口腔アレルギー症候群(OAS:Oral Allergy Syndrome)」と呼ばれる症状に分類されます。
生のりんごを食べた直後に、口の中や唇、喉にかゆみやヒリヒリ感、腫れなどが生じるのが代表的な症状です。
東京スポーツの報道では、大森さんのアレルギーについて「リンゴなどバラ科の果物を食すと、口の中やのどにかゆみが出る」と説明されていました。
症状は通常15分以内に現れ、多くの場合は口腔内に限定されますが、まれにアナフィラキシーのような重篤な全身反応を引き起こすケースもあるため注意が必要です。
花粉食物アレルギー症候群(PFAS)との関係
りんごアレルギーは近年「花粉食物アレルギー症候群(PFAS:Pollen-Food Allergy Syndrome)」という、より広い概念で捉えられるようになっています。
PFASとは、花粉症の患者が特定の生の果物や野菜を食べた際に、花粉と似た構造を持つタンパク質に免疫が反応してアレルギー症状を引き起こす疾患です。
日本アレルギー学会によれば、花粉のアレルゲンと果物に含まれるアレルゲンの間に「交差抗原性」があることが原因とされています。
特にシラカバやハンノキといったカバノキ科の花粉症を持つ人が、りんごを食べた際に症状が出やすいことが確認されています。
バラ科の果物で注意すべき食品
りんごアレルギーを持つ方は、同じバラ科に属する他の果物にも注意が求められます。
具体的には桃、梨、さくらんぼ、いちご、プラムなどが該当し、これらを生で食べると類似の症状が現れる可能性があるとされています。
大森さんが嫌いな食べ物としていちごを挙げていることは広く知られていますが、バラ科の果物に対するアレルギーとの関連性を指摘する声もあります。
ただし、嫌いなことと医学的なアレルギーは必ずしも同義ではなく、いちごについてはアレルギーとしての公式な言及はありません。
加熱すればりんごは食べられる?
口腔アレルギー症候群の特徴として、加熱処理によりアレルゲン性が大幅に弱まることが知られています。
日本アレルギー学会の情報によれば、りんごジャムやアップルパイ、100%りんごジュースなど熱処理された製品であれば、症状が出にくいケースが多いとのことです。
ただし、個人差は大きく、加熱食品であっても反応が出る人は存在します。
アレルギーの症状が疑われる場合は自己判断せず、専門医への相談が推奨されています。
大森元貴は大豆アレルギーも持っている
軽度の大豆アレルギーとお豆腐への愛
りんごアレルギーに加え、大森元貴さんは軽度の大豆アレルギーも抱えていると言われています。
Wikipediaの記載によれば、バンド名に「APPLE」とあるがりんごアレルギーであること、さらに軽度の大豆アレルギーでもあることが明記されています。
興味深いのは、大森さんの好きな味噌汁の具が豆腐であるというエピソードです。
ファンの間では「軽度の大豆アレルギーだからこそ、ギリギリのところで味わうお豆腐が好き」という趣旨のエピソードが広く共有されています。
アレルギーがあっても好きな食べ物を楽しもうとする姿勢に、共感の声が多く寄せられているようです。
大豆アレルギーと花粉症の関連
大豆アレルギーもまた、花粉症との関連が医学的に指摘されている疾患のひとつです。
近年では豆乳を飲む人が増加するとともに、カバノキ科花粉に感作された人が豆乳でアレルギー反応を起こすケースが報告されています。
大森さんのりんごアレルギーと大豆アレルギーが併存していることは、花粉を起点とした交差反応によるものである可能性を示唆しています。
もちろん医学的な詳細は本人のみが知るところですが、PFASの典型的なパターンと符合する点は多いと言えるでしょう。
バンド名にAPPLEを入れたのにりんごアレルギー?その理由
バンド名の由来は「音の響き」だった
多くのファンが疑問に思う「なぜりんごアレルギーなのにバンド名にAPPLEを入れたのか」という問いに対し、大森さん自身がその答えを明かしています。
2023年7月のモデルプレスのインタビューによれば、バンド名は主に「音の響き」で決めたとのことです。
ファミリーレストランでメニューを眺めながら、「食べ物の名前が入っていると覚えてもらいやすいのではないか」と考えていた際に、メンバーの誰かが「GREEN APPLE」と提案しました。
大森さんは中性的なニュアンスを加えるために「Mrs.」を付け加え、現在のバンド名が誕生しています。
りんごアレルギーを忘れてバンド名を決定
青森朝日放送の報道によれば、大森さんは「自身が食べられないことを忘れてバンド名を付けた」とされています。
「いつまでも熟さずに青りんごのような気持ちでやっていきたい」という想いも込められているものの、命名の時点ではアレルギーのことが頭になかったようです。
2025年9月のグリーンアップル大使任命式では「まさかMrs. GREEN APPLEというバンド名がこういった形で繋がりを感じるとは、バンド名をつけた時は思ってもみませんでした」とコメントしています。
結果として、この矛盾がバンドの話題性を大きく高めることになりました。
ファンからりんごが届く問題
バンド名の影響で、ファンからりんごをプレゼントされる機会が非常に多いことも知られています。
2023年のインタビューでは「めっちゃいただく」と明かしつつ、「食べれないんです」と困ったエピソードを語っていました。
りんごアレルギーの事実が広く認知されたことで、この状況は改善されつつあると考えられます。
グリーンアップル大使就任とりんごアレルギーの話題
青森県・長野県が大使に任命した背景
2025年9月12日、Mrs. GREEN APPLEのメンバー3人が青森県と長野県の「グリーンアップル大使」に任命されました。
日本のりんご生産量で上位を占める両県が、りんご市場全体の活性化を目指して、デビュー10周年を迎えたMrs. GREEN APPLEを起用した形です。
国産の青りんご市場はりんご全体の約1割にとどまるものの、糖度や香りの豊かさといった魅力があり、品種全体に占める割合は増加傾向にあります。
任命式では青森県の宮下宗一郎知事と長野県の阿部守一知事から、りんごの木で作られた特別な委嘱状が手渡されました。
りんごを食べられない大使の誕生
任命式で最も注目を集めたのは、大森さんのりんごアレルギーに関するやりとりです。
司会者から「実は大森さん、りんごアレルギーなんですよね?」と問いかけられると、大森さんは「僕が一番驚いていますね。
『いいんだ』って。
本当に何回も確認しました」と答え、会場は大きな笑いに包まれました。
さらに「食べられないんですけども、全力で応援していきたいと思います」と力強く宣言しています。
テレビ朝日、TBS、フジテレビ、読売新聞、朝日新聞、オリコン、サンスポ、スポニチ、デイリースポーツ、MANTANWEBなど20を超える主要メディアが一斉にこの話題を報じました。
香りだけの食リポに挑戦
任命式では青りんごの試食コーナーが設けられ、若井滉斗さんと藤澤涼架さんが実際に青りんごを味わっています。
めざましメディアの報道によれば、りんごアレルギーの大森さんは「香り担当」として2人を見守る役割に徹しました。
食べることはできなくても、香りで青りんごの魅力を伝えようとする姿がメディアで大きく取り上げられています。
この任命式をきっかけに、大森さんがディレクションしたMrs. GREEN APPLE特別デザインのボックスに入った青りんごが、全国で順次展開されることも発表されました。
ハウス食品カレーCMとりんごアレルギーの関係
2025年7月、Mrs. GREEN APPLEがハウス食品のカレー新TVCM「不思議なカレーパーティー・夏」に出演することが発表されました。
CM楽曲には大ヒット曲「ライラック」が起用され、7月14日から全国で放送が開始されています。
CMでは大森さん、若井さん、藤澤さんの3人が森の奥で不思議なカレーパーティーに出会うという内容で、陽気な雰囲気が印象的な仕上がりです。
しかしファンの間では、バーモントカレーの原材料にりんごが含まれていることから、「大森さんは大丈夫なのか」という声が上がりました。
ハウス食品が展開するカレーブランドのうち、バーモントカレーにはりんごが使用されている一方で、こくまろカレーやジャワカレーにはりんごが含まれていないことが一般的に知られています。
また、前述の通りりんごアレルギーは加熱処理によりアレルゲン性が弱まることが多いとされており、カレールーのような加工食品では症状が出にくい可能性があります。
ただし個人差があるため、一概に安全とは断言できません。
10月13日からは秋篇のCMも放送が始まり、Mrs. GREEN APPLEとハウス食品のタイアップは長期的な展開となっています。
大森元貴の健康に関するその他のトピック
突発性難聴の発症と治療
2024年1月19日、大森元貴さんは左耳に聞こえづらい症状を感じ、翌20日に突発性難聴と診断されたことを公式サイトとSNSで公表しました。
ステロイドによる治療を開始しましたが、入院を選択せずにツアーの続行を決断しています。
2024年2月にはスポニチの報道を通じて「かなり気持ちが不安定で落ちている」とステロイドの副作用に苦しむ心境を明かしました。
「体は動くけど重たい」「鉛が入ってるみたいに手足がだるい」「寝ても回復しきらない」という辛い状況の中でもステージに立ち続け、2024年9月にはツアーを完走しています。
モデルプレスの2024年12月のインタビューでは、メンバー間の絆で困難を乗り越えた背景が語られました。
アトピー性皮膚炎に関する情報
ファンの間では大森さんがアトピー性皮膚炎を抱えているとの情報が広く共有されています。
SNS上ではアトピーに関する共感の声が多数見られ、同じ悩みを持つファンにとって励みになっているようです。
ただし、大森さんが公式なメディアインタビュー等でアトピーという診断名を明確に公表した報道は限定的であり、信頼性の高い情報源からの確認が必要な点には注意が求められます。
なお、メンバーからは「ぷくぷく赤ちゃん肌」と評されるエピソードが2026年3月に話題となっています。
フェーズ3と健康への意識
2026年1月1日、Mrs. GREEN APPLEは「フェーズ3」の開幕を宣言しました。
活動休止期間を設けず、大森、若井、藤澤の3人体制で活動を継続することが明言されています。
スポニチの報道によれば、大森さんは「今年は、寝ます」「昨年は大変充実」とコメントし、2026年夏には1カ月の休暇を予定していることも明かしました。
突発性難聴やアレルギーといった健康上の課題を経験したことで、体調管理への意識がより一層高まっていることがうかがえます。
花粉食物アレルギー症候群(PFAS)の最新データ
17歳の約11%が発症している実態
国立成育医療研究センターが2025年10月21日に発表した研究結果は、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)の深刻さを浮き彫りにしました。
17歳の青少年458人を対象とした縦断的研究「成育コホート」の分析によると、約11.2%がPFASを発症していることが明らかになっています。
参加者の54.4%が花粉アレルギーを有しており、花粉症の広がりとPFASの増加には密接な関連があることが示されました。
原因食品の第1位はりんご
PFASの原因食品として最も多かったのはりんごで、全体の45.1%を占めています。
次いでキウイが41.2%、パイナップルなども原因食品として報告されました。
13歳時点の調査ではPFAS有病率が約10%だったことから、年齢とともに発症率が上昇する傾向も確認されています。
さらにPFASとアトピー性皮膚炎の既往歴との間に顕著な関連が認められたことも、注目すべきポイントです。
花粉症との交差反応のメカニズム
PFASが起こるメカニズムは、花粉と果物・野菜に含まれるタンパク質の構造的な類似性にあります。
体が花粉中のタンパク質を「異物」として記憶している場合、構造が似ている果物のタンパク質に対しても免疫が反応してしまうのです。
日本医師会の健康ぷらざ(No.477)でも、花粉症と果物アレルギーの関係が詳しく解説されており、カバノキ科の花粉とバラ科の果物の間に強い交差抗原性があることが示されています。
花粉症の有病率が年々増加する日本では、PFASの患者数も今後さらに拡大すると予測されています。
りんごアレルギーで注意すべきポイント
りんごアレルギーを疑う症状がある場合、まず押さえておきたい注意点がいくつかあります。
第一に、自己判断で放置しないことが重要です。
口腔内のかゆみ程度で済むことが多い一方で、まれにアナフィラキシーのような全身性の重篤な反応を引き起こすケースも報告されています。
日本アレルギー学会は、症状がある場合に専門医への受診を強く推奨しています。
第二に、加熱食品が必ずしも安全ではない点にも留意が必要です。
加熱によりアレルゲン性が弱まるケースが多いものの、全ての人に当てはまるわけではありません。
個人の体質やアレルギーの程度によっては、加工食品でも症状が出る可能性があります。
第三に、りんご以外のバラ科果物にも注意が求められます。
桃、梨、さくらんぼ、いちご、プラムなど同じバラ科に属する果物で同様の反応が起こり得るため、ひとつの果物でアレルギーが確認された場合は他の果物についても確認することが望ましいでしょう。
第四に、花粉症との関連を意識することも大切です。
花粉症を持つ人はPFASを発症するリスクが高く、特にカバノキ科の花粉症がある方はバラ科の果物に対して注意を払う必要があります。
まとめ:大森元貴のアレルギーが教えてくれること
- 大森元貴さんはりんごアレルギーであることを2022年8月にXで初公表し、2025年1月の再告白でトレンド入りするほどの反響を呼んだ
- りんごアレルギーの正体は口腔アレルギー症候群(OAS)であり、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)の一種として医学的に位置づけられている
- りんごに加えて軽度の大豆アレルギーも持っており、好きな豆腐を「ギリギリで味わう」エピソードがファンに親しまれている
- バンド名「Mrs. GREEN APPLE」は音の響きで命名されたもので、りんごアレルギーを忘れて付けた結果が逆に話題性を生んでいる
- 2025年9月に青森県・長野県の「グリーンアップル大使」に就任し、りんごを食べられない大使として20以上のメディアに報じられた
- ハウス食品のカレーCMタイアップでは、りんご含有のバーモントカレーとの関係がファンの間で話題になった
- 2024年1月には突発性難聴を発症し、ステロイド治療の副作用に苦しみながらもツアーを完走している
- 国立成育医療研究センターの2025年調査によると、17歳の約11.2%がPFASを発症しており原因食品の第1位はりんごである
- 嫌いな食べ物としていちごを公言しているが、バラ科の交差反応との関連は公式には明言されていない
- アレルギーをオープンにする大森さんの姿勢は、同じ悩みを持つ人々への共感と花粉食物アレルギー症候群の認知向上に貢献している

