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エンゼルスはなぜ球団売却?理由は低迷?モレノオーナーが手放すまでの経緯

ロサンゼルス・エンゼルスの球団売却が大きなニュースになりました。

「エンゼルスはなぜ売却されるの?」「長年の低迷や最下位が理由なの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。

MLB公式サイトでは2026年9月1日、アート・モレノ氏の一族が保有するエンゼルスの経営権を、スタン・クロエンケ氏率いるKroenke Sports & Entertainment(KSE)が取得することで正式合意したと発表されました。

ただ、モレノ氏自身は今回の発表で「成績不振だから売る」といった具体的な売却理由までは明らかにしていません。

一方で、エンゼルスは長いプレーオフ不出場、2024年と2025年の地区最下位、2026年の苦戦、大谷翔平選手の退団など、厳しい時期が続いていました。

さらにモレノ氏は2022年にも一度エンゼルスの売却を検討し、その後撤回した経緯があります。

今回の球団売却までに何があったのでしょうか。

目次

エンゼルスはなぜ球団売却?モレノオーナーがKSEへの売却で正式合意

エンゼルスの球団売却について、まず分かっているのは、モレノ一族とKSEの間で正式な買収契約が結ばれたという点です。

MLB公式サイトによると、KSEはエンゼルスの経営権を取得する最終契約を締結しました。売却手続きはMLBの承認などを経て、2027年第1四半期に完了する予定です。

エンゼルスの売却先はスタン・クロエンケ氏率いるKSE

エンゼルスを買収するのは、スタン・クロエンケ氏が率いるKroenke Sports & Entertainmentです。

クロエンケ氏の関連企業はNFLのロサンゼルス・ラムズを保有しているほか、NBAのデンバー・ナゲッツ、NHLのコロラド・アバランチ、MLSのコロラド・ラピッズ、プレミアリーグのアーセナルなどを傘下に持っています。

南カリフォルニアではSoFiスタジアムや周辺のHollywood Park開発にも関わっており、スポーツチームの運営だけではなく、大規模な施設開発でも実績を持つオーナーです。

クロエンケ氏は今回、エンゼルスについて大きな市場を持つ歴史ある球団として、今後への期待を示しています。

アート・モレノ氏は売却理由を具体的には明かしていない

気になるのは「アート・モレノ氏がなぜエンゼルスを売ることにしたのか」という部分です。

今回の公式発表では、長期低迷やファンからの批判を直接的な売却理由として挙げているわけではありません。

モレノ氏は、23年間にわたりエンゼルスを運営してきたことに触れたうえで、スポーツビジネスでの経験や実績を持つKSEが球団にとって最良の次期オーナーだという趣旨のコメントを出しています。

そのため、「低迷したからモレノ氏が球団を手放した」と単純に結びつけることはできません。

ただ、売却に至るまでの数年間を見ると、球団成績やファンとの関係、過去の売却検討など、いくつもの背景が重なっていたことが分かります。

アート・モレノ氏の売却理由はエンゼルスの低迷や最下位?

エンゼルスの球団売却で大きく注目されているのが、近年続いてきたチームの低迷です。

モレノ氏のオーナー就任直後は地区優勝を重ねた時期もありましたが、その後は長期間プレーオフから遠ざかりました。

特に近年は地区最下位が続き、2026年も売却発表時点でアメリカン・リーグ西地区の最下位争いをしていました。

エンゼルスは2024年と2025年に地区最下位

ロサンゼルス・タイムズによると、エンゼルスは2024年と2025年に2年連続で地区最下位となりました。

さらに2026年も低迷が続き、MLB公式の9月1日時点の順位では53勝85敗。アスレチックスと並んでア・リーグ西地区最下位となっています。

2014年を最後にポストシーズン出場から遠ざかっており、Reutersは2026年シーズンについて、球団のプレーオフ不出場が12シーズン連続になる状況だと伝えています。

こうした長期低迷が続いていたことは、今回の球団売却を考えるうえで無視できない背景です。

ただし、球団やモレノ氏が「最下位になったことが売却理由」と発表しているわけではありません。

マイク・トラウトがいてもエンゼルスはプレーオフから遠ざかった

エンゼルスには長年、マイク・トラウト選手というMLBを代表するスーパースターが在籍してきました。

トラウト選手はMVPを複数回受賞するなど圧倒的な実績を残していますが、チームとしてのポストシーズン出場にはなかなかつながりませんでした。

モレノ氏のオーナー時代は大型契約を結ぶことも多かった一方、スター選手を支える選手層を十分に構築できなかったことが、現地メディアで繰り返し指摘されてきました。

ロサンゼルス・タイムズも、トラウト選手と大谷翔平選手という世代を代表する2人を擁しながら、エンゼルスが長くポストシーズンで結果を残せなかった点を、モレノ政権後半の大きな問題として伝えています。

大谷翔平がエンゼルスを退団したことも球団低迷を象徴

エンゼルスの近年を語るうえで欠かせないのが、大谷翔平選手です。

大谷選手は2018年から2023年までエンゼルスでプレーし、投打二刀流で世界的なスターへ成長しました。

しかし、大谷選手が所属した6シーズンでエンゼルスが勝ち越すことはありませんでした。

大谷翔平は2023年オフにドジャースへ移籍

大谷選手は2023年シーズン終了後にFAとなり、同じ南カリフォルニアを本拠地とするロサンゼルス・ドジャースと契約しました。

MLB公式サイトも当時、大谷選手がエンゼルスで過ごした6年間でチームは一度も勝ち越せなかったと伝えています。

トラウト選手に加え、大谷選手まで所属していながらポストシーズンに進めなかったことは、エンゼルスのチーム編成を象徴する出来事として受け止められました。

大谷選手のドジャース移籍そのものが今回の球団売却理由と発表されているわけではありません。

ただ、世界トップクラスの選手を擁しながら勝てなかった時期が長く続いたことで、モレノ氏の球団運営に対するファンの不満がさらに大きくなった面はあります。

エンゼルスは2022年にも球団売却を検討していた

今回のエンゼルス売却が突然出てきた話ではないこともポイントです。

モレノ氏は2022年8月にも、球団売却を含む選択肢を検討すると発表していました。

当時は実際に買収候補との交渉が進み、高額なオファーも届いていたと報じられています。

2022年にモレノ氏が「売却を含む選択肢」を検討

2022年8月、エンゼルスは球団売却を含む戦略的な選択肢を検討する正式なプロセスに入ったと発表しました。

モレノ氏は当時、自身と家族で時間をかけて考えた結果、そのタイミングが来たと判断したという趣旨の声明を出しています。

ロサンゼルス・タイムズは当時、売却検討の背景の一つとして、エンゼル・スタジアムと周辺土地をめぐるアナハイム市との計画が頓挫したことを挙げていました。

さらに当時76歳だったモレノ氏について、家族の中に明確な後継者が見えていなかったことも背景として報じています。

この段階ですでに、球団経営を次の世代へどう引き継ぐのかという問題が浮上していたことになります。

2023年1月には一転してエンゼルス売却を撤回

ところがモレノ氏は2023年1月、売却手続きを中止し、そのままエンゼルスを保有すると発表しました。

後にロサンゼルス・タイムズが紹介したSports Illustratedでのインタビューでは、複数の高額オファーがあり、実際に契約直前まで進んだ買収候補もいたものの、最後はモレノ氏自身が球団を手放す決断をできなかったことが明かされています。

つまり、モレノ氏には2022年の時点ですでに売却を考える事情がありながら、エンゼルスへの思いも強く、一度は保有継続を選んだことになります。

それから約3年半を経て、2026年に改めて売却を決断しました。

エンゼルスはなぜ今売却?ファンの「Sell the team」も拡大

2026年に入ると、モレノ氏の球団運営に対するファンの不満が目立つようになっていました。

本拠地エンゼル・スタジアムでは、オーナーに球団売却を求める声も広がりました。

こうした状況の中で今回の売却合意が発表されたため、長期低迷とファンからの売却要求を結びつけて受け止める人も少なくありません。

2026年には球場で売却を求めるファンの声

ロサンゼルス・タイムズは2026年春、エンゼルスファンが「Sell the team」と書かれたシャツを着たり、球場で球団売却を求める声を上げたりする様子を報じています。

5月には球場周辺で売却を求めるファンによる抗議も行われました。

背景には、プレーオフから長く遠ざかっていることだけではなく、モレノ氏がOrange County Registerの取材で紹介したファン調査について、勝利よりも価格の手頃さや安全性、球場での体験が上位だったと説明したこともありました。

この発言をめぐってファンから反発が起き、2026年シーズンはオーナーとファンの距離がこれまで以上に目立つ状況となっていました。

ファンからの批判が直接的な売却理由だったとの公式説明はありません。

それでも、球場で継続的にオーナー交代を求める声が上がるほど、モレノ政権に対する不満が高まっていたのは確かです。

エンゼルス球団売却額は約40億ドル?公式発表では非公表

エンゼルスの売却額についても大きな注目が集まっています。

MLBやKSEの公式発表では具体的な買収金額は明かされていません。

一方、アメリカの複数メディアは約40億ドル規模の取引だと報じています。

約40億ドルならMLB史上最大級の球団売却

Forbesは、The AthleticやWall Street Journalの情報として、今回の取引でエンゼルスの球団価値が約40億ドルと評価されていると伝えています。

USA TODAYもMLB関係者の話として約40億ドルと報道しました。

モレノ氏は2003年に約1億8400万ドルでエンゼルスを買収したと報じられています。

単純な金額だけを比べても、23年間で球団価値は大幅に上昇したことになります。

高額な買収条件が今回の決断を後押しした可能性を連想する声が出るのも無理はありませんが、モレノ氏自身が「40億ドルだから売った」と説明したわけではありません。

現時点では、正式な売却価格については非公表という扱いになります。

エンゼルス売却後はどうなる?新オーナーと球場問題にも注目

エンゼルスの球団売却後に注目されるのは、チーム再建とエンゼル・スタジアムの将来です。

KSEはラムズの本拠地SoFiスタジアムだけではなく、周辺の大規模複合開発にも携わってきました。

そのため、クロエンケ氏がエンゼルスでも球団運営と球場周辺開発をどのように進めるのかが焦点になりそうです。

エンゼル・スタジアムと周辺開発は大きなテーマ

モレノ氏の時代には、エンゼル・スタジアムの土地取得や再開発をめぐってアナハイム市との計画が進められたものの、2022年に頓挫しました。

ロサンゼルス・タイムズは今回の売却を受け、SoFiスタジアムとHollywood Parkを手掛けてきたクロエンケ氏の実績から、スタジアムと周辺地域の将来が再び大きなテーマになると伝えています。

KSE側も今回の発表で、南カリフォルニアの大きなスポーツ・エンターテインメント市場にエンゼルスが加わる価値を強調しています。

新オーナー体制がチーム強化だけではなく、球場や周辺施設まで含めた大きな変化につながるのか注目されます。

マイク・トラウトを中心としたチーム再建にも注目

ファンにとって最も気になるのは、やはりエンゼルスが再び勝てるチームになるのかという点でしょう。

モレノ氏の時代には、トラウト選手や大谷選手をはじめとするスターが在籍しながら、十分なチーム成績につながらないシーズンが続きました。

クロエンケ氏の傘下では、NBAのナゲッツやNHLのアバランチ、NFLのラムズなどが近年それぞれ大きなタイトルを獲得しています。

ただし、オーナー交代だけでエンゼルスがすぐに強豪へ変わると決まったわけではありません。

フロント体制、選手育成、補強方針、球場問題など、新オーナーがどこから手を付けるのかが今後のポイントになりそうです。

エンゼルス球団売却の理由は低迷だけではない

エンゼルスがなぜ売却されることになったのかについて、アート・モレノ氏から「これが理由」とする詳しい説明は出ていません。

そのため、2024年と2025年の地区最下位や長期低迷だけを直接の売却理由とすることはできません。

ただ、ここ数年の流れを見ると、エンゼルスは2014年を最後にプレーオフから遠ざかり、マイク・トラウト選手や大谷翔平選手を擁しても勝利につなげられませんでした。

2022年には一度売却を検討し、その背景としてスタジアム計画の頓挫や後継者の問題も報じられています。

その後は売却を撤回したものの、大谷選手がドジャースへ移籍。2024年と2025年には地区最下位となり、2026年も低迷が続きました。

ファンから「Sell the team」という声が広がる中、80歳となったモレノ氏が、複数のスポーツチーム運営で実績を持つクロエンケ氏へ球団を託すことを決めた形です。

売却手続きはMLBの承認などを条件として2027年第1四半期に完了する予定です。

23年間続いたモレノ体制が終わり、エンゼルスが長期低迷から抜け出せるのか。

新オーナーによるチーム再建やエンゼル・スタジアムの将来、そしてマイク・トラウト選手を含む今後の戦力づくりが大きな焦点となります。

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