クールジャパン戦略担当大臣としても活躍する小野田紀美議員ですが、その異色の経歴の中でも特に注目されるのがゲーム会社での勤務経験です。
結論から言うと、小野田紀美議員が前職として勤務していたゲーム会社は「株式会社アスガルド」で、同社の女性向けコンテンツブランド「honeybee(ハニービー)」の担当者として活躍していました。
この記事では、小野田紀美議員の知られざる前職であるゲーム会社勤務時代について、担当していた業務や、その経験が現在の政治活動にどう繋がっているのかを詳しく解説します。
小野田紀美が勤務していたゲーム会社は「株式会社アスガルド」
小野田紀美議員の公式サイトによると、彼女は2008年から2010年にかけて「株式会社アスガルド」に勤務していました。
この会社は、女性向けのゲームやCDコンテンツを制作・販売していたことで知られています。
小野田議員は、このゲーム制作会社で広報プロモーション、制作、そしてブッキングといった多岐にわたる業務を担当していたと公表されています。
彼女の「オタク」としての一面は有名ですが、その原点とも言えるのが、このアスガルドでの実務経験なのです。
女性向けブランド「honeybee」のプロデュースを担当
株式会社アスガルドの中でも、小野田議員は特に女性向けゲームブランド「honeybee」に深く関わっていました。
同じく国会議員で漫画家の赤松健氏によると、小野田議員は「女性向けシチュエーションCDやBLCDを中心に広報&プロデュースしていた、元本職の方です」と紹介されており、単なる社員ではなく、コンテンツ制作の中心的な役割を担っていたことがうかがえます。
この経験は、彼女がコンテンツ産業の構造やファンの心理を深く理解していることの証明と言えるでしょう。
なぜゲーム会社へ?政治家を目指すまでの異色の経歴
小野田議員は拓殖大学政経学部を卒業後、すぐに政治の道に進んだわけではありませんでした。
公式サイトのプロフィールによれば、大学卒業後の2005年から2007年にかけて、ソニー銀座のプレイステーションアテンダント、塾講師、雑誌編集、さらにはモデルなど、非常に多彩な職を経験しています。
様々な社会経験を積む中で「せっかくなら好きな事を仕事にしよう」と考え、前職として選んだのがゲーム会社「アスガルド」でした。
彼女はゲーム会社に勤務しながら「TOKYO自民党政経塾」に通い、政治家への道を本格的に模索し始め、2011年に東京都北区議会議員選挙で初当選を果たします。
ゲーム会社での経験が「クールジャパン戦略担当大臣」の素地に
小野田議員はかねてよりゲームやアニメ、漫画が好きないわゆる「オタク」であることを公言しており、マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟にも参加し、表現規制には反対の立場を明確にしています。
このゲーム会社での前職経験は、単なる趣味の延長線上にあるものではなく、彼女の政治信条や専門分野を形作る上で極めて重要な役割を果たしました。
2025年10月に発足した高市内閣では、経済安全保障担当大臣などと並び、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略)に任命されました。
就任会見では「日本の自由な表現が持つコンテンツの力というものを、海外との交流にも、そして経済の柱としても、あらゆる面で皆様の『好き』を力に変えていく、これを実現していけたら」と語っており、アスガルドでの現場経験が、現在の政策ビジョンに直結していることがわかります。
まとめ
小野田紀美議員が前職として勤務していたゲーム会社は、「株式会社アスガルド」であり、特に女性向けブランド「honeybee」の広報やプロデュースを担当していました。
このゲーム制作会社での経験は、彼女の「オタク」としての一面を裏付けるだけでなく、コンテンツ産業への深い理解を育みました。
そしてその知見は、現在のクールジャパン戦略担当大臣としての政策立案に明確に活かされています。
異色の経歴を持つ彼女が、今後どのように日本のコンテンツ文化を世界に発信していくのか、その手腕に大きな期待が寄せられています。

