一時期、ハリウッド映画の第一線から姿を消していたコメディ界のレジェンド、エディ・マーフィー。
「最近あまり見かけないけれど、なぜ消えたのだろう?」
「現在はどのような活動をしているのか?」
このように気になっている方も多いのではないでしょうか。
かつて数々の大ヒット作を連発していた彼が表舞台から離れた背景には、ある賞の受賞による深い葛藤がありました。
この記事では、エディ・マーフィーが「消えた」と言われるようになった真の理由や、空白期間の過ごし方、そして見事な完全復活を遂げた現在の活動について詳しく解説します。
さらに、驚きの大家族や資産状況、間違いやすいウィル・スミスとの違いについても触れていきます。
エディ・マーフィーはなぜ消えた?俳優業を休止していた3つの理由
エディ・マーフィーが一時的に映画界から距離を置いていた最大の理由は、自身が出演した作品に対する世間の評価と、それによって受けた精神的なショックにあります。
ここでは、彼が俳優業を休止するに至った具体的な3つの要因について解説します。
ラジー賞(最低映画賞)受賞によるショックと「マッド・ファット・ワイフ」
彼が映画出演を控えるようになった直接的なきっかけは、不名誉な映画賞として知られる「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」の受賞です。
特に2007年に公開された映画『マッド・ファット・ワイフ』での評価が決定打となりました。
この作品で彼は、主演男優賞だけでなく、助演男優賞、助演女優賞という不名誉な3部門を同時受賞してしまったのです。
さらに追い打ちをかけるように、2010年には「2000年代最低男優賞」というレッテルまで貼られてしまいました。
コメディアンとして、そして俳優としてプライドを持って活動していた彼にとって、これらの評価は非常に大きなショックを与える出来事でした。
「あいつらは俺に史上最低の俳優という賞を与えた」と後に語るほど、この一件は彼のキャリアに対する意欲を大きく削ぐ原因となったのです。
「くだらない映画は作りたくない」製作現場で感じた虚無感
ラジー賞の受賞を機に、エディ・マーフィーは自身の出演作品や映画製作のあり方について深く思い悩むようになりました。
彼はポッドキャスト番組『Marc Maron’s WTF』に出演した際、当時の心境を赤裸々に語っています。
その中で、「くだらない映画ばかり作っていたから、こんなのは面白くないと考えた」と吐露しています。
ヒット作に恵まれ、高額なギャラを提示される一方で、作品の質が伴わないことへの虚無感が募っていったのです。
「ラジー賞をもらうような作品を作り続けるくらいなら、映画から離れたほうがいい」という結論に至り、彼は自らの意思で映画製作の現場から距離を置くことを決意しました。
当初1年の休暇予定が約8年の「半引退状態」になった経緯
興味深いことに、当初エディ・マーフィー自身はこれほど長い期間休むつもりはありませんでした。
彼は「1年だけ休むつもりだった」と語っていますが、実際にはその休息期間がいきなり6年、そして8年近くへと伸びてしまいました。
この期間、彼は自宅のソファでくつろぎ、ギターを弾くなどして、静かで平穏な時間を過ごしていたといいます。
「このままソファに座ったまま、ずっと起き上がらないのも良い」と考えるほど、ハリウッドの喧騒から離れた生活は彼にとって快適なものだったようです。
しかし、同時に「自分の最後の作品が駄作のまま終わるのは許せない」という俳優としての意地も残っていました。
この「半引退状態」は、彼が心身をリセットし、再び情熱を取り戻すために必要な充電期間だったと言えるでしょう。
エディ・マーフィーの現在は?完全復活を遂げた軌跡と最新作
長い沈黙を破り、エディ・マーフィーは現在、見事な完全復活を遂げています。
単に戻ってきただけでなく、かつての名声を取り戻し、新たな評価を獲得しているのです。
ここでは、彼の復活劇と最新の活動について紹介します。
Netflix「ルディ・レイ・ムーア」での大絶賛と名誉挽回賞の受賞
エディ・マーフィーの復活を決定づけた作品は、2019年にNetflixで配信された映画『ルディ・レイ・ムーア』です。
この作品で彼は、実在したコメディアン兼歌手のルディ・レイ・ムーア役を熱演しました。
映画は批評家や観客から大絶賛され、映画批評サイトRotten Tomatoesでも非常に高い支持率を獲得しました。
さらに特筆すべきは、かつて彼を酷評したラジー賞が、この作品での演技を称えて「名誉挽回賞」を授与したことです。
これにより、彼は過去の汚名を完全に返上し、実力派俳優としての地位を再確立しました。
「ソファから立ち上がって、俺が面白いということを思い出させてやろう」という彼の決意が、最高の結果をもたらしたのです。
待望の続編「ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー」での復帰
復活の勢いは止まらず、彼の代表作である『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズの最新作への出演も実現しました。
Netflix映画『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』において、お馴染みの刑事アクセル・フォーリー役として復帰を果たしています。
このシリーズは彼のキャリアの原点とも言える作品であり、ファンにとっては長年待ち望んでいた続編です。
往年のマシンガントークとアクションは健在で、彼がコメディ・アクションのスターであることを改めて証明しました。
過去の人気シリーズを現代に蘇らせることは容易ではありませんが、彼はそのカリスマ性で作品を成功へと導いています。
今後の活動予定は?「シュレック5」やドキュメンタリー映画への期待
エディ・マーフィーの今後の活動も非常に精力的です。
世界中で大ヒットしたアニメーション映画『シュレック』シリーズの第5作目において、人気キャラクター「ドンキー」の声優として続投することが期待されています。
彼の演じるドンキーはシリーズに欠かせない存在であり、その軽妙なトークを再び聞ける日は近そうです。
また、彼自身のキャリアや人生を振り返るドキュメンタリー映画の制作や出演についても報じられています。
スタンダップコメディへの復帰も視野に入れているという発言もあり、これからのエディ・マーフィーは映画だけでなく、多方面での活躍が見込まれています。
プライベートの激変も関係?歴代の妻と10人の子供たち
エディ・マーフィーは、華やかなキャリアだけでなく、その大家族ぶりでも知られています。
10人もの子供を持つ父親としての顔や、現在のパートナーとの関係について詳しく見ていきましょう。
エディ・マーフィーの年齢と大家族!10人の子供の母親は誰?
1961年生まれのエディ・マーフィーは、60代を迎えた現在、なんと10人の子供の父親です。
彼にはこれまで5人の異なる女性との間に子供が誕生しています。
最初の妻であるニコール・ミッチェルとの間には5人の子供がおり、彼らは離婚後も良好な関係を保っているようです。
その他にも、元恋人たちとの間に子供がおり、長男のエリックから末っ子のマックスまで、幅広い年齢層の子供たちがいます。
クリスマスなどのイベントでは、子供たちが一堂に会して写真を撮ることもあるそうで、彼は非常に子煩悩な父親として知られています。
現在の妻ペイジ・バッチャーとの婚約・結婚生活
現在のパートナーは、オーストラリア出身のモデル、ペイジ・バッチャーです。
二人は2012年から交際をスタートさせ、2018年に婚約しました。
二人の間には、娘のイジーと息子のマックスという2人の子供が誕生しています。
長年の交際を経て、2024年に正式に結婚したという報道もあり、二人の関係は非常に安定しているようです。
彼女はエディ・マーフィーの公私にわたる支えとなっており、彼の復活劇の裏には、彼女との温かい家庭生活があったことは間違いありません。
スパイス・ガールズのメルBとの認知騒動と和解
過去には、スパイス・ガールズのメンバーであるメルB(メラニー・ブラウン)との間に生まれた子供を巡って、騒動になったこともあります。
2007年、メルBが妊娠した際、エディ・マーフィーは当初「自分の子供かどうかわからない」として認知に慎重な姿勢を見せました。
しかし、DNA鑑定の結果、彼が父親であることが確定し、その後認知に至りました。
この騒動は当時大きなニュースとなりましたが、現在は和解していると報じられています。
娘のエンジェルも含め、家族として交流を持っており、過去のわだかまりを乗り越えて良好な関係を築いているようです。
エディ・マーフィーの年収と資産は?「消えた」時期の収入事情
「消えた」と言われていた時期も、エディ・マーフィーの経済状況が揺らぐことはありませんでした。
ここでは、彼の驚くべき収入事情と資産について解説します。
「ギャラをもらいすぎた俳優」ランキング1位の不名誉な過去
エディ・マーフィーはかつて、フォーブス誌が発表する「最もギャラをもらいすぎた俳優(出演料に見合う利益を上げていない俳優)」ランキングで1位になったことがあります。
これは、彼が高額なギャラを受け取っていたにもかかわらず、出演作の興行収入が振るわなかった時期があったためです。
例えば、彼の出演料は1作あたり2000万ドル(約数十億円)に達することもありました。
しかし、映画がヒットしなければ、制作スタジオにとってはコストパフォーマンスが悪いと判断されてしまいます。
彼が「くだらない映画を作りたくない」と考えた背景には、こうしたビジネス的なプレッシャーと、自身のクリエイティブな欲求との板挟みもあったのかもしれません。
全盛期から現在までの総資産と驚愕の興行収入記録
不名誉なランキングに入ったことはあるものの、彼がこれまでに積み上げてきた実績は圧倒的です。
エディ・マーフィーが出演した映画の全米興行収入の合計は、数十億ドル(数千億円規模)に上ります。
これはハリウッド史上でもトップクラスの記録であり、彼がいかに多くのヒット作を生み出してきたかの証明です。
『ビバリーヒルズ・コップ』や『シュレック』シリーズなどの成功により、彼の総資産は数億ドルに達すると推定されています。
そのため、数年間仕事を休んだとしても生活に困ることは全くなく、むしろ余裕を持って自分のペースで復帰のタイミングを図ることができたのです。
よくある勘違い!エディ・マーフィーとウィル・スミスの違い
ネット上では、「エディ・マーフィー」と「ウィル・スミス」を混同している検索が散見されます。
どちらもハリウッドを代表するアフリカ系アメリカ人のスターですが、その経歴や特徴は大きく異なります。
顔や芸風が似ている?2人の見分け方とキャリア比較
二人は確かにコメディセンスに優れた黒人俳優ですが、キャリアの出発点が違います。
エディ・マーフィーは、スタンダップコメディアンとしてキャリアをスタートさせ、テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でブレイクしました。
彼の芸風は、マシンガントークや過激なジョーク、そして一人で何役もこなす多芸さが特徴です。
一方、ウィル・スミスは、ラッパーとしてデビューし、その後テレビドラマ『ベルエアのフレッシュ・プリンス』で俳優としての知名度を上げました。
ウィル・スミスはアクション大作やシリアスなドラマでも主演を務めることが多く、「正統派ヒーロー」としての側面も強い俳優です。
外見的には、エディ・マーフィーの方が少し丸顔で愛嬌のある笑顔が特徴的で、ウィル・スミスは長身でスマートな印象があります。
ディズニー映画(ムーラン・アラジン)やコメディ作品での共通点
二人が混同されやすい理由の一つに、ディズニー映画での声優としての活躍があります。
エディ・マーフィーは、アニメ映画『ムーラン』で、お調子者のドラゴンの守護神「ムーシュー」の声を担当しました。
対してウィル・スミスは、実写版『アラジン』で、魔法のランプの精「ジーニー」を演じました。
どちらも主人公を助けるコミカルな相棒役であり、マシンガントークが売りであるため、イメージが重なることがあります。
また、『メン・イン・ブラック』などのSFコメディはウィル・スミスの代表作ですが、エディ・マーフィーも『プルート・ナッシュ』などのSF作品に出演しています。
似たジャンルで活躍していることも、勘違いを生む要因の一つと言えるでしょう。
もう一度観たい!エディ・マーフィーのおすすめ映画ランキング
エディ・マーフィーの魅力を再確認したい方のために、絶対に外せないおすすめ映画を厳選して紹介します。
彼のキャリアを語る上で欠かせない名作ばかりです。
80年代の金字塔「48時間」「大逆転」「ビバリーヒルズ・コップ」
彼のキャリア初期における最高傑作といえば、まずは映画デビュー作の『48時間』(1982年)です。
刑事と仮釈放中の囚人がコンビを組むバディ・ムービーの先駆けであり、彼のエネルギッシュな演技が光ります。
続く『大逆転』(1983年)は、ホームレスとエリートが入れ替わる痛快なコメディで、社会風刺も効いた名作です。
そして何より外せないのが『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)です。
デトロイトの刑事がビバリーヒルズで暴れ回るこの作品は世界的な大ヒットとなり、エディ・マーフィーを不動のスーパースターに押し上げました。
特殊メイクの真骨頂「ナッティ・プロフェッサー」「星の王子 ニューヨークへ行く」
エディ・マーフィーの代名詞とも言えるのが、特殊メイクを駆使した「一人多役」の演技です。
『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988年)では、アフリカの王子だけでなく、理髪店の店主など複数のキャラクターを一人で演じ分けました。
また、『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』(1996年)では、特殊メイクで巨漢の教授一家全員(父、母、祖母など)を演じるという離れ業を披露しました。
これらの作品は、彼の卓越した演技力とコメディセンスを存分に楽しめる傑作です。
家族で楽しめる「ドクター・ドリトル」「ホーンテッドマンション」
ファミリー向けの作品でも彼はその才能を発揮しています。
『ドクター・ドリトル』(1998年)は、動物と話せる医師の奮闘を描いたハートフルなコメディで、子供から大人まで楽しめます。
また、ディズニーランドの人気アトラクションを映画化した『ホーンテッドマンション』(2003年)では、怖がりながらも家族を守ろうとする父親役をユーモラスに演じました。
これらの作品は、過激なジョークが控えめで、安心して家族で鑑賞できるエディ・マーフィー映画として人気があります。
まとめ:エディ・マーフィーなぜ消えた?完全復活の理由
エディ・マーフィーが表舞台から消えた理由は、ラジー賞受賞によるショックと、質の低い作品作りへの虚無感からでした。
しかし、彼は長い充電期間を経て、自身の誇りを取り戻すために見事に復活を果たしました。
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消えた理由はラジー賞受賞によるショックとモチベーションの低下。
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当初は1年の休暇予定だったが、結果的に数年間の半引退状態となった。
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映画『ルディ・レイ・ムーア』での高評価が完全復活のきっかけ。
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ラジー賞からは「名誉挽回賞」を受賞し、汚名を返上した。
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現在は『ビバリーヒルズ・コップ』新作など話題作に次々と出演中。
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プライベートでは10人の子供を持つ大家族の父親である。
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現在の妻はモデルのペイジ・バッチャー。
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一時期の低迷にかかわらず、総資産と過去の興行収入はハリウッド随一。
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ウィル・スミスとは別人であり、芸風やキャリアに明確な違いがある。
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『シュレック5』など、今後も多くの出演作が控えている。

