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土葬の会とは?山梨の天空霊園や会長・山野井英俊氏の活動を調査

「土葬の会」という団体について、ニュースなどで名前を知り、「どんな団体なの?」「山梨のどこで土葬を行っているの?」と気になった方もいるのではないでしょうか。

土葬の会は、山梨県を拠点として、土葬を希望する人への情報提供や墓地の紹介、提携霊園での埋葬支援などを行ってきた団体です。

公式サイトでは、会長として山野井英俊(やまのい・ひでとし)氏の名前が掲載されています。山梨県南アルプス市にある「天空霊園」とも提携し、実際に土葬を行った記録が残されています。

また、「天空霊園」と「大城寺」が一緒に出てくることがありますが、両者は同じ場所ではありません。天空霊園は普済寺にある霊園で、大城寺とは住職を通じたつながりがあります。

土葬の会とはどのような団体なのか、会長・山野井英俊氏の経歴や活動、天空霊園、大城寺との関係まで詳しく見ていきます。

目次

土葬の会とは?山梨を拠点に土葬を支援してきた団体

土葬の会は、火葬ではなく土葬を希望する人が実際に埋葬できる環境をつくることを目的に活動してきた団体です。

土葬の会の公式サイトには、土葬の趣旨や入会案内のほか、埋葬までの手順、費用、提携先、これまでの実績などが掲載されています。

土葬の会は2001年8月に発足

土葬の会の会報「土葬の道しるべ」によると、団体が発足したのは2001年8月です。

発足の背景には、山野井英俊氏の知人が亡くなった際、本人が土葬を望んでいたにもかかわらず、埋葬できる場所を見つけられなかった経験があったと紹介されています。

山野井氏は当時暮らしていた山梨県で土葬を受け入れる寺院や墓地を探し、受け入れ先が見つかったことをきっかけに土葬の会を立ち上げたとしています。2021年の会報では、2001年8月から20年を迎えたことも報告されていました。

土葬の会はどんな活動をしている?

土葬の会の活動は、土葬について情報を発信するだけではありません。

公式サイトには、土葬を受け入れる霊園との提携、永代使用の申し込み、墓地の紹介、埋葬場所の確保、墓穴を掘る作業、棺の搬送など、実際の埋葬に関係する内容が掲載されています。

「土葬の手順と費用について」のページでは、市区町村への死亡届や埋葬許可証の取得から、墓地の永代使用手続き、墓穴の準備、棺の搬送、埋葬までの流れが案内されています。

土葬の会は、単に土葬を紹介するグループというより、土葬を希望する人と受け入れ可能な墓地をつなぎ、実際の埋葬まで関わってきた団体といえそうです。

土葬の会の会長・山野井英俊氏は何者?経歴や活動を紹介

土葬の会の代表として名前が掲載されているのが山野井英俊氏です。

公式サイトの所在地ページにも「土葬の会 山野井英俊」と記載されており、公式トップページでは山野井氏の写真とともに会長ブログが案内されています。

山野井英俊氏は自動車販売会社を経営していた

山野井氏自身のブログでは、1984年に北海道札幌市で「カーショップUFO(山野井自動車販売株式会社)」を設立したと紹介されています。

ブログによると、札幌トヨペットを退職した後に会社を立ち上げ、代表取締役を務めていました。

1999年には山梨県に拠点を設け、自動車販売や出版活動を続けながら山梨で生活するようになったとしています。2014年には会社の社長職を別の人物へ引き継いだことも本人のブログで報告されています。

山梨県環境保全審議会の委員を務めた記録もある

山野井英俊氏については、山梨県の公的資料にも名前が残っています。

山梨県が公開している第34回環境保全審議会の会議録では、公募で選ばれた新委員として山野井英俊氏が紹介されています。

さらに2013年7月に開催された第36回山梨県環境保全審議会の出席者にも、山野井英俊氏の名前があります。

本人のブログでは、土葬の会だけでなく、自然環境に関係する活動などにも参加してきたことを発信しています。

山野井英俊氏が土葬の会を始めた理由は?

土葬の会の会報によると、山野井氏が土葬の会を設立する大きなきっかけになったのは、2001年に知人が亡くなった出来事でした。

その知人は土葬を望んでいたものの、埋葬できる場所が見つからず、希望をかなえられなかったといいます。

その後、山梨県内の寺院や墓地を探し、土葬を受け入れる場所を見つけたことから、宗教などを問わず土葬を希望する人を受け入れられる仕組みを作ろうと、2001年8月に土葬の会を発足させたと説明しています。

2021年にYouTubeチャンネル「火葬場談義」で公開されたインタビューにも、「土葬の会、会長の山野井英俊さん」として出演しています。

土葬の会と山梨の天空霊園の関係は?

土葬の会について調べると、「天空霊園」という名前が頻繁に登場します。

天空霊園は山梨県南アルプス市にあり、土葬の会が提携先として公式サイトに掲載している霊園の一つです。

土葬の会公式サイトの「提携先と実績」では、山梨県南アルプス市の天空霊園について、すでに埋葬を行っていることが紹介されています。

天空霊園は南アルプス市の普済寺にある

天空霊園については、「どのお寺が運営しているのか」も気になるところです。

土葬の会の公式情報では「普済寺天空霊園」と表記されています。

会報によると、所在地は山梨県南アルプス市築山にある普済寺で、2019年に土葬の会との提携が決まりました。地域情報サイトでも天空霊園の所在地として普済寺が掲載され、霊園管理は普済寺が行うと案内されています。

土葬の会の所在地そのものが天空霊園にあるわけではありません。会の公式な連絡先は山梨県南巨摩郡富士川町に掲載されています。

土葬の会と天空霊園は2019年に提携

土葬の会の会報では、2019年3月ごろから普済寺側との話し合いが進められ、同年6月末に天空霊園との提携が決まった経緯が詳しく紹介されています。

会報によると、土葬の会が区画や埋葬などに関わりながら、普済寺側と協力して土葬を受け入れる形が作られました。

その後、2019年10月には天空霊園で土葬が行われています。

山野井氏のブログには、埋葬の前日に重機を入れて墓穴を準備し、翌日に棺を埋葬した様子が記録されています。天空霊園における土葬の具体的な実績が本人側の記録として残っている形です。

天空霊園では正教会の土葬墓地計画も発表された

天空霊園については、土葬の会以外からも土葬との関係を確認できます。

ルーマニア正教会日本支部は2022年、南アルプス市の普済寺と土葬の会に協力を受けながら、正教徒のための土葬式墓地「至聖三者」を設ける予定だと発表しました。

この発表からも、土葬の会と普済寺・天空霊園が、宗教的な理由から土葬を希望する人の受け入れに関わってきたことが分かります。

土葬の会と大城寺の関係は?天空霊園とは別の寺院

「土葬の会」「天空霊園」とあわせて「大城寺」という名前を目にすることがあります。

大城寺は山梨県南アルプス市在家塚にある曹洞宗の寺院です。現在の大城寺公式サイトでは、住職として市川大了氏が掲載され、宗教・宗派を問わない永代供養墓などを案内しています。

大城寺と天空霊園が同じ場所というわけではない

ここは少し分かりにくい部分です。

天空霊園があるのは普済寺で、大城寺とは所在地が異なります。

土葬の会の会報では2019年、市川大了氏について「大城寺の住職でもあり同時に普済寺天空霊園の住職でもある」と紹介されていました。

会報によると、山野井氏が最初に大城寺側と土葬について話した際、山にある別の寺院として普済寺を紹介され、その後、普済寺にある天空霊園との提携へ話が進んだとされています。

つまり、大城寺自体を「天空霊園」と呼んでいるわけではありません。

大城寺と普済寺天空霊園の間に住職を通じたつながりがあり、その経緯から「土葬の会 大城寺」という関連性が出てきたと考えると分かりやすいでしょう。

現在の大城寺は永代供養墓などを案内

大城寺の現在の公式サイトでは、樹木葬、合祀永代供養、個人永代供養、夫婦永代供養などが紹介されています。

一方、土葬の会が公式サイトで土葬の提携先として掲載している南アルプス市の墓地は「天空霊園」です。

そのため、土葬について天空霊園と大城寺の情報を混同しない方が、両者の関係を理解しやすくなります。

土葬の会の提携墓地は山梨の天空霊園だけ?

土葬の会は山梨県を拠点としていますが、提携先として掲載されている墓地は山梨県内だけではありません。

現在公開されている公式サイトの「提携先と実績」には、山梨県南アルプス市の天空霊園、山梨県北杜市の風の丘霊園、山梨県山梨市の神道霊園のほか、茨城県常総市の朱雀の郷、北海道余市郡のよいち霊園、京都府の高麗寺国際霊園、広島県三原市の本郷霊園などが掲載されています。

会報では、土葬を希望する人からの相談を受けながら、受け入れ先となる寺院や霊園を探してきた経緯も紹介されています。

ただし、墓地ごとの受け入れ状況や区画、利用条件は時期によって変わる場合があります。実際に利用する場合は、それぞれの墓地や運営者が現在案内している内容が基準になります。

山梨で土葬はできる?墓地や法律上の仕組みを確認

「日本では土葬が禁止されている」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、国の法律で土葬そのものが一律に禁止されているわけではありません。

e-Gov法令検索に掲載されている「墓地、埋葬等に関する法律」では、「埋葬」を死体を土中に葬ることと定義しています。さらに、埋葬を行う際には市町村長の許可を受ける仕組みになっています。

山梨県も「埋葬(土葬)」には市町村長の許可が必要と案内

山梨県公式サイトでも、埋葬について「埋葬(土葬)、火葬及び改葬を行うときも市町村長の許可が必要」と案内しています。

また、墓地そのものの経営許可についても市町村が窓口になっています。

そのため、自宅の土地や空いている土地なら自由に土葬できるというものではありません。

墓地として認められた場所で、必要な手続きを行い、墓地側が土葬を受け入れていることが前提になります。

土葬の会が墓地との提携を続けてきた理由もここにある

土葬の会が長年、寺院や霊園との提携先を探してきた背景には、土葬を希望しても実際に遺体を受け入れる墓地が限られている事情があります。

公式サイトでは、山梨県をはじめ全国の土葬可能な墓地を提携先として案内し、実際の埋葬にも関わってきたことが紹介されています。

法律上に「埋葬」という制度があっても、どの墓地でも土葬できるわけではないため、土葬の会の活動では受け入れ墓地の確保が大きな部分を占めてきたことが分かります。

土葬の会とは山梨の天空霊園などで土葬を支援してきた団体

土葬の会は、2001年8月に山梨県で発足し、土葬を希望する人への情報提供や受け入れ墓地の確保、埋葬の支援などを行ってきた団体です。

会長は山野井英俊氏で、公式サイトや会報には、土葬ができる墓地を探しながら提携先を広げてきた経緯が残されています。

山梨県南アルプス市の天空霊園は、その代表的な提携先の一つです。

天空霊園は普済寺にある霊園で、2019年に土葬の会との提携が成立し、その後、実際に土葬が行われています。

また、大城寺は天空霊園そのものではありません。土葬の会の会報では、当時、大城寺と普済寺天空霊園の双方に市川大了氏が住職として関わっていたことが紹介されており、このつながりから大城寺の名前も出てきています。現在の大城寺公式サイトでも、市川大了氏が住職として掲載されています。

日本では土葬そのものが国の法律で一律禁止されているわけではありませんが、実際に行うには市町村長の許可や土葬を受け入れる墓地が求められます。

「土葬の会」という名前の背景には、そうした限られた環境の中で、土葬を希望する人と受け入れ先となる墓地をつないできた活動があります。

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