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すずめの戸締まりサダイジンの正体は?目的や謎を徹底考察

新海誠監督の映画「すずめの戸締まり」に登場する謎の黒猫サダイジン。

物語の後半から姿を現し、重要な役割を果たすキャラクターですが、正体については作中で明確に語られていません。

「サダイジンは一体何者なのか」「なぜ環さんに取り憑いたのか」「ダイジンとの関係は」など、多くの疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、サダイジンの正体や目的について、作中の描写や小説版の情報、日本神話との関連性まで踏まえて徹底的に考察していきます。

映画を見て疑問が残った方、もう一度作品を深く理解したい方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

サダイジンとは?基本情報と登場シーン

サダイジンは、すずめの戸締まりに登場する人間の言葉を話す謎の黒い猫です。

物語の後半、主人公の鈴芽が「戸締まりの旅」を続ける中で出会う重要なキャラクターとなっています。

白い子猫のダイジンとは対照的な存在として描かれ、物語の結末に大きく関わっていきます。

サダイジンの初登場は羊朗の病室

サダイジンが初めて姿を現すのは、映画が後半に差し掛かったころです。

草太を助けたい鈴芽は、草太の祖父である宗像羊朗が入院する東京の病院を訪れます。

羊朗から「人のくぐれる後ろ戸は生涯にひとつだけ」というアドバイスを受け、鈴芽が病室を去った直後、窓辺に黒猫の姿をしたサダイジンが現れました。

羊朗は「お久しゅうございます。

とうとう抜かれてしまいましたな」と敬語で挨拶し、「あの子についていかれますかな。

よろしくお頼み申します」と頼み込んでいます。

この会話から、羊朗とサダイジンには以前から面識があり、サダイジンは羊朗よりも目上の存在であることがうかがえます。

黒い大猫の外見と特徴

サダイジンの外見は、ぎらぎらと光る緑色の瞳を持つ大型の黒い猫です。

目を縁取る毛の模様はダイジンと対照的になっており、ダイジンが左目を黒い毛で縁取っているのに対し、サダイジンは右目を白い毛で縁取っています。

身体の大きさは自在に変えられ、初めて鈴芽の前に現れた際には乗用車と同程度の巨体でしたが、車の後部座席にすっぽり収まるサイズまで縮むこともできます。

小説版では「幼子のような声色とは裏腹に、くっきりとした知性と明確な意志を宿しており、その口ぶりには要石として過ごした時の長さがにじみ出ている」と描写されています。

声優は山根あん(ダイジンと同一)

サダイジンの声を担当しているのは、ダイジンと同じく山根あんさんです。

山根さんは本作でダイジン役として声優デビューを果たした宮城県仙台市出身の子役で、公開当時は小学2年生でした。

その後、ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのルマリー役やディズニー映画ウィッシュの子ねずみ役など、海外作品の吹き替えにも続々と抜擢されています。

ダイジンとサダイジンの両方を同じ声優が演じていることで、二匹の深い関係性が表現されているとも考えられます。

サダイジンの正体は東の要石

サダイジンの正体は、黒猫の姿を借りた「東の要石」です。

要石とは、地震のような災いを鎮める力を持つとされる石を指し、作中ではミミズと呼ばれる災いを封じ込める役割を担っています。

猫の姿は「かりそめの顕現」であり、本来の姿は別にあることが示唆されています。

東京・皇居の地下でミミズの頭を押さえていた

サダイジンは、東京都千代田区の皇居の地下深くにある古びた後ろ戸のもとで人知れず祀られていました。

ミミズの頭を押さえる役割を担い、永きにわたって災いを鎮めてきた存在です。

皇居という日本の中心地に東の要石が存在するという設定は、日本神話における要石伝説とも深く関連しています。

実際に鹿島神宮と香取神宮には要石が実在し、地震を鎮めるという伝承が古くから伝わっているのです。

西の要石ダイジンとの役割の違い

要石は東西に2つ存在し、それぞれが異なる役割を担っています。

項目 ダイジン(西の要石) サダイジン(東の要石)
白い子猫 黒い大猫
押さえていた部位 ミミズの尻尾 ミミズの頭
要石の位置 九州・宮崎県 東京都千代田区・皇居の地下
性格 幼子のよう、気まぐれ 落ち着いた大人、明確な意志

ダイジンが西日本でミミズの尻尾を押さえ、サダイジンが東日本でミミズの頭を押さえることで、日本全体の災いを封じ込めていたのです。

この二柱の要石が対になって存在することで、ミミズは完全に封印されていました。

猫の姿は「かりそめの顕現」

草太は作中でダイジンについて「あの形は、かりそめの顕現だよ」と説明しています。

この言葉はサダイジンにも当てはまり、黒猫の姿はあくまで一時的なものであり、本当の姿は別にあることを意味しています。

映画のクライマックスでは、サダイジンが「猛き大大神」としての真の姿を現すシーンが描かれており、猫の姿がかりそめであったことが証明されました。

猫の姿が選ばれた理由について、公式パンフレットでは「古来から猫は異世界への案内役というイメージがある」と説明されています。

サダイジンは元人間?正体に関する4つの考察

サダイジンの正体が要石であることは確定していますが、要石になる前は何者だったのでしょうか。

作中では明確に語られていませんが、いくつかの有力な考察が存在します。

羊朗の言動や物語の描写から、元は人間だった可能性が高いと考えられています。

羊朗の先輩閉じ師または年長の身内説

最も有力な説は、サダイジンが羊朗の先輩閉じ師、または年長の身内の元閉じ師だったというものです。

根拠となるのは、羊朗がサダイジンに対して「お久しゅうございます」「よろしくお頼み申します」と敬語で話しかけている点です。

閉じ師の頭領である羊朗が敬意を示すほどの存在であることから、羊朗より年長者、または位の高い閉じ師だったと推測できます。

また、羊朗は鈴芽に「只人に関われることではないのだよ」と話しており、一般の人間は要石になれないことが示唆されています。

草太の父親説は成り立つのか

一部では、サダイジンが草太の父親の転生した姿ではないかという考察もあります。

根拠として、サダイジンが最終的に草太の願いを聞き入れて要石となった点が挙げられます。

しかし、新海監督はインタビューで「草太の父親は教師で、草太はその父の背中を追いかけて教師を志した裏設定がある」と語っています。

この発言から、草太の父は閉じ師ではなく教師だった可能性が高く、サダイジンが草太の父である説は成り立ちにくいと考えられます。

過去に災いを鎮めた人柱説

ダイジンとサダイジンの正体は、過去に災害を鎮めるため神に捧げられた人柱だという説も有力です。

羊朗は鈴芽に「草太はこれから何十年もかけ、神を宿した要石になっていく」「それは人の身には望み得ぬほどの誉れなのだよ」と話しています。

「人の身には」という表現から、生身の人間が要石になるという解釈が導き出されます。

草太が椅子の姿に変えられた後に要石となったように、ダイジンやサダイジンも元は人間であり、何らかの理由で要石となったと考えられるのです。

宗像家の祖霊説

サダイジンとダイジンは、名前も忘れてしまった宗像家の祖霊なのではないかという説もあります。

宗像という姓は、世界遺産にもなっている宗像三女神を祀る宗像大社と関連があり、神職の家系を示唆しています。

閉じ師の家系である宗像家が代々、大きな災いが起こるたびに自らを犠牲にして要石となってきた可能性があります。

サダイジンが羊朗に対して旧知の態度を取るのも、宗像家の先祖として子孫を見守ってきたからかもしれません。

サダイジンはなぜ抜けたのか?

物語中盤、東京で大きな地震が発生し、草太は「抜けたんだ。

二つ目の要石が!」と叫びます。

サダイジンがなぜ抜けてしまったのか、その経緯を詳しく見ていきましょう。

ダイジンが抜けたことが連鎖的にサダイジンの限界を招いたと考えられています。

ダイジンが抜けてから4日後に限界を迎えた

サダイジンが抜けたのは、鈴芽がダイジン(西の要石)を抜いてから4日後のことでした。

小説版では、サダイジンが4日間にわたって一本だけで暴れ狂うミミズを押さえつけていたことが描かれています。

しかし、勢力を強めたミミズの力に耐えきれず、とうとう抜けてしまいました。

サダイジンが抜けたことで、これまで封じていた災いのすべてが現世に逃げ出してしまう危機が訪れたのです。

1本だけでミミズを押さえきれなかった理由

古来から日本には、地震の原因となるナマズの頭と尻尾を押さえる2つの要石が存在するという伝承があります。

この伝説が示すように、巨大な災いを封じ込めるには2つの要石が必要なのです。

ダイジンが西でミミズの尻尾を押さえ、サダイジンが東でミミズの頭を押さえることで、初めてミミズは完全に封印されていました。

片方だけでは、ある程度身動きが取れるようになったミミズが暴れ、残った要石にも過大な負荷がかかります。

サダイジンが4日間持ちこたえたこと自体が、長年要石として力を蓄えてきた証拠といえるでしょう。

サダイジンの目的は何だったのか

サダイジンは、鈴芽の前に現れてからどのような目的を持って行動していたのでしょうか。

作中での発言や行動から、サダイジンの真の目的を読み解いていきます。

最終的には、自らの使命を果たすために再び要石に戻ることを選択しました。

「ひとのてで もとにもどして」の意味

芹澤の車に乗って宮城へ向かう途中、サダイジンは「ひとのてで もとにもどして」と語りました。

この言葉は「人間の手で再び要石に戻してほしい」という意味です。

要石は自らの力では元の姿に戻ることができないため、閉じ師の力を借りる必要があったのです。

サダイジンは、鈴芽が常世に入ることを望んでいると知り、彼女の力を借りて要石としての使命を果たそうとしていました。

鈴芽についていった理由

サダイジンが鈴芽についていった理由は複数考えられます。

まず、羊朗から「あの子についていかれますかな」と頼まれていたことが挙げられます。

また、サダイジン自身が要石に戻るためには、常世に入れる人間が必要でした。

鈴芽は4歳の頃に後ろ戸を通って常世に迷い込んだ経験があり、唯一常世に入れる存在だったのです。

サダイジンは、鈴芽の旅をサポートしながら、自らも要石に戻る機会を待っていたと考えられます。

最終的に再び要石になることを選んだ

物語のクライマックスで、サダイジンは草太の願いを聞き入れ、再び要石となることを選択します。

常世で荒れ狂うミミズに対し、サダイジンは「猛き大大神」としての真の姿を現して立ち向かいました。

ダイジンとともに再び要石となったことで、ミミズは再び封印され、日本は大災害の危機から救われました。

サダイジンにとって、要石に戻ることは「望み得ぬほどの誉れ」であり、閉じ師としての使命を全うする行為だったのです。

サダイジンが環さんに取り憑いた理由を考察

映画の中で最も理解しにくいシーンの一つが、サダイジンが環さんに取り憑いて鈴芽に辛辣な言葉を吐かせた場面です。

なぜサダイジンはこのような行動を取ったのでしょうか。

複数の解釈が可能なこのシーンを、さまざまな角度から考察していきます。

環さんは「うちの子になりんさい」を覚えていた

映画では、環さんが鈴芽に「うちの子になれって言ったの覚えてるでしょ」と言われた際、「そんなの覚えちょらん」と答えています。

しかし、小説版では環さんが当時のことをはっきり覚えていることが明記されています。

「あの時に抱いた体の小ささと冷たさを、環さんは今でもくっきりと覚えている」という描写があるのです。

つまり、サダイジンに取り憑かれた状態での「覚えていない」という発言は、環さん本人の言葉ではなかったと解釈できます。

鈴芽を常世へ向かわせるための助け舟

小説版では、環さんが稔さんとの電話中に、鈴芽の行動が「自分の想像を遥かに超えている」こと、そして「不吉な予感」がすることを認識した描写があります。

環さんは鈴芽を現世に引き戻そうとしていました。

しかし、鈴芽が常世で草太を助けるためには、環さんの制止を振り切る必要がありました。

サダイジンは、鈴芽が覚悟を持って常世へ向かえるよう、二人の関係に一時的な亀裂を入れることで助け舟を出したという解釈ができます。

本音をぶつけ合わせて関係を改善させた

サダイジンの行動には、環さんと鈴芽の関係を改善させる意図があったとも考えられます。

二人は12年間一緒に暮らしてきましたが、本音をぶつけ合うことは少なかったようです。

サダイジンが環さんの抑圧された感情を引き出すことで、二人は初めて本心を伝え合う機会を得ました。

実際、旅から帰った後の二人は口げんかが増えましたが、鈴芽はそれを「気持ちいいもの」と感じています。

小説版では、サダイジンがダイジンと一緒に後部座席で丸くなった際、「ひと仕事終えた」というような満足げな姿を見せています。

単なる神の気まぐれの可能性も

草太は作中で「気まぐれは神の本質だからな」と語っています。

サダイジンが環さんに取り憑いたのは、深い意図があったわけではなく、単なる神としての気まぐれだった可能性も否定できません。

猫の姿を借りているサダイジンには、猫特有の気まぐれな性格も備わっていたのかもしれません。

明確な答えは作中で示されておらず、視聴者の解釈に委ねられている部分といえるでしょう。

ダイジンとサダイジンの違いを徹底比較

白い子猫のダイジンと黒い大猫のサダイジンには、どのような違いがあるのでしょうか。

外見や性格、役割の違いを詳しく比較していきます。

二匹の関係性についても考察を加えます。

外見・大きさ・性格の違い一覧

ダイジンとサダイジンの違いを表にまとめました。

項目 ダイジン サダイジン
大きさ 子猫サイズ 乗用車〜犬サイズまで可変
目の特徴 左目を黒い毛で縁取り 右目を白い毛で縁取り
要石の位置 西(九州) 東(東京)
押さえていた部位 ミミズの尻尾 ミミズの頭
性格 幼子のよう、気まぐれ 落ち着いた大人、明確な意志
行動原理 鈴芽と一緒にいたい 要石としての使命を果たしたい

白と黒、小と大、西と東というように、二匹は対照的な存在として描かれています。

大きさの違いは親子関係を表現している

2024年4月に公式Twitterで行われた「すずめの質問箱」企画で、ダイジンとサダイジンの大きさの違いについて回答がありました。

新海監督は「血の繋がりのあるなしに関わらず、『親子のような関係』が『すずめ』のテーマの一つ」と説明しています。

小さなダイジンと大きなサダイジンの大きさの違いは、この親子関係を視覚的に表現したものでした。

鈴芽と環さん、鈴芽と母・椿芽、そしてダイジンとサダイジンと、作品全体を通して親子の関係性が描かれているのです。

二匹の関係性と最後の共闘シーン

サダイジンが鈴芽の前に姿を現した際、環さんの本心を暴いて鈴芽を傷つけたことに怒ったダイジンが飛びかかりました。

しかし、サダイジンはダイジンを軽くいなして首根っこを捕まえ、そのまま車の後部座席に一緒に乗り込んでいます。

以降、二匹の間に険悪な雰囲気はなく、互いにくっつくようにして丸くなるという親猫と子猫を思わせる和やかな姿が描かれています。

物語のクライマックスでは、二匹は共に「猛き大大神」としての真の姿を現し、荒れ狂うミミズに立ち向かいました。

最後は二匹とも再び要石となり、日本を災いから守る使命を果たしています。

サダイジンの真の姿「猛き大大神」とは

物語のクライマックスで、サダイジンはこれまで隠していた真の姿を現します。

猫の姿からは想像できない神々しい姿に変貌したサダイジンについて解説します。

この変身シーンは、サダイジンが単なる猫ではなく、神に近い存在であることを示す重要な場面です。

常世で見せた白い獣の姿

常世に降り立ったサダイジンは、雄叫びとともに一瞬で巨大化しました。

家ほどの大きさがある巨体と、長い髭と尾をたなびかせた白い毛並みの獣へと変貌を遂げています。

黒猫だったサダイジンが白い獣になるという変化は、神としての本質を示しているのかもしれません。

松村北斗さん(草太役)は舞台挨拶で、この姿を「サダイジンラストフォルム」と呼んでいます。

家ほどの巨体でミミズに挑んだ理由

真の姿を現したサダイジンは、現世に出ようと暴れ回るミミズを力づくで食い止めようとしました。

一陣の風のような速さと鋭い爪牙をもって、荒れ狂うミミズに真正面から挑みかかっています。

サダイジンがこの姿を見せたのは、鈴芽と草太が要石を打ち込む時間を稼ぐためでした。

要石として長い年月を過ごす中で神に近い存在となったサダイジンだからこそ、この力を発揮できたのです。

サダイジンの名前の由来と日本神話との関係

サダイジンという名前には、深い意味が込められています。

日本の伝統文化や神話との関連性を紐解いていきましょう。

作品全体の世界観を理解する上で、重要な要素となっています。

左大臣と大神の二つの意味

サダイジンという名前は「左大臣」から来ています。

左大臣は律令制において太政官の長官であり、右大臣よりも上位の役職です。

神社の門にある2体の神像のうち、左大臣は向かって右側(東側)の神を指すため、東の要石であるサダイジンにふさわしい名前といえます。

また、公式パンフレットでは「大臣」と同時に「大神」という意味も込められていると説明されています。

権力やパワーを持つ役割としての「大臣」と、偉大な神である「大神」の両方の意味を持つ名前なのです。

鹿島神宮・香取神宮の要石伝説との関連

作中の要石は、日本神話におけるタケミカヅチノミコトの伝承がもとになっていると考えられます。

茨城県の鹿島神宮と千葉県の香取神宮には、実際に要石が存在します。

古くから「鹿島の神が要石で地震を起こす大鯰の頭を、香取の神が尾を押さえている」という伝説が伝わっています。

作中でダイジンがミミズの尻尾を、サダイジンが頭を押さえているという設定は、この伝説を踏襲したものです。

サダイジンが皇居の地下に祀られているという設定も、日本の中心で国を守るという要石の役割を象徴しています。

猫が異世界への案内役とされる理由

公式パンフレットでは、ダイジンやサダイジンが猫の姿を借りている理由について言及されています。

古来から猫は異世界への案内役というイメージがあり、この伝統的なイメージが採用されました。

日本には猫を祀っている神社も実在しており、すずめの出身地として描かれた宮崎県にも多く存在します。

また、新海誠監督自身が猫好きであることも理由の一つとして挙げられています。

ちなみに監督が実際に飼い始めた猫の名前はダイジンやサダイジンではなく、「つばめ」と「すずめ」だそうです。

サダイジンはかわいそう?視聴者の評判と批判

すずめの戸締まりに対しては、ダイジンやサダイジンの扱いについてさまざまな意見が寄せられています。

視聴者からどのような声が上がっているのか、批判的な意見も含めて紹介します。

作品への理解を深めるために、多角的な視点を確認しておきましょう。

ダイジンの扱いに対する批判の声

多くの視聴者から「ダイジンがかわいそう」という声が上がっています。

鈴芽に「うちの子になる?」と言われて期待を抱いたダイジンは、最終的に「すずめの子にはなれなかった」と言い残して要石に戻りました。

「大嫌い」と言われ、約束を果たしてもらえないまま、子供の姿で再び要石となった結末に、報われなさを感じる視聴者は少なくありません。

一方で、ダイジンは最初から鈴芽を後ろ戸がある場所に案内していたという解釈もあり、彼なりに鈴芽を助けようとしていたという見方もできます。

サダイジンの行動への疑問点

サダイジンが環さんに取り憑いて鈴芽を傷つける言葉を吐かせた行動については、疑問を持つ視聴者もいます。

なぜわざわざ二人の関係を壊すようなことをしたのか、理解しにくいという意見があります。

しかし前述の通り、この行動には鈴芽を常世へ向かわせるため、あるいは二人の関係を改善させるためという意図があったと考察できます。

神の気まぐれという解釈を含め、複数の見方ができるシーンとなっています。

新海監督が込めたメッセージとは

新海監督はインタビューで、この作品を通じて伝えたいことを語っています。

「どんなことを経験しても、その後も人は生きていくことができる。

今、辛いことがあっても、来年の今頃は笑っているかもしれない」というメッセージです。

ダイジンやサダイジンが再び要石となったことは、悲劇的な結末ではなく、「人の身には望み得ぬほどの誉れ」として描かれています。

彼らは自らの意志で使命を選び、鈴芽や草太、そして日本全体を守る存在となりました。

「犠牲になった」というよりも「使命を果たした」という解釈が、作品の意図に近いのかもしれません。

まとめ:サダイジンの正体と役割の結論

確定している事実の整理

  • サダイジンは東京・皇居の地下でミミズの頭を押さえていた「東の要石」である
  • 黒猫の姿は「かりそめの顕現」であり、真の姿は「猛き大大神」と呼ばれる白い獣である
  • 声優は山根あんで、ダイジンと同一人物が演じている
  • 名前の由来は「左大臣」と「大神」の二つの意味を持つ
  • ダイジンが抜けてから4日後に、一本でミミズを押さえきれず抜けてしまった
  • 鈴芽に「ひとのてで もとにもどして」と頼み、最終的に再び要石となった
  • 羊朗とは旧知の間柄で、羊朗から敬語で話しかけられている
  • 環さんに取り憑いて本心を暴いたが、結果として環さんと鈴芽の関係は改善した
  • ダイジンとの関係は親猫と子猫のようで、最後は共にミミズに立ち向かった
  • 鹿島神宮・香取神宮の要石伝説が設定のもとになっている

最も有力な正体の考察

  • 元は人間であり、閉じ師として災いを鎮めるために要石となった存在と考えられる
  • 羊朗に敬語を使われていることから、羊朗の先輩閉じ師または年長の身内の可能性が高い
  • 人柱として神に捧げられ、長い年月をかけて神に近い存在となったという解釈が有力である
  • 宗像家の祖霊であり、代々災いを鎮めてきた閉じ師の一人という説も考えられる
  • 草太の父親説は、監督のインタビュー内容から成り立ちにくいと判断できる
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